ブルベも始めました

2016年からブルベも始めました。

BRM624四国600km

去年は朝6時スタートだったが,今回は夜23時スタート。朝と夜のどちらにスタートしても補給がシビアなのは変わらない。特に後半の松野町を過ぎると四万十川から仁淀川町まで補給場所がない。去年はさいわい早朝からパン屋が開いていたのでなんとかなったが,今年はほぼ100km固形物が手に入らない。

いつも通りの寒風山トンネルへのヒルクライムが終わると,高知市に向けての下り基調。ここで時間稼いでおかないとあとがつらい。633美の里の手前で後ろから追いつかれて,コバンザメして行く。どっかで見たことあると思ったら,去年のBRM228で後半引っ張って(ひきづりまわして?)くれたMさんだった。平坦だとなんとかついていけるので,桂浜から土佐市のファミマまで一緒して,横浪半島でお別れかなと背中を見送った。そしたら横浪半島の終わりくらいでパンクしていた。携帯ポンプが使えないそうなので,ポンプを貸してパンク修理を見守る。これでポンプを介して一蓮托生の仲になるw。

須崎市を抜けて津野町セブン-イレブンで補給と休憩。四国カルストへの登りで先に行ってもらってマイペースでカルスト。相変わらず真っ白の媛鶴平。大野ヶ原のアップダウンの繰り返しでペースつくってもらって,韮ガ峠を越えて通過チェックの九十九峠の前で大雨が降り始めた。通過チェックの写真撮影のためにスマホを取り出すのに躊躇したくなるくらいの大雨。雨はさらに強くなって路面は川となり,Exalithでもブレーキが1回転分空回りする。国道197号線に合流してここで時間を稼ぐために土砂降りの中を下る。愛媛県に入ると少しは雨がちょっと小降りになった。宝泉坊でトイレ休憩したあとPC2の西予市のローソンに到着。貯金2時間くらいあるのだが,ここでなんとなく雨宿りしてしまって貯金をほとんど吐き出してしまう。PCのクローズが近くなって,オンコースのメンバーが揃ったころに再出発。結局雨は小降りにすらならなかった。

八幡浜に入って通過チェックのファミマに着く頃に小降りになった。海岸線を走る頃には雨もあがった。二人で走ると張り合いがあって,これから夜を迎えるという絶望感も薄らぐ。去年はあった下泊簡易郵便局が閉鎖になっていた。一応郵便ポストだけが簡易郵便局があった名残で,漁協になっていた。国道56号線に合流して宇和島のファミマで夕食。鬼北町への登りをこなして,今回もファミマ鬼北奈良店で最後の補給。30kmほど走れば道の駅があるので,そこのベンチで仮眠とろうかと思ったが,なかなか着かない。トンネル抜けても集落抜けても着かない。いつになったら着くのかと気が遠くなったころにやっと着いた。トイレ行ってベンチで休憩。眠気がとれて再スタート。国道439号線に入って,これから四万十川沿いの無限九十九折り。この区間だけは朝スタートで明るいうちに通りたい。夜だと同じ場所をぐるぐる回っている感覚に襲われる。

ぐるぐる回っている感覚でもちゃんと前には進んでいるので林が切れて集落に出る。通過チェックのあいの里まつばらの斜め前にある自販機でドリンクだけ補給。無限九十九折りの後半開始。順調に走っていてそろそろ国道197号線に合流する前に後輪がパンク。チューブとタイヤ交換してリスタートすると,今度はMさんが2度目のパンク。チューブ交換で支障なくリスタート。四万十川源流点への登りを終わらせて,仁淀川町のローソンで補給することだけが楽しみ。源流点2.5kmの看板を通過チェックで撮影して這い上がるように残り3kmを登って下りへ。ここから二淀川町への下りは過去2度ともパンクしているいわくつきのルートだが,今回はパンクせずに下って国道33号線に入る。ここからローソンまでなかなかつかない。気分的にはすぐだと思ったのだが,6.5kmもあるので20分弱かかっている。

ローソンについてやっと食事にありつける。薄曇りくらいで気温があがってきた。あとは本山町に登って,寒風山トンネルにたどり着けば終わり。のはずなのだが,まだ先は長い。20km走って633美の里で休憩して,最後の登り。ここからがきつくて長い。体感的には四国カルストの登りに次ぐくらいの長さだった。登りきってトンネルに入って抜けるころには雨が降り始めて,高知らしい大粒の雨になる。寒風山トンネルに着く前に雨は上がった。あとはダウンヒルで下りきってゴール。

ゴールのファミマでブルベカードを記入していたら,なんとMさんとブルベカードを取り違えて配布されていたことが判明した。最後に苦笑してカードを交換して,ゴール受付済ませて終了。

BRM611四国300km

300kmブルベ100周年記念は亀老山から夕陽を見ることをテーマとしているらしいが,午前8時スタートで11時間で212km走らなければならないので,そこそこの速さが求められる。そもそも梅雨時期6月のブルベで夕陽を見ることを目的とすることの無謀さ。

天気予報では前半雨で後半になれば雨は上がるとなっていた。スタートしてゆうやけこやけラインを走っているとぽつりぽつりと降ってきた。通過チェック1の長浜大橋に着く頃にはレインウェア着た方がいいくらい。肱川沿いを走って五郎の赤橋に着くが工事中で迂回させられる。内子から国道379号のゆるい登りから,真弓峠への8.4km5%の登りを走るとちょっと下れる。国道33号線に入ってPC1のファミマ久万入野店到着。昼飯におにぎり2個詰め込んで,三坂峠を越えて砥部町へのダウンヒル。いつもならそのまま国道33号線通って県道23号線通るところだが,今回は交通量の多いところを避けるためか,浄瑠璃寺八坂寺へ右折する。途中豪華結婚式・披露宴会場ぽい建物を通りすぎる。ジューンブライドのうたい文句に誘われてガーデンセレモニー企画して今日のような天気だったら最悪だなと,カッパ着て駐車場待機している従業員を見て思う。県道23号線に入って砥部町を桜三里に向かって走ると大型車が多い。しかも雨量が増えてきた。最悪の気分で桜三里に入る。前半のトンネルを抜けるまでの登りはそれほど危険は感じなかったが,トンネルを抜けて下りに入ると土砂降りになって視界が悪く,しかも交通量が増えて抜かれる速度差が大きくて危険を感じる。後続に抜いてもらうにも,良い場所が少ない。三坂峠と距離は変わらないが,精神的には後続車に神経使って長く感じた。

丹原からの平坦に入って少し雨量が減ってきた。ほぼ平坦の10km程度なのだが,意外と時間がかかる。通過チェックの伊予西条駅で折り返し。国道196号線を通って今治市に向かう。今治市に入るころには雨はあがった。県道38号線で市街地に入るので信号で度々止められる。市街地を抜けて糸山のファミマで補給して来島海峡大橋へ。雨が降っていたし,夕方なのでしまなみ海道を走る者はいなかった。亀老山ヒルクライムは3.3km7.2%と登れないほどではないが,200km走ってから登りたくはない。藻塩アイスが食べられるわけでもなく登り切って通過チェック用写真とってさっさと下る。一応夕陽が見られる時間だが,亀老山の夕陽を見るならもっと気象条件に恵まれた日に来ればいい。もう一度今治市街地を通って国道317号線に入る。日が沈んで交通量はほとんどなく静かな道。水ケ峠トンネルを抜けて,石手川ダムを通るころから交通量が増えてくる。奥道後を抜けてPC2ローソン松山末町店。店内改装閉店前で弁当の在庫がなかった。ドリンクだけ補給してエリエールGC松山への登り。伊台への登りでも5.5%あるのに,エリエールGC松山へのラスト1.8Kmは真っ暗闇の路面がらがらに荒れた7.4%。タイヤが跳ねて進まないのか登りで進まないのかわからない。ペダルの回転数だけ数えて通過チェックの写真を撮って,今度は真っ暗闇のタイヤが跳ねる荒れた路面を下る。道後の街の灯が見えたときは文明世界に戻れた気分。だが,最後の通過チェック時計台での,浴衣着た観光客に交じって反射ベスト着たあやしい自転車乗りが写真を撮る場違い感に心折れそうになった。松山市街地を抜けて国道56号線を走ってゴール。

 

BRM528四国400km

四万十川の源流点まで登って河口まで走って帰ってくる400km。四万十川沿いを明るいうちに走るために午前1時スタート。スタートしていきなりいつもの方につい走ってしまってコースを逆走してしまう。寝ぼけているのか,正しいルートに戻るのに時間使ってしまって,すっかり集団から離されてしまう。国道33号線に入って,三坂峠への登りでやっと集団最後尾に追いつく。ペースを上げて登っていくと,追い抜かれてついて行けず見送って三坂峠を越える。久万高原町にはいって道の駅天空の郷・さんさんでドリンクの補給とトイレ休憩。補給食はフードポーチに詰め込んでいるのでコンビニには寄らない。高知県へのところどころ登りをはさみながら下っていく。ちょっと肌寒い。上仁淀橋を渡って国道439号線に入る。四国600kmでは南から下るのだが,今回は逆に登ることになる。17kmで平均4.8%の斜度なのだが,後半になるほど急になってラスト700mは平均斜度10%になる。登っていくとだんだんと空が白くなってくる。頂上に着く頃には東から日が昇っている。頂上からは2.7km下って,四万十川源流点まで2.5kmの道標から源流点までの登りに入る。この2.5kmはさらにひどい登りでラスト300kmの平均斜度17.7%。途中も300mで平均斜度20%を超える区間もある。2.5kmの我慢比べ。スライドで下ってくるひとがうらやましい。

なんとか源流点の碑までたどりついて通過チェック。ここからは河口までの140kmくらいは下り基調。序盤は四国600kmでは苦しい登りの区間だが,今回は下りとはいえ-8%のタイトコーナーが続く下りはブレーキミスが許されない。下っている最中にetrex30xjが吹っ飛んだ。ストラップでハンドルにぶら下がる状態で停まってくれたが,よくみるとマウント部品の爪が折れて無くなっている。仕方が無いので,フードポーチの中にetrex30xjを入れてチラ見できるようにした。国道197号線に降りてくると路面は良くなったが,今度は下りとは思えないくらいのほぼ平坦,雑草で川面は見えないと楽しむ余地がない。窪川にたどり着いて通過チェック2のローソン。朝飯におにぎり2個詰め込んで,ここからは四万十2リバーコースで,四万十川沿いらしい景色だが見飽きている。メーターみながら走って,PC1の道の駅よって西土佐。食堂が開いてなかったので,売店でいちご羊羹買おうかと思ったが見つけられなかったので,パンと飲み物だけ買って先に進む。日も高くなり暑くなってきた。四万十市に入って通過チェックの屋形船四万十の碧。クイズチェックの答えが予想以上でこれだと逃げ場ない。市街地を抜けて河口へ走っていると上空を岩国基地のF-18が飛んでいる。堤防上を走って河口の0m標識に到着。これで行程の6割消化。あとは帰るだけ。

ここまでゆるい向かい風だったから帰りは追い風になるかと思いきや,相変わらず向かい風。ブリーフィングで言われた宿毛市の最後のコンビニによって昼飯。宿毛市運動公園を横に見ながら県道4号線に入って,ここから40km以上1%程度の緩い登り。平均1%といいつつ最大斜度5%程度のアップダウンが小刻み続くリズムにのりづらいめんどうなコース。右手に大きなダムが見えるのが唯一の息抜きで,路面は良くないし,つらい。積算距離が増えていくことだけを励みにペダルを回し続け,やっと愛媛県に戻ってこれた。登ってきた時間に対して割に合わない下りの時間。国道56号線に復帰してPC2のファミマ津島高田店。これまで何度も店先を通過してきたが入るのは初めて。あとはゴールするだけ。道もよく知っている。これからの時間帯は交通量が増えるのが悩み。宇和島から西予市へのトンネル峠を抜けて,西予市から大洲市へのちょっとした登り,最後は犬寄峠と登りをこなして下ってゴール。

 

BRM515四国200km

広島や近畿,東京がしまなみ海道を通るブルベは開催しているのだが四国では計画はされていたもののまだ開催されていなかった。周回ではなく呉ゴール。帰りも自走で往復400kmというのもちょっと考えたが,まだ夜は寒いし,2週間後に400km走るので今回はフェリーで帰ることにする。ちょっと頑張れば15:55呉発に間に合うだろう。

いつもとは違う松山観光港の隣の公園がスタート地点。ブルーライン沿いに走ればいいだけなのだが,和気町での左折ポイントを間違える。毎年初戦の序盤はetrexの表示と実際の道路との認識が一致しない。ブルーラインにのれば沿って進むだけ。走り慣れた道を通ってPC1のファミマ今治糸山店。走り慣れた道なのでブルベらしさが全くない。来島海峡大橋から大島を通って,伯方島ですれ違った自転車乗りに名前を呼ばれる。停まって振り返ると職場の同僚だった。ヘルメットかぶってアイウェアで顔はほとんど見えないのに,雰囲気で分かったそうだ。

大三島を過ぎて広島県に入って生口島から因島へ。大山神社への登り14%の表示を見て,ちょっとヤバイと思ったが幸い10mも無かったので問題なかった。境内で通過チェック写真を撮って7%の丘越え。下ってPCのローソンに着くとAJ広島組がいた。しばらくはAJ広島組とスライドする。帰りのフェリーに間に合わせたいので,はっさく大福も尾道ラーメンも無視して,尾道への渡船乗り場へ。100km越えてダレてきた。平坦なのに前に進まないし,増えた通行量にストレスを感じる。こらえて三原市に入るころには足が回り出した。三原市市街地に入ってまた信号で止められる。2018年のBRM1027広島600kmのスタート地点だった須波を通過し,PC2のセブン-イレブン。残り55kmなので,がっつり食べるほどでもなくおにぎり2個をつめこみコーラを飲んで再スタート。

竹原市に入るとアップダウンの繰り返しが増えてくる。BRM1027で走った記憶がよみがえる。ラストスパートでAve.30km/hで走れれば,1本早いフェリーで帰れそうなのだが,アップダウンの繰り返しと疲れがたまってきた足では無理。安芸灘大橋が遠くに見えて,やっと呉市。ここからは市街地走行で無理せず自動車の流れを見極めながら走る。呉市街地への関門の休山トンネルを抜けて,大和ミュージアムの手前でフェリーが出て行った。ゴールのローソンは大和ミュージアムの更に先で,観光客でごった返す中通り抜けるのが億劫だった。

予定通り15:55発のフェリーに乗って松山観光港に着くと,AJ広島組がゴールしてきていた。AJ広島の代表に挨拶して,集配局の松山西郵便局のポストにブルベカードを投函して終了。

BRM1106四国200km

BRMでは年度が変わって2022年度の初ブルベ。前回から2週間経って紅葉の見所を廻るコース。前回に続いて獅子越峠を登らされる。

前回は30人以上の盛況だったが,今回は参加者1桁のいつも通りのAR四国ブルベ。犬寄峠への旧道を通って今回は内子への国道56号線ダウンヒル。2週間たって季節が深まり肌寒い。PC1のファミマでトイレ済ませて菓子パンでカロリー補給。

国道380号線のゆるい登りをマイペースこなして,道の駅小田は今回通過。そして2度目の獅子越峠への登り。STRAVAだと獅子越峠のセグメントは90日間で3回通過するとレジェンドになれる。今回はオートバイは走ってなくて静かな峠。紅葉が色づいているが,紅葉目当ての客はそれほどいない。

国道440号線にでて今回は左折で下り。フォトチェックの農産物直販所の看板撮影。さらに下って,国道33号線に合流して緩く登る。PC2の道の駅みかわは食堂が改装されていた。まだ昼前なので行列することなくそばを腹に入れておく。

面河渓へも緩く登っている。道の駅面河の駐車場が一杯だった。いつもなら石鎚山スカイラインに向かっているのだが,今日は面河渓に向かうと駐車場待ち渋滞。ここは紅葉目当ての客がたくさんいる。自転車は先に進めるので,フォトチェックの看板を撮影してUターン。折り返しで後続集団とスライド。古岩屋も行楽客が行列していた。

最後の上林への登りが予想よりもキツイ。7km平均6%なので軽くこなせるかと思ったらところどころ10%超えて進まない。這いずるようにこいでやっと上林トンネルに到着。ここからは10km以上の下り。前半は傾斜が急でコーナーが忙しい。途中で通過チェックの撮影して,残りは勝手知ったる白糸の滝からの下り。県道23号線に入って追い風に乗って走ってゴール。

 

 

BRM911四国200km(10/24開催)

BRM100周年記念ブルベは順延されて10月24日になり,残暑の季節じゃなくなった分走りやすくなった。ただ,コースそのものは前半に登りが集中していて,通過チェック1までの60kmで獲得標高2000m超のグランフォンドコース。そこからPC1までは下り基調なので多少登りが苦手でも間に合うだろうというのが主催者の考えのようだ。

AR四国のブルベとしては異例の参加者30人超え。記念ブルベらしい盛り上がり。ただしスタートすれば犬寄峠の旧道の登りが始まり,あれだけいた参加者の姿はちりぢりばらばらに。いつもとは違って犬寄峠には下らず,松山ロイヤルゴルフ倶楽部方面に左折する。登りが続く。ところどころ下りが挟まり,工事中で未舗装路も混じると盛りだくさん。下りに入ると今度はところどころ登り返しがはいる。やっと走り慣れた国道379号線にたどり着いた。ここからはしばらく下りなので,少しでも時間稼ぐためにアウタートップで踏む。獅子越峠の登りは10km超えるロングヒルクライムなので,道の駅小田の郷でトイレを済ませてボトルに麦茶の補給。

積算距離が増えていくのを見ながらペダルを廻すだけの単純作業。ソルファオダの看板が見えてもまだ頂上は遠い。頂上に近づくとエンジン音が聞こえてくる。オフシーズンのスキー場でオフロードバイクが走っていた。なんとか基準時刻までに獅子越峠に到着。看板でチェック用の撮影。

下りに入るが,道の真ん中が陥没していたりと気が抜けないし,ところどころ挟まる登り返しで踏ん張ったためか足が攣りそうになる。なんとか国道440号線に抜けたので,地芳トンネルまで登って,檮原までは下り。昼間の檮原を走るのは初めてで,意外と人出があることに気づいた。いままでは夜しか走ったことがないので町中に人がいるのを見たことがなかった。

愛媛県への県境に向かってちょっと登れば愛媛県からは下り。PC1日吉夢産地には余裕をもって到着。食堂が見つからず売店でパン買って詰め込んでリスタート。雉丼食べたかった。

下りでも踏んでいたので,残りかす状態で野村町のちょっとした登りがつらい。通過チェックの自動販売機の並びを撮影して,大洲市への2%程度の緩い登りをこなして,下り途中で右折する。大洲市街地にを抜けて肱川沿いのアップダウンでまったく進まない。

工事中の長浜大橋で写真をとって,あとはゆうやけこやけラインを走ってゴール。西の空に雲がかかっていて夕陽を見るのは残念な空模様。三秋峠を淡々とこなしてゴール。

 

BRM731四国300km

BRM717が夕陽を見ようというコンセプトで,BRM731は朝陽を見ようというコンセプトなのだが,7月末に朝陽を見てからさらに160km走ると太陽に焼かれるので,日が昇るまでにどこまで走れるかがポイント。川井峠を気温が低いうちに走りたい。

スタート地点が前回の場所と変わっていて築港側になっていた。誰もいないので参加案内メールを確認していたらスタッフに呼びかけられた。受付,車検,ブリーフィングとさくさくと終わり,時間となりスタート。髙松から鳴門までは1月,2月と走ったコース。髙松市街地は信号で止められるので後ろで走って,郊外に出て信号がなくなってから自分のペースで走り出す。今回が一番速く走れたが,Stravaで除外エフォート扱いされる区間があった。前回よりも1分早くなっただけなのになぜだ。

德島市内に入ると信号が増えてくる。PC1のローソン德島昭和町一丁目店に到着。まずはロックアイスと麦茶と水。余った氷はストッキングに詰め込んで首に巻いておく。30分ぐらいは冷たい。Nanogeliteのボトルでも1時間くらいしか氷が持たない。2時間くらいは冷たいと感じられるから,一応保冷ボトルとしての仕事はしている。

まだまだ平坦は続くのに疲労で1割くらいスピードが落ちる。しかも定期的に信号で止められる。キューシートで蒲生田岬への最後のコンビニと書かれている7-11に寄って,ロックアイスと麦茶の補給。ここからはブリーフィングで林道のようで注意と言われた道だが,想像以上に走りづらい。1車線しかなく,路面はところどころ穴が開いてるし,真っ暗闇で九十九折り。雨だったら走りたくない。コーナー出口の見通しが悪いのでVolt1600をミドルモードで走る。似たようなコーナーが連続するので前に進んでいるのか疑わしくなるのだが,気にせずペダル回すだけ。フォトチェック1のYMCAの看板が登り右コーナー手前の左側奥に設置と前を向いて踏んでいると見落とし必至の場所だった。近接アラームがないと夜は無理。やっと悪路から解放されるが,まだまだ海岸線沿いのアップダウンは続く。四国最東端なんだけど,まったく知名度がない蒲生田岬は隘路を抜けた先だった。真っ暗闇で波の音だけは聞こえる。台風通過中にここで写真撮った2019年BRM1011四国1000kmの参加者はまったく正気の沙汰ではない。折り返して,行きに立ち寄った7-11で麦茶とロックアイスの補給。残り距離半分。PC2まで50km。

気温が下がってきてストッキング氷が冷たすぎる気がしたが,走り出すとそんなことはなく気持ちいい。湿度が高くジャージが湿ったままなのが気になる。阿南市街地を通る頃には東の空が明るくなってきた。勝浦町に入ると徐々に登りになってくる。早朝練習のローディに抜かれるが,追いかける脚は残っていない。できる範囲でペダル回すだけ。徐々に登ってきて神山温泉の看板を見かける。あと少しでPC2。道の駅を過ぎたのでもうすぐかと思ったが,そこからもう3km先だった。すっかり日は昇ってしまった。ボトルに氷と麦茶,ストッキング氷,あとは朝食。

川井峠は17kmの登り。傾斜はそれほど急ではないが売り切れた脚では進まない。幸いなのが日影が多いこと。2018年の四国1000kmでも走った道で,ラーメン屋の看板は覚えていた。etrex30xjの走行距離が1kmずつ伸びていくことだけを励みにペダル回して,前回でも買った自動販売機までたどりついた。掛水でからになった水を追加して,リアルゴールド一気飲み。コーナーを曲がってフォトチェック3の川井トンネル。あとは美馬市まで下り。国道438号線はコーナーが多いが傾斜も急なのでスピードはのるが,国道492号線に入ってからは緩斜面になるし,対向車は増えるし,気温があがるといいことがない。下っている途中で「恋人峠」という看板を見た。こんなところまでわざわざやってくるカップルはいろんな意味で危ないだろうと思いながら踏まないと進まない下りはまだまだ続く。川べりはキャンプ客で群がっている。林立するテント,密集の駐車場を見ると避暑感はない。穴吹に着く頃にはすっかり真夏の気温。吉野川を渡ってPC3の7-11。日影がないので,さっさと氷と麦茶を補給して,ガリガリ君グレープフルーツ味食べて再出発。あと12km登ればあとは下り。日影がほとんどなく太陽に炙られるような感覚。2月のときよりもさらに進まない。水分の取り過ぎで浮腫んだのか右足の小指あたりに圧迫痛。気休めにストラップを緩める。だらだら走ってやっと香川県。あとは下りなのだが,微妙な向かい風。どんどんと太陽は昇り気温はあがる。髙松空港を過ぎるとあとはほぼ平坦で信号が並ぶ。それほど自動車が走っていないのが助かる。事故無く,ゴールに到着。クーラーの効いたイートインでブルベカード書き上げて投函。なんとか最高気温の前には帰って来れた。

 

BRM717四国300km

朝から降っていた雨がスタート地点へ移動する頃には小雨になって,晴天よりは気温が上がらなくて助かる。7月の平地走行なので雨で濡れるか汗で蒸れるかの2択ということで,レインウェアはeVentの軽量タイプ。大雨以外は濡れて走る。

コースは愛媛県最南端の岬で夕陽を見ようという趣旨なので,午前11時スタート。夕陽を見てからの折り返し8時間くらいナイトライド。雨のナイトライドは視界悪いので、明るいうちに距離稼いでおきたい。

スタート前に雨は上がった。走り慣れた三秋峠からゆうやけこやけラインを通ってPC1の保内のファミマに到着。BRM626から2週間ぶり。西予市を通って法華津トンネルの手前くらいから雨が本格的に降り始めた。ここからは下りなのでレインウェアを着る。雨が顔に当たると痛いくらい。下りきって宇和島市はどしゃぶり状態。南に向かうほど雨が強くなっている。津島町に入った頃に小降りになってきた。

愛南町に入ったころに後輪がパンクした感覚。BRM626と同じようなパンク。今回はタイヤとチューブ交換して走り出すが,またもや空気圧が下がる。リムとタイヤをなぞって異物がないか確認して,もう1回チューブ交換。なぜかRoadieTTで空気が入らない。仕方が無いのでCO2ボンベ使う。さいわいチューブの噛みこみなく無事に空気圧があがる。

PC2のローソンに到着。ここから高茂岬の往復40kmは補給場所がないので,夕食にパスタ+補給食買っておく。アップダウンを覚悟して高茂岬に向かうが,横浪半島ほどのメリハリの効いたきつさはなく,前半は2車線でゆったりとしたアップダウンで路面も悪くない。途中に自販機があることを確認した。夕陽が沈む前に高茂岬に到着。TV中継車他の駐車車両が多くてフォトチェックの看板が見えなかった。当日は夕陽に合わせて中継があったようだ。後輪の空気圧を確認すると下がっている。結局ピンホールパンクの原因は取り除けていない。RoadieTTが再び使えるようになっていたので,空気の補充を繰り返して帰ることにする。

愛南市街地に戻ってきたころにはすっかり日が落ちた。津島町に戻ってきたころから雨が再び降り始めた。津島町を抜けようとしたころに,町の防災無線から「地震がありました」という放送が聞こえた。全然揺れなかったので,震源は遠くの場所なんだろうけど,海沿いの場所なので津波が心配。高台はどこにある? 太平洋岸にはいくつもある津波タワーはまったく見当たらない。トンネルに向かって登っているのでちょっとでも高さを稼ごうと登ってトンネルの歩道で,地震速報を確認。「津波の心配はありません」で安心して走行継続。

宇和島市に入った頃にはまた本降り。レインウェアの脱ぎ着が面倒。いまならまだ輪行で帰れる。空気入れるのも疲れたし,もうDNFして輪行で帰ろうかとちょっと思うが,気分を変えるためにFlècheでも寄ったなか卯で休憩。雨も小降りになってあと100km弱。法華津峠のトンネル群を抜けてあとは西予市から八幡浜市への下り。PC3のファミマ八幡浜昭和通店。

瞽女トンネルからのトンネル3連を抜けて,真っ暗闇の海岸線を通って長浜駅でトイレと自販機休憩,そしてポンピング。長浜を抜けて大洲市の看板が見えた頃から雨が本降りになってきた。いつもならStravaのセグメント目当てで頑張るのだが,そんな気にならずダラダラ走る。三秋峠ってこんなに楽に上れるものなのか。そしてゴール。

3000m/300kmの標準的なコースで半分以上は走り慣れているのに,なぜか想定よりも時間がかかる疲れるコースだった。

BRM626四国600km

2017年のBRM609四国600kmの改訂版コース。2017年のブルベ2年目に 走った時は22時スタートで朝方の津野町から四国カルストにかけて眠くて仕方がなかったし,布団の上で寝る場所も余裕も36時間走り続けたきつかった記憶しかない。なまじそういう記憶や経験がある分走る前から気分は重い。AR四国作成のRWGでは獲得標高が16,000m超えの超級ブルベになっていたが,実走のTCXファイルでは8,381mとキツイめくらいのブルベだった。

朝スタートに変わったので,姫鶴荘での補給やもみの木のチーズケーキが食べられなくなった。PC1とPC2の90kmの間と400km地点の松野町のファミマから496km地点の津野町Yショップの間もほとんど固形食の補給が見込めない*1。一方で263kmのPC2の後は通過チェックなので,最高地点の四国カルスト大野ヶ原のアップダウンさえなんとか時間以内にクリアすれば,その後は下りと海岸線沿いなのでなんとかなりそうな期待を持たせているコースではある。

梅雨時期だがそれほど蒸し暑さは感じない。四国山地を抜けたら雨が降りそうな予報。600kmでも73行しかないキューシートなのでブリーフィングも簡潔。出走者は6人しかいないので車検もあっさりと終わり,五月雨式にスタート。まずは寒風山トンネルへの20kmの登り。高知県に入ると霧雨が降り始めた。吉野川を横目に見ながら10kmほど平坦を走って,仁淀川沿いに下りで路面はしっかりウェットになっているが,降っているのは霧雨で身体を冷やすにはちょうどで気持ちいいくらい。下りが終わり,高知市に入って高知競馬場の横を通って桂浜への登りを超えて通過チェック。

折り返しの登りを超えて,もうすぐ仁淀川河口大橋ってところで大粒の雨が降り始めた。あっというまに土砂降り。レインジャケットを着るが,足元は無防備なのでずぶ濡れ。視界が悪くなったのでテールライトとフロントライトをつける。ブルベではおなじみのファミマ土佐宇佐店の手前で雨が止んだので,レインウェアを脱ぐのと補給を兼ねて立ち寄る。残念ながらイートイン使用停止中ということなので,座って休憩することはかなわず。

日中に横浪半島を走るのはこれが初めてだが,それほど見通しのいい道ではないので景色を楽しめる箇所はそれほどない。たかが10kmほどなのに平坦がまったくなくアップダウンが繰り返される。コーナーを抜けても抜けても通過チェックの帷子崎につかないと思いながら,繰り返される登りにダンシングする余力もなくなりだらだら走って帷子崎に到着。その後もまだまだ続くアップダウン。やっと須崎市街への下りに入っておなじみの住友セメントの工場を見ながら,土讃線を越える高架橋を通って須崎市を抜ける。

四国カルストを登る前に津野町セブンイレブンで補給をしようと,緩い登りを走って2018年BRM519四国300km以来のセブン-イレブン津野町葉山店到着。昼飯と走りながら食べられる一本満足バーとどら焼きを買う。2017年はこの先で眠気に負けてぐだぐだ走ったが,今回は昼間なので眠気もなく走れるが登りは登りで変わらないので進まない。道の駅布施ヶ坂がもうすぐだと思いきやトンネルを抜けてもコーナーを抜けてつかない。疲れていると記憶の捏造が行われて,距離の見込みが甘くなって自分の心を折りに来る。布施ヶ坂を越えると少し下ってPC1のYショップ。ここでUターンして国道439号線を通ってから四国カルストへの8%10kmの登り。2018年BRM519四国300kmは,この登りの前に9%9kmを一本登ってからだったので,今回のほうがちょっとだけまし。

それほど気温が高くないのが助かる。それでも汗がしたたりおちる。1時間半耐えるだけ。ラスト3kmぐらいまでは林の中で見通しが悪い。開けて道が平らになったと勘違いするが,ゆるいところでも5%で登っている。内装工事中らしい天狗荘の前を通って,霧の中視界が50mもない中四国カルストを愛媛県側に抜ける。やっとのことで姫鶴平の看板に到着。食堂はもちろん閉まっているので,そのまま大野ヶ原に抜ける。地芳峠までは下りだけど,そこから7kmほどアップダウンの繰り返し。ここまでの登りで足を使い切っているので,この7kmがつらい。もみの木の自動販売機で水を補給して,ところどころの登り返しを踏ん張って,下って通過チェックの九十九曲峠の看板。下草が伸びて下半分が覆われてしまっていて,看板を見落とすところだった。

ここから城川までの10kmの下りでちょっと休める。下り終わって野村町への登りに入った頃に雨が降り始めた。野村町に入ったときには本降りになり,路面は水が浮いている。PC2のローソンに到着。PC2が最後の関門で,あとはゴールに間に合わせるだけ。イートインがないので,軒先で夕食をとる。

野村ダムへの登りを越えるとあとは平坦と下り。西予市の市街地を抜ける頃には雨もあがり,八幡浜へ下る。通過チェックの保内町のファミマに着いた。予定だと早くても23時頃と想定していて,疲労度合いによっては八幡浜のホテルで寝ようかと思っていたが,時間も早いし眠気も来ていないので先に進むことにする。

2017年にも通った八幡浜から宇和島までの海岸線は,昼間だと対向車や歩行者に気をつかったが,夜中だと空いていて走りやすい。2時間弱走って通過チェック下泊簡易郵便局自動販売機があったので麦茶の補給。1時間ほど走ると軽く眠気がやってきた。ちょうど海水浴場のベンチが見えたので,どうしようかと思ったがもうちょっと頑張ることにする。海岸線を抜けて国道56号線に入る。吉田町のファミマのベンチに誘われるが,そのまま進み市街地を抜けて鬼北町への登り。たかが4kmで200mの登りなのに,疲れた身体で真っ暗闇を走るのはつらい。

下りに入って,おなじみのファミマ鬼北奈良店で補給。ここでカフェイン解禁。しばらく走るが,眠気がとれない。雨足が強くなってきたので,屋根付きベンチを見つけてしばらく横になる。

自動車のエンジン音で起こされてリスタート。ファミマ松野虹の森店で四万十川沿いの最後の補給。ここから90kmほど補給場所がない。小雨から本降りになっている。平坦なのに進みが悪い。国道439号線への分岐点はまだかと思うがなかなかつかない。やっと分岐点を左折して,国道439号線。2017年は真っ暗闇で路肩工事中のLEDが連なっていたが,今回は明るいし工事も終わっていた。落石があちこちにあり,うっかり踏むとトレッド面ですら切り裂きそうなので路面を見ながら慎重に走る。そもそも登り基調なのでスピードあげられないので路面はよく見える。

林が開けてきて,やっと通過チェックあいの里まつばら。真向かいのパン工場「シェ・ムワ」が開いていたので朝食休憩。サンドイッチ2つに紅茶に砂糖4個入れてカロリー補給。まだまだ緩い登りは続く。行きでPC1のYショップを通り過ぎて県道378号線四万十川源流点への登りに入る。序盤は緩いが,源流点へ5.4kmの看板ぐらいからきつくなってくる。平均斜度7.5%なので四国カルストほどではないはずなのだが,500km走った身体には四国カルスト以上の難コース。もう1枚ギアが欲しい。下りて押したい気持ちと乗り続ける意地とのせめぎ合い。やっと源流点2.5kmの看板に到着。あと100km。撮影したはいいが,リスタートするには傾斜が急で難儀する。さらに2km9%の登りが残っている。この登りが終わるのいつだよと呪いながら廻らないペダルを無理矢理回す。登り終えてやっと国道439号線に合流。

ここから30kmは下りで快調に行けるはずだったが,10kmほど下ったところで後輪の感触がおかしい。2018年と同じ場所で確認するとピンホールパンクしている。あのときはチューブ交換したが,パンクの原因を取り除けなくてダメだった。今回は空気を補充しながらごまかしながら走ることにする。こんなときにはTopeakのRoadie TTの出番。無理なく空気が補充できる。

下りきって空気を補充。空気の抜けはそれほどひどくない。2018年にはタイヤ交換のあとでローソン仁淀川町大崎店に駆け込んだが,今年は寄ること無く北上する。主催者は四万十川源流点2.5kmの看板から5時間といっていたが,それは無理っぽい。長い新大峠トンネルを抜けて,ファミマいの町吾北店で最後の補給。あとは本川町への登り。気温が上がってきてつらい。どこが登りの終わりなのかいまいち判断できずetrex30xjの画面を見ながらまだかまだかと走って,トンネルの向こうが下り。下り基調で道の駅木の香までやってこられた。行きはこの登りを平坦のように走れたので,余力のあるなしの差は大きい。木の香を過ぎると寒風山トンネルはもうすぐ。トンネル手前で空気の確認。補充さえすればゴールまでは持ちそうなので,全力200回ポンピング。

長すぎて下りですら飽き飽きする寒風山トンネルを抜けて,さらに続くダウンヒル。やっと平坦になってラストスパート。ゴールのファミマに到着。2018年のパンクから熱中症でのリタイヤの失敗を糧にできた。

AR四国の600kmはトンネルで獲得標高がかさ上げされているので,RWGほどの獲得標高はない。路面も酷道439号線といわれていた昔のイメージはほとんどないくらい整備されている。60kmほど補給場所がない区間はあるが,自動販売機は人里離れた場所にも結構あるので,水分補給なら小銭さえ持っていればなんとかなる。UFOライン-石鎚山四国カルストといった標高1500m超の気象条件と暑熱馴化ができていない6月の気温次第ではあるけど,信号は少ないしキューシートの行数は少なく(今回73行)走りやすいので,600kmの距離を40時間で自分の体力の遣いどころを図りながら走れれば,Legendというサブタイトルほどの怖さはないですよ。

 

*1:四万十川沿いには道の駅があるので,それらが開く頃に通過すれば補給できたと副代表に指摘されたが,走っているときは一刻も早くゴールしたいのでまったく考えなかった。

ランドヌール熊本Flèche Japon

これで3度目となるフレッシュ。3~5台の自転車で24時間走ることが基本ルール。総走行距離が360km以上で,22-24時間目の2時間で25km以上走ると認定される。フレッシュが面倒なのが,24時間走り続けなければならないこと。600kmブルベなら24時間走る前に宿泊場所にたどりついているので,これまで24時間走り続けたことは400kmブルベ2本と前回のフレッシュの3回しかない。

最初の関門がチーム編成。週末とはいえ年度初めに参加できるひとはそれほどいない。しかもコロナ禍ということもあって県外への移動が職場の事情でできないひともいる。幸いゴール受付が郵送なので,愛媛県内だけでルートがひけそうだったので知った道だけで行けた。最初に700mの峠があるが,その後は大きな登りはない。後半100kmはほぼ平坦。最後は信号が増えるが22時間と24時間目は時刻の証明が必要なのでしかたない。最初は松山駅からのスタートを考えたが,信号と通過チェックの数を減らしたいので,スタート地点を南に移した。ルートチェックで通過チェックポイントの追加が求められたが,コンビニと道の駅を追加でルートは承認された。

ルートが決まり,当日の天候もぎりぎり持ちそう。あとは24時間走るだけ。休憩や補給については走りながら,必要と感じたひとに主張してもらうことにした。

スタートしてまずは最高地点の峠越え。南風が結構強いが,登りに入ると風が凪いだ。のんびりだらだらと峠を越えて,PC1の郵便局で写真撮影。コンビニで補給とトイレ休憩の後は大洲に向かってゆるい下り基調。のんびりポタリングペースで伊予大洲駅に到着。券売機で入場券を買って再スタート。この先宇和島まで70kmくらいルート上にコンビニがないので,コンビニで休憩と補給。BRM314でも走った肱川沿いのしばらくゆるい登りが続いた先の郵便局がPC3。AR四国でおなじみのきなはい屋しろかわは通過して,海洋堂がつくった柚鬼媛で有名な日吉夢産地でトイレ休憩のはずが,まずはメンバー全員柚鬼媛の撮影に行く。

宇和島の向かう途中で雲が厚くなってきた。さらに西の空は明るいので部分的な雨雲の下で雨がぱらつき始めた。幸い本降りになる前に通り抜けて,宇和島駅に着いた。夕飯時なので駅から少し走った先にあるすき家で食事。ここ先は再びBRM314のコースになる。南風が吹いてくれるので追い風基調になって助かる。宇和島市西予市の境界となる法華津峠を貫くトンネルをひとつひとつ通り抜けると,西予市からは平坦と下りで八幡浜みなっとで写真撮影。風の影響なく3連続のトンネルを抜けて,長浜の赤橋を通ってローソンで休憩。新店の方が夜間閉店で老舗の方が営業していた。残り12時間をきって,やっと半分。いつもの夕やけこやけラインを走って,いつものブルベなら伊予市でゴールなのだが,今回は松山市内を抜ける。夜の松山市内は交通量も少なく,通過チェックのセブン-イレブンでレシートを取って,三津の海岸沿いに抜ける。フェリー乗り場の看板を撮影して,北条の市街地を抜けて道の駅風和里の看板撮影。ここのベンチでちょっと休憩。

夜明け前で東の空がだんだんと明るくなってきた。久しぶりのサンライズ糸山に到着。さすがに午前6時前だと誰もいない。今治の市街地を抜けて,22時間予定のローソンの手前にあるすき家で最後の休憩を取るべく,いいペースで西条市まで走れた。最後の大休憩兼朝食をすき家で取る。その後午前8時にローソンでレシートを取った頃から雨が降り始めた。天気予報では夜明け前くらいからの雨とのことだったので,よく持ったほうだ。レインウェアを着て走り始めるが,それほど降ってこない。新居浜市内に入る頃には雨はほとんど止んでいる。しかしパンクやスリップのトラブルの可能性はあるので,ちょっとでも早く距離を消化したい。残り距離が1kmを切ったときに,ここでパンクしても最悪歩いてゴールしても間に合うとちょっとほっとした。結局トラブルなく361km地点のファミリーマートに着いて,レシート取得。と思ったら,時刻が1分前だったのでもう一度買い直して午前10時の証跡取得。

Flècheの場合は,平坦の向かい風くらいが単独よりも有利なだけで,24時間走り続けるとメンバーそれぞれの弱点(登り,下り,休憩の必要性,食事時間など)が積み上がっていくので,よほど似たタイプのメンバーじゃない限り単独走よりも距離が延びない。最短なら22時間かけて335km走って残り2時間で25km走るという2つの走りが要求されるのだが,22時間経過してからそうそう速度を上げられるものでもない。なるべく平坦で信号が少なく,通過チェックを最小限に抑えられるルートがひけるか。そうでなければ難易度があがっていく。

BRM314四国200km

新しい主催者による伊予市発200kmコース。最高地点が400m程で険しい長い登りがないので,初心者にも優しい。

スタートして旧道を通って犬寄峠を越える。クイズポイントになっているバス停まで登って1つめの登りをクリア。その後は緩く長めの下りで国道56号線に合流して,内子の手前で弓削神社へ向かう。

国道から離れると交通量激減し,緩い登りを走っているうちに気持ちよくなってペースアップして頂上を越えて弓削神社の看板を通過した。チェックポイントの弓削神社の看板を見ていながらなぜかそのまま通り過ぎてしまった。しかもその先の道をコースアウトで下ってしまって,登り直して弓削神社に戻ってきた。「弓削神社」の文字を視認しておきながらなぜ通過したか自分でもよくわからない。またゆるい長い下りを踏めるだけ踏んで内子の町中に入って,折り紙の自動販売機に到着。

セブンイレブンで補給してから,肱川沿いの緩い登りを20km走っていつものきなはい屋しろかわで昼食。西予市を通って,ひさしぶりの歯車峠。初めて登った時は長く険しいと思ったのだが,今はそれほどでもない。トンネルを抜けて下ると道の駅みま。宇和島市から国道56号線を走る。ちょっと向かい風が強いので前で牽くと脚が合わなくて集団が壊れそうになるのでペースを調整。フレッシュに向けて集団走行の練習のつもりだが,相変わらずなかなかうまくいかない。去年の300kmよりは余力があるので早めのペースで宇和島から西予市への連続するトンネルを抜けて,県道に曲がるとここからは八幡浜への平坦とダウンヒル八幡浜市街に入って唯一のPCのファミマに到着。

あとは走り慣れた海岸沿い。といっても三連続のトンネルを含めてゆるくアップダウンが続く。後続を気にしながら前を走る。やっと長浜を通過。ちょっと頑張れば下灘の夕陽に間に合いそう。三秋峠に残しておいた余力をここで使って,下灘まで全開。40km/hで走ると,フレームのしなりでペダルが廻る感覚を初めて経験できた。私の力だとせいぜい2分間くらいだけど,自転車とうまく息があった感覚だった。その後もまぁまぁのペースで走れて下灘駅に着いたら観光客で大混雑。私を含めて誰も列車で来てるわけではないし,無人駅なので入場料を払っているわけでもない。残念ながら西の空は雲がかかって夕陽には残念な日だった。

あとは三秋峠を越えて,ゴール。チェックポイントスルーしてミスコースとあやうく大惨事になりそうだったが,リカバリーする余裕のあるコースで助かった。

BRM228四国200km

1月のブルベからほぼ2ヵ月後の高松出発200kmブルベ。前半60km弱は1月と同じルート通って,鳴門公園の方の向かっていく。德島市内を通り抜けて日本一低い山を争う弁天山から眉山を登り,吉野川沿いから土柱を見てから香川県に戻る。香川県に戻ってからの30kmが下りなので,県境までの登れればなんとかなるコース。

 2ヵ月も経つとすっかり暖かくなって,厳冬装備から1ランク軽くした。200kmは長距離練習のような軽装備からスポルティーフタイプに乗ったツーリング志向の人まで,参加者の多様性が一番大きいように思う。

通過チェックがクイズなので,思考力の低下している中で考えることがあって心理的負担はフォトチェックよりも大きい。

ウェーブスタートのはずが第1ウェーブを見送って,第2ウェーブを待っていたら,第2は五月雨式スタートだった。第1ウェーブは2kmもしない信号のところでパックになっていた。しばらくは中心街なので信号で止められるため車間とってついていって,信号が減ったところで,集団の空気かき回そうと一気に追い抜く。そうすると軽装備の二人が追いついてきた。鳴門の登りまでは,1月のブルベを思い出すように引っ張って走っていて,登りが見えたところで二人とはさようなら。引っ張ったというよりも,二人に蓋をしたようなことになってしまってちょっと悪いかなと思った。登りでは2月なのに汗がしたたり落ちる。路面も悪いし,一直線の登りを耐えてクイズ1の展望台。望遠鏡の数が問題だったが,もはや3以上の数を数えるのが難しい。アップダウンが続いて,大塚国際美術館まで来ると平坦に戻る。もう脚は残ってないので,平坦を淡々と走ってPC1のローソンに到着。先行した二人に追いついて,残った水をもらう。先頭引いた礼を言われるが,礼を言われるほどの速さではないと思う。鳴門市内に入ったので,引き離されることはないので二人についていく。

日曜ということもあって交通量は多く,信号も多い。德島市内に入って状況はさらに悪化。こらえてやっと折り返して弁天山に。弁天市の幟がないと見落とすようなクイズ2の弁天山のクイズの答えを探し終えて,再び德島市内の片側一車線で交通量の多い中眉山を登らされる。2017年の四国1000kmのゴール地点だったミニストップが無くなっていた。一緒に走ったひとは德島からの方で眉山は一定斜度なのでいい練習場というのだけど,それはこの斜度をちゃんとこなせる人の話であって,入り口あたりでインナー×ローでぎりぎりと回すしかない者にとっては練習どころではない。

たかが250mの眉山なんだけど,頂上までなかなかたどり着かない。やっとのことで頂上に着いたら,二人が待っていてくれた。路面が荒れている急斜面の眉山は登りがつらいだけじゃなくて下りもつらい。やっと平地にもどって,ファミマで食事。

国道192号線は渋滞ではないが,切れ目無く自動車が流れているので気を抜けない。平地なのにちぎれそうなくらいの強烈な引きだけど,信号で止められてなんとか一息つくを繰り返して,192号線から離れることができた。潜水橋を通って,土柱への登りに入る。登りだとあっという間に引き離されたというか,こちらが失速しているだけなんだが。

ロッキー山脈にならぶ三大土柱らしいが,こんな場所があることは初めて知った。クイズでまた数を数える難問。2までは数えられるが3以上は無理。

あとは県境まで登りが続く。二人の姿がだんだんと遠ざかっていく。なまじ見えるだけに追いつかないのがつらい。それもコーナーを過ぎるごとに遠ざかり見えなくなった。県境を越えると,あとは下り。下りっぱなしも飽きる。やっと1月のブルベのコースに合流した。あとは市街地を信号気にしながら走るだけ。ゴールして,ブルベカードの提出のため高松港MIKAYLAに戻ると,先に戻ったお二人と主催者がいた。お二人に牽いてもらった礼をいうことができた。

BRM102四国400km

例年なら帰省で参加できない年始ブルベだが,今年は帰省しないので参加できた。ブルベを始める前には,正月早々寒い中徹夜で走るなんて想像もできなかったが人は変わるものである。

寒さ対策で防寒用にバーミッツをつけた。assosの厳冬用のグラブでも手先が痺れるくらい冷え込むので,防寒グラブを探すのはあきらめて見かけの不格好さを受け入れることにした。内側の両サイドにカイロを貼り付ければ,滑り止めの15度用の薄型グラブで十分だった。ただ氷点下5度の内陸部の下りでは一気に冷えて10度用くらいにしないと厳しかった。開口部が狭くてブラケットポジション取るには肘をまげないといけないし,空間に余裕がないので,もっと大きなサイズが欲しい。そうすると横風にさらにあおられやすくなってしまうが。

あとGOREの防風キャップは蒸れて汗をかくので,ヘルメットのインナーを防風にして防寒用にSmartwoolのキャップにした。透湿性が高いので蒸れずに寒くなかった。

他は例年通りの装備で,Finetrackのベースレイヤー+Dryのメッシュ+outwet WP3にGOREのアウターと冬用タイツ,Finetrackのベースソックス+assos bonka socks,おたふく手袋のハーフフェイスウォーマーネックウォマー。背中と腹,つま先上下にカイロ張り付けている。

高松駅輪行解除して,スタート地点の高松港MIKAYLAに行くが光の鎧装備の勇者たちの姿が見えない。と思ったら風よけのためトイレ前に集まっていた。出走サインでブルべカードを受け取り装備チェック。ブリーフィングでクイズ問題を確認。いつもの面々とお久しぶりのひととも会えた。ウェーブスタートといってもいつもの四国らしいゆるっとしたグループ分けとスタート。序盤は信号,信号,信号。それでもなんとか先行スタートに追いついて,信号,信号,信号。郊外に抜けて後続から追い越したひとにくっついて,そのまま登りに入ると単独走。交通量もめっきり減り,自転車のライトに照らされた前方だけを見て独りで走っていると,去年の600kmブルべを思い出す。ゾーンに入るというかちょっと瞑想にも似たような気分で前に進むことだけに集中できてる。

そんないい気分も徳島県に入ったところでパンクしたかのように感じる荒れた路面でぶち壊し。前に進まない。徳島県は自転車王国と自称するのに,徳島市に通じる幹線道路の路面がどれも荒れていて楽しくない。通過チェック1のローソンに到着。スタート前にポカリ1本ボトルに入れていたのに空になったので,ポカリとどら焼き買って再スタート。どんどん寒くなってきて,腕と肩が冷えてきた。もう1枚インナーを増やしておけばよかったかもしれない。ケイデンスを意識してあげて発熱量を増やしてみる。

阿南市に入って,星越トンネルを抜ける。この後は下りだと思っていたが,実は意外とアップダウンの繰り返しだった。日和佐にたどりついて,もう一度内陸部の登りをこなして牟岐のローソン。4年前の四国1000kmで「イベントやるなら連絡しろよ」とぼやいていた店員だった。今回も半ギレぎみの愚痴聞かされた。ハンバーガーをコーヒーで流し込んで,ボトルにポカリ注いで再スタート。

あと60kmで折り返しの中岡慎太郎像。時速30kmなら2時間だよなと出来もしない皮算用。だんだんと東の空が明るくなってきた。室戸岬に向かうんだから下っているはずなのだが,ところどころ登っているし,下りらしさは感じられない。期待していた追い風もなかった。中岡慎太郎像についた。像の後ろを見なければならないので,階段上って後ろを見るが見つからない。どこだよと思ったら予想よりも上の部分だった。撮影して,ボトルにポカリと思ったがコカ・コーラの自販機しかなかったので,アクエリアス入れて再スタート。残り200km。

行きの登りが下りに下りが登りになる帰りだが,疲労がリセットされるわけではない。3カ月ぶりの実走で首は痛いし,バーミッツでポジション変えられないためハンドル握る手もつらくなってきた。スライドするひとが登っているところを下るのはちょっとだけ気分がいい。

すっかり明るくなって,唯一のPC日和佐のファミマに到着。カルビ弁当にコーヒー買った後にレシートがないと慌てたが,目の前のイートインのテーブルに置きっぱなしになっていた。注意力が薄れてきている。あとは時間内でゴールするだけ。

星越峠を越えて,平地に戻ってきたら風が強い。行きでは風の恩恵がなかったのに,ここからは逆風続きか。吹き曝しで逃げ場はない。それでも交通量があるので,追い抜く自動車が風をさえぎってくれる。小松島に戻って国道55号線の交通量と追い抜く自動車の速度にびびりながら,信号に停められ停められ徳島市に入る。まだまだ続く信号。吉野川大橋で風にさらされて昼間なのに寒い。行きではあっという間に通り過ぎた気がする鳴門ー徳島間だが帰りはなかなか遠い。松茂町に入って,空港を通り過ぎると最後の通過チェックのファミマ鳴門インター店。牟岐のローソンからここまでコンビニが進行方向の左側でイートイン完備と主催者の完璧な配置。あと70kmなのでプリンとコーヒーだけで軽くすませて,ボトルにポカリ入れて再スタート。

丘を越えて海岸線に出たとたんに猛烈な右斜め向かい風にさらされる。右に流されないことだけは助かるが,とにかく前に進まない。トルクかけようとするが,脚が売り切れて力が入らない。こらえてこらえて香川県に入ると,交通量が増えて信号待ちの車列が長い。信号待ちと車列の長さに気分が滅入ってきた。三本松駅の看板見て一瞬DNFが頭をよぎったくらい。

県道10号線に入ると丘陵地帯ぽい長めの登りがまじってくるともう登れない。腹が減ってきて,フードポーチを探したらスポーツようかんが残り2本しかない。あとは食べかすだった。寒くて硬くなっているようかん2本を詰め込んで,補給のためのコンビニを探しながら走る。みろく公園前にセブン‐イレブンがあったので,最後の補給に一本満足バー3本とポカリを買う。立て続けに3本食べると落ちついた。

高松市に入ると平坦になり,脚が回るようになってきた。最後の右折のあとは6km北上するだけ。信号ごとにゴーストップのインターバル走状態。栗林公園を通過して,やっとゴール。

 

 

Flèche 熊本 2020 DNF

昨年のFlècheは瀬戸内海を渡れなかった。いつも通りのブルベのつもりで走ってしまったが,Flècheは全く違うルールであることを理解できていなかった。Flècheは3-5台の自転車で24時間走り続けるのが基本ルール。22時間目と24時間目は時刻とその地点の証跡が必要で,その間に25km以上の移動が求められ,総距離が360km以上でなければならない。3人以上の人間が24時間一緒に走るので,時間を潰すことのストレスに耐えるゲーム。通常のブルベなら他人と一緒になることはほとんどないし,なるべく速く走れば早く終わる。Flècheは,どんなに速く走っても距離が伸びるだけで終わらない。

今回はいつも二人で走っているY夫妻を誘ってチームを組んだ。いつも二人でSR600完走やエベレスティング達成をしているので,この二人に私がくっついていけばいけるだろうという算段。10月に延期になったので,200kmと300kmブルベを一緒に走ることができたので,おおよそのペースは分かった(つもり)。

コースは,なるべく平坦というリクエストを受けて,熊本に360kmぎりぎりで到着できるように,松山から出発ということを考えて,柳井スタート。まったく土地鑑がないままRidewithGPSでルート引いて主催者に提出すると,コースの部分変更やいくつかのPCの追加した後に受理された。

なるべく停まりたくないのでPCを増やさないように最短コースを心がけたつもりだが,福岡県内は4つもPC置かざるをえなかった。カーブの多い道が編み目状に絡んでいるので,どこを通れば最短になるのか判別がつかなかった。22時間目は玉名市のコンビニ3軒のどれか,24時間目は熊本駅の入場券の予定。

4月から10月に延期になって,コンビニが24時間営業なのか,営業しているかPCの再チェック。コンビニが24時間営業を前提としなくなると,時間証明や補給に問題がでてくる。幸い,どこのコンビニも24時間営業だったので問題ない。玉名市のジョイフルも24時間営業だったので,時間調整も可能。

当日は雨。天気予報を見ると3時間くらい走れば雨が上がりそうだし,雨量は1mm程度,気温は最低10度で最高20度なので,上はカペルミュールストレッチストーム2.5で,AR四国ジャージ,おたふく手袋のボディタフネスアウトラストにポリプロピレンアンダーウェア,下はNanoflexのビブとレッグウォーマー,靴はビニールのシューズカバーをシューズカバーで覆う。ストレッチストーム2.5は撥水性が走行中に低下して生地にしみてきた。薄手で生地が伸びるのでウィンドブレーカーとしては使いやすい。

雨の中柳井港に到着。隣の7-11でスタート前の準備。ここに来るのは初ブルベだった2016年BRM306岩国200km以来。車検もして問題なく,スタート時刻に合わせてレジで買い物してスタート。

基本的にY夫妻のペースで走ってもらうので,私はツキイチ。雨なので車間距離は余裕を持って走る。序盤は多少のアップダウンがあるが,光市に入ると市街地走行。幹線道メインでルートを引いているので,交通量が多い。その代わりに道なりに走るだけでいい。西に進んでいるので予定より早めに雨が上がって晴れ間が見えてきた。コンビニによって靴のビニールカバーとシューズカバーを外したら,足が汗で蒸れてふやけ気味だった。これなら雨にぬれたほうがよかったかもしれない。

たいして風もなく進んでいるはずなのが,信号での停止が意外と効いているようでグロス18km/hにあがらない。福岡県は唯一の峠もあるし,街中つっきるコースなのでなるべく時間稼いでおきたいがなかなかうまくいかない。

やっと関門海峡大橋が見えて,同時に道が荒れて振動に耐えながら関門海峡トンネルに到着。780mの徒歩を強いられる。下関側と比べて地味な門司側に出る。細かいアップダウンと交通量の多さでだれてきた。小倉に入って国道3号線と県道296号線を通るルートにしたのが大失敗だった。路線バスに押さえられ,交通量は多いし,意外とあるアップダウンで1時間弱貯金を失った。やっと遠賀川に出て川沿いに出ると,時間帯もあるだろうが,交通量も信号も少なくてやっと一息つける。

飯塚市を抜けると,今回唯一の本格的な登り(といっても200mくらい)の冷水峠に入る。平坦だけなら北九州と福岡の2大都市を通るほうがいいのだが,信号と交通量を考えて峠越えての鳥栖入りルートを引いた。自動車専用が峠をトンネルで抜けているので,対面車1台しか出会わなかった。そのかわりに鹿が出てきた。峠の頂上でウインドブレーカーを着てダウンヒル。そして平坦を走っていると「Hisamitsu」のネオン。佐賀県に入った。ここからはほぼ平坦。登りは橋の傾斜くらい。道なり平坦でやることがなく,眠くなってきそうだったので経過時間と距離で現在のグロス時速や目標グロス時速にするための速度を暗算していたら,前を走っていたYさんが「何?」って聞いてきた。どうやら暗算が口に出てたらしい。「ひとりごとです。やることなくて眠くなりそうだし」と返事しておく。意外と広い佐賀県。やっと折り返し点。それからもまた平坦時々信号が続く。川を渡って福岡県に戻り,酔客がたむろしている柳川を通過,大牟田市に入ったところで,パトカーに警官が点々と立っている。なんかあったようでもないが,夜中なのに結構ものものしい雰囲気。

熊本県に入って,もうすぐ玉名市街というところでYさんの前輪がパンク。ブレーキシューがタイヤをこすっていたらしい。タイヤとチューブ交換。24時間営業のジョイフルで飯食って,暖かい店内で休憩。22時間目前に10m先のローソンでレシートとって,あとは30km走るだけ。あと20kmのところで,ふたたびYさんがパンク。今度は後輪だけど,タイヤとチューブを交換してもなぜか空気が入りきらない。どうやらピンホールパンクの原因がどこかにあるようだ。キシリウムにタイヤをはめるのがこんなに困難だとは思わなかった。BORAなら素手で楽に外せる/はめられるCORSAが,なぜこんなにきついのか。ポンプを押しても押しても空気が入らない徒労感。結局丁寧さを欠いた作業を繰り返して時間だけを浪費してしまった。一番近い駅まで行って輪行熊本駅に向かってもらう。私は自走で熊本駅へ。熊本市街地は走りずらかった。土地鑑のないコースに無理にルート通してもいいことないことをいやというほど味わった。主催者にDNFの連絡を入れて,お土産を買うとかどこかで食事をする気力もなくそのまま輪行で帰宅。

 

BRM926四国300km

AR四国での再開は,PCなしのフォトチェックのみの棚田と段々畑をめぐる300km。前半に登りが集中しているので,比較的良心的なコースレイアウト。スタート地点に行くと,AR四国ジャージ着用率の高さに圧倒される。出走メンバーの2/3くらいは着ていたんじゃないかな。月曜日に神戸から戻ってきて,充電と洗車と注油しかできず600km装備のまま出走。

3月の200kmに続いて今回もFlecheのメンバーと走る。SR600四国山脈完走やエヴェレスティング達成している愛媛県最強の夫婦なので,邪魔しないように私は着いていくだけ。とはいってもSR600では宿の晩飯に間に合わなかったことがあったようで,PBPのDNFもあってどうやれば速く走れるようになるかが課題らしい。スタート前に「ギリギリ隊で」という弱音を排除して,今日中のゴールを目標。速く走ろうとしないと速くならない。

三秋峠を越えてゆうやけこやけラインを快調に走って,長浜のローソンで休憩。再スタートして棚田への登り。先行する参加者とスライドして,1本目の樫谷の棚田。下って内子のセブン-イレブンで休憩。

2本目の泉谷棚田への登りは,栗が落ちていてイガでパンクしないかちょっと心配。登り終わって,もう一度登って大洲市へ入ると下り。途中でBRM323のコースに合流して,肱川の東側を通る。ここを抜けてきなはいや城川で昼食か。昼過ぎにきなはいや城川に到着。米粉ラーメンを流し込んで,売店でアップルパイ。

峠というような登りはほとんど終わって,日吉までの緩い登りを越えれば,鬼北町からの登りを除けば緩く宇和島まで下っている。途中フォトチェックの流しそうめんの看板を撮って,鬼北町のジョイフルを通過して,150kmの中間点を通過して宇和島市に入る。宇和島市街地を抜けて,フォトチェック4のだんだん茶屋まで15kmくらいかと思ったら,25kmあった。今のペースなら1時間半くらいか。海辺の1車線しかない住宅地を通っているのに,そこそこ交通量があるので気の抜けないルート。ところどころアップダウンがある。登りになると5-6回転程度のダンシングをしようとするので,登り終わるまではダンシングし続けてもらおうと,「30秒耐えろ,頑張れ」とハッパかけてみる。副代表とスライドするときに「ラスト1kmはすごいよ」と言われたが,そのラスト1kmがなかなかに遠い。ボトルの麦茶がなくなりそうになったが,なんとかたどり着いた。てっきり20%くらいの壁のような坂がでてくるかと覚悟はしていたのだが,ラスト1kmの何がすごいかは謎のまま。

だんだん茶屋で補給とトイレ。自動販売機のそばで中学生らしき子供たちがNintendo Switchで遊んでいたので,Wifi飛んでるのか? 先行していたはずの今回のコースディレクターたちが後からやってきた。ロイズのアイスクリーム食べてたそうだ。ここから25kmの帰り道はちょっとうんざいするくらい長い。夕日が後ろに沈んでいく中走って,日没の頃に宇和島市街地に戻ってきた。ローソンでおやつを買いに入ると左足が滑る感覚。見るとクリートカバーがなくなっていた。晩飯は八幡浜市内でとることに打ち合わせて,あとは法華津峠を越えるだけ。八幡浜からなら下りの連続であっという間に通り過ぎる法華津峠のトンネル群も,宇和島からなら登りでじわじわ走らなければならない。交通量があまりないのが助かる。

西予市からは下りの連続。あっという間に八幡浜すき家に到着。このままなら17時間くらいでいけそう。ラストのフォトチェック八幡浜みなっと。コースディレクターたちがマンホール写真を撮りに行った。コースつくる側は,いろんなところを見てもらって楽しんでもらいたいというのだが,ブルベを走る側にとっては観光はブルベじゃないときにするので,少しでも早くゴールしたい。

保内町に入ってから風が強くなってきた。トンネルの中が風洞実験状態。トンネルを抜けても,結構な風が吹いている。真っ暗闇の海と吹き付ける風とつらい。長浜を抜けて,伊予市に入った頃から雨がぱらつき始めた。雨具を着たいというので雨宿りできるとこで一旦停止。そうこうしているうちに雨脚が弱まってきたので着ないで再スタート。あとは三秋峠を越えるだけ。Stravaのセグメントがあるんで,ラストスパートをかけて,良い感じに走れたと思ったがベストよりも50秒落ち。フル装備+17時間以上の走行が影響していた。

なんとか無事に3人でゴール。本番はあと60km延びて,6時間半一緒に走ることになる。登りは控えめになっているので,二人の邪魔にならないように走ればいいだけ。スタート地点に戻ると,先にゴールしていたひとたちに加えて走っていない人までもが暗闇の中屯っていた。みんなブルベしたかったんだな。