ブルベも始めました

2016年からブルベも始めました。

BRM921DNS

台風が早めに通り過ぎたのでしまなみ海道が渡れないとか,室戸岬で風速20m/sで進めなくなるというような事態は避けられたが,先延ばしできない仕事が入ってあえなくDNS

 

Volt800の交換用バッテリ4本,5000mAhモバイルバッテリ4本買って3回のナイトランの準備は万全だったので残念。実際に走った人のブログを見るとタイヤの磨耗が激しかったようなので,超長距離だと交換用タイヤは用意しておいたほうがよさそうだ。

 

今年はあとはツールド玉川でお終い。

四万十・南予横断2River View

先週雨の中走ったので,月曜日に杉山輪業にヘッド,BB,ハブ,ペダルのグリスアップをお願いしておいた。金曜日に受け取って,ホイールをアルミからカーボンの平旦仕様に変更し,それにあわせてブレーキシューも交換。

自動車だと高速道路使えば1時間ほどで松山から三間に到着。ブルベだと歯車峠がきつかった記憶がよみがえる。今年はブルベで四万十川沿いを往復しているが,どちらも夜だったので景色を楽しむどころではなかった。昼間の四万十川は2年ぶり。

あまり聞こえの良くない音響で開会式が終わり,スタート地点へ並ぶ。ちょっと出遅れて,4グループ目の出発となった。スタート直後は集団が固まっていて,なかなかバラけないが,後続から速い集団が追い抜いていったのに飛び乗れた。そのまま35km/hくらいで快調に第1エイドに到着。うなぎおにぎりと番茶で一服。エイドでの滞在時間が長めなので,手持ち無沙汰になったころに先導バイクが出発するとのことなので,バイクの真後ろで第二エイドまで走る。下り基調なのに割りと遅めだったので,集団が連なっているので,先導バイクがペースについて聞いたきた時に,ペースアップを要望したら登り基調に変わって,ラスト5kmほどはいい練習になった。

いい具合に集団がばらけてきたので,職場仲間と合流して一緒に走る。第三エイドに到着。ここでもたっぷりと休憩時間が設けられている。椅子の数には限りがあるので,滞在時間を長くすると座れなくなるひとがでるだけなので,もう少し滞在時間を短くしたほうがいいんじゃないか。

折り返しの第4エイドに向けての途中で出し抜け図って単独で逃げてみたが結局追いつかれ逃げ失敗。前方を走るひとを目標に追い込めて走れたのでいい練習になる。日頃は平坦路だと単独走でどうしても流して走ってしまうが,目標があると追い込める。

折り返しの第4エイドから先行する先導バイクを目指して追いかける。Viewポイント手前で,先頭集団が止まっていたので追いついた。沈下橋のViewポイントで撮影して,また先導バイクを先に行かせて追いかける。第5エイドでは中級の出発待ちでかなり待たされる。生姜大福と生姜ジュースの試食・試飲があったが,どちらも生姜が利いてなくて物足りない。たっぷりと待たされて,また仮想追いかけっこが始まる。

第6エイドへの途中でついに両脚が攣る前触れが来た。脚が攣るまで追い込んだのは久しぶりだ。完走することを考えると攣るまで追い込むことには躊躇する。アップダウンが厳しいコースだと攣ってしまうと完走が危うくなるが,平旦ならなんとかいけるはず。なんとか持ちこたえて第6エイドに到着。念願のいちごようかん。道の駅でおみやげに一棹買ってジャージのポケットに突っ込んで走る。

脚が攣りそうだし,背筋が痛くなってきたので,ペースを落として走る。とはいえ,周りの人も疲れているので,追い抜かれることはなくたまに追い抜きをかける。愛媛県に戻ると登り基調になるが,アウター縛りで雉鍋のでる第7エイドに到着。ここでもたっぷりと出発待ちの時間が取られていた。ゴールに向けて出発して,予土線と並行する道路に出ると,なぜか自転車を停めて写真をとっているひとがいる。ゴール前の記念撮影かと思ったら,日本最遅の新幹線待ちだったことがあとで分かった。時刻表で確認していた準備のいいひとがいるものだと感心しながら,ゴールに到着。

出発前の車検は3列だったのにゴール受付は1列だったので,割りと早めにゴールしたはずなのに結構待たされる。紙袋いっぱいのおみやげを受け取り,おにぎりと天ぷらで最後のエイドの食事をして終わり。

 

石鎚山ヒルクライム

久万高原ヒルクライムではうまくいったが,石鎚山ヒルクライムは直前1週間が仕事で自転車に乗れず,しかも自走なのでどうなることかと不安だった。しかも朝から雨である。

気温はそれほど低くならないだろうと,下山用にGABA2の長袖を入れておいて,自宅からは夏用の普通の半袖ジャージとビブで出発した。シューズカバーもなし。雨に濡れることは覚悟の上。

三坂峠を登っているときに二度三度と雷光を見たが音は聞こえず,遠いので大丈夫だろうと三坂峠を越えたところから小雨だった雨脚が強くなった。前がろくに見えず,ゆっくりと下っているうちに雨脚が弱まった。しかし,今度は追い抜いていく車からの水しぶきをかぶる。結局,受付の面河支所に着くまでに数回水しぶきを頭から被せられた。

受付を終えて,スタート地点に到着。すかすかのバイクラックに自転車をかけると杉山輪業の店長に声をかけられる。杉山輪業のテントで雨宿りができたので雨に悩まされることもなく助かった。

スポーツマッサージでウォームアップを受けるが,筋肉が冷えて固くなってると言われる。震えるほどの寒さは感じなくても,雨にさらされて冷えているので,防寒はちゃんとしておくべきだったか。雨用のジェルを買っておけばよかったと思ったが年に3度も使わないだろうから,使用頻度を考えると買うのをためらう。

40代は2グループに分かれていて,てっぺんクラスがスタートしても20分以上待たされる。スタートでふらつく人にかぶさられたら嫌なので,グループの後ろの左端からスタートすることにする。後ろだと集団の密度が薄いのでストレスなくスタートできて,前方の集団を追いかける。久万高原と違って石鎚山は序盤がほぼ平坦なので,どうしても最初から踏まざるをえない。そこそこ追い抜いて,ゲート跡を通過して本格的な登りに入る。今回はスプロケットをロークロスに変えたので,登りでのギア選択が細かくできる。傾斜に応じてシフトアップ・ダウンを繰り返し,追い抜かれるよりは追い抜いて第1区間終了。ラップタイムを見ると悪い。70分切りのためには第2区間を相当頑張らなければならないタイムだった。下り区間で時間をたっぷりとったが,結局身体が冷えただけだったような気がする。

第2区間も追い抜く目標があるので行けていると思ったが,それほど速くはなってなかった。心拍数では限界よりも若干余裕があったので,追い込みが足りなかったか。ラストスパートする気力もなく,淡々とゴール。ゴール地点でレッドブルを受け取って,長袖ジャージを着てさっさと下りに入る。自分のリズムでは下れないし,集団での下りなので,神経使って疲れる。下っているうちに雨があがり,スタート地点に戻ってきたときには晴れ間すら見えた。

預けていた荷物を受け取り,トマトやぶどうをつまみながら表彰式を見て,すっかり晴れた空の下70分切りができなかった失望の中自走で帰るのは辛かった。

久万高原ヒルクライム

今年で3年連続出場の久万高原ヒルクライム。年に1回全力で60分以上走るのでFTP計測機会のつもりで走っている。ブルベやThe PEAKSと比べると70分くらいのヒルクライムなんてスプリントレースみたいなもの。だが,スプリントレースだから全力を出し続ける必要があるわけで,長時間耐久に慣れた身体と頭には辛すぎる。

 

目標70分切りで試走を2回したが,昨年よりはちょっとだけ速くなっているものの70分の壁が厚い。減量は思うようにはいかず,せいぜい現状維持しかできてないので,ペースマネジメントだけを考えた。本番では走りを変えてスタートからの前半3km弱の急傾斜区間はゆっくり入って,その後の平坦・緩斜面区間から全力を出すことにする。水没していたSGX-CA500がメーカーから修理で返ってきてパワーを確認しながら走ることができる。去年のデータから240wを前半維持しておけば,後半の失速を抑えられるはず。

 

去年はウォーミングアップを高強度短時間インターバルをやってみたが,今回は中強度で長めにゆっくり登るのを1本だけであっさりめにした。去年は麓から後半まで晴天で暑かったが,ボトル1本でいけたので,今年も飲み水と掛け水兼用の真水のボトル1本にした。

 

スタート前の下り区間はグループの最後尾に入って,周りを気にせずゆっくりと下れた。急斜面から緩斜面への切り替えや車線の減少区間でグループが圧縮されるときのストレスがないのでマイペースで下れる。スタートが予定より10分遅れ,集団前方でスタートピストルの音がする。のろのろ上がっていって自分のスタート。

 

スタートしてほぼ全員に抜かれる。後続のグループにも抜かれる。メーターを確認して,自分のペースが守れているので気にせず走る。急斜面の後半からスタートで抜いていった同じグループの人を何人か追い抜き返す。ブルベやThe PEAKSでは追い抜かれることはあっても追い抜くことはほとんどないので,新鮮な気分でやる気が高まる。緩斜面・平坦で後続から来た速い人の後ろにつけることができた。だが徐々に引き離されていく。たぶん40km/hぐらい出ていたのだろう。直線区間でなんとか背中が一瞬見えるところまで離されて,スキー場までの急傾斜区間へ。

 

ここからが真価が問われる区間で,メーター見ながら,意識的にダンシングを混ぜながら,傾斜がゆるくなればシフトアップ,急傾斜ではシフトダウンを繰り返しながら走っていく。とはいうもののスキー場手前の東屋への直線では思うようにケイデンスが維持できない。いままでにない順調なペースで登ってきてる。前方には追い抜く目標となる若者達がたくさんいる。やる気を振り絞って登っていると,スキー場の手前から観客の歓声が聞こえてくる。表彰台のある平坦区間で無理やりアウターに入れてダッシュ。

 

ラスト6kmで失速しなければ70分は切れそうだ。1km5分のペースを守れるようにメーターみながら走るが,前半と比べればパワーダウンしている。追い抜く目標も減ってきたし,追い抜かれることも少なくなってきた。追い抜く目標を見つけては,自分にカツをいれて走る。森林限界を超えたところでオープン参加の小学生に抜かれる。若いっていいなぁと羨望の眼差しで見送り。ラスト2kmの看板が見えたところで70分切れる見込みがたった。あとはどこまでタイムが削れるかなんて皮算用していたら失速しはじめる。結構ぎりぎりになるんじゃないかと今度は不安になってきた。あと1kmの看板を越えて,美川峰の看板のあたりでMTBカテゴリーのチャンピオンに抜かれる。ラスト500mと思って追い抜き返すべくスプリントかけれるが,引き離されていく一方。それでもなんとか自分なりに最後を出しきってゴール。念願の70分切り達成。

 

前回よりも9%ほど時間短縮しているが,平均パワーは前回よりも下回っている。予定通り前半抑えて緩斜面・平坦で頑張ることがうまくいった。次は石鎚山ヒルクライムだが,こちらの70分切りはさらに頑張りが必要。久万高原と違って最初緩斜面でヒルクライム2本のインターバルなので,練習でもインターバル走を組み込んで,あとは体重を5%くらい減らしたい。

久万高原ヒルクライム試走

本番1週間前ということで久万高原ヒルクライムの試走へ。いつもなら自宅から自走なのだが,今回は車で古岩屋荘へ,そこからウォーミングアップ兼ねてスタート地点まで自走。

The PEAKSで水没したパワーメーターが修理から戻っていないので,Garmin Edge500で速度と心拍数だけ測りながら走る。パワー見ながらだと自分の頑張り具合がわかって励みになるけど,心拍数だと自分の限界が見えるようでつらい。スタート地点からの斜度のきついところで頑張り過ぎて緩斜面のところでもう脚が売り切れた。

The PEAKS以来乗り込んでなかったからとか自分に言い訳をしながらだらだらとスキー場のところまでたどり着いた。時間をみるとひょっとすると70分切れるかもと希望が見え出すとちょっとばかり脚が回りだす。中盤のだるさは消えて頑張れるようになるが,だからといって後半の斜度のキツさに勝てるはずもない。悪い時のだらだら走りにはならなかったが,速い人のような軽快さとはほど遠い走りで森林限界を超える。結局70分は切れなかったが,Stravaだと自己最速。スタートから緩斜面までをもう少し抑え気味に入れば70分切れるかもという希望が見えた。あとは当日が暑くならなければいいな。

 

BRM921須波の準備

あと2ヶ月後のBRM921須波1000kmの準備。午前10時スタートの制限時間75時間なので2泊3日分の装備が必要。Volt1600を買い足した。前照灯にVolt1600とVolt800を装備して,Volt1600は交換,Volt800はバッテリ交換で対応する。尾灯用とetrex30用のエネループが追加で必要。

前泊に三原市内のホテルを予約した。ホテルに自転車持ち込み用としてコクーン輪行袋を購入。今回は輪行袋はホテル持ち込み用と割りきった。

安芸市のホテルを2泊予約。初日267km,2日目433km,3日目310kmと行程を3分割する。ロングライダース5.0にほぼ同行程のBRM920広島のレポがあったのでそれを参考にした。着替えやバッテリを宅配便で送っておけるし洗濯して充電もできる。初日午前0時着,午前3時発,二日目午前1時着,午前8時発で行けるかな。ゴールしても自走で帰らなければならないので,日没までに帰宅できるように70時間が目標。あとは室戸-徳島の風向きや台風が来ないことや残暑の厳しさと天候次第。

 

 

The PEAKSその後

帰宅してまずはチェーンウォッシャーでチェーンを洗って,スプロケットチェーンホイールにディグリーザーを吹き付けてマンションの風呂で洗車。その後muc offのNanotech BIKE Cleanerを満遍なく吹き付けてしばらく放置して洗い流す。さすがにブレーキシューダストは落ちきれず,もう一度吹き付けてスポンジとブラシでこすり洗い。洗車が終わったら,ホイールからタイヤとチューブを外して水抜き。リムをラバー砥石で磨いて,タイヤチェックしてはめ直し。フレームにワックスかけて,チェーンにオイルさして完了。

水没した電装品のうち,メーターはショップに持ち込み修理依頼。その他は分解できる範囲で分解して,乾燥剤とともに陰干し。なんとか復活した。

etrex30から走行ログを取り出して,The PEAKSの分だけ切り出しが成功。走行ログを見るとおおよそ獲得標高100m/10分のペース。ロングライドなので,ヒルクライム1本だけ速いよりも,下りで脚を回復させて登りを繰り返すことができるかどうかが完走には重要。結局9時間登って2時間下っている。脚を温存するには50/34のコンパクトギアに変えたほうがいいようだ。前回よりも下りコーナーがゆるやかで,路面も良くて一日中雨でも不安がなかった。二日前は35℃にもなっていたが,雨のおかげで麓でも20℃程度ですんだのは助かった。晴天で30℃超えていたらエイドで水が足りなくなっていたかもしれない。

エイドでの補給はおにぎり,パン,バナナ,オレンジ,クッキー,ポテチが用意されていると案内があったので,バナナアレルギーにとっては手っ取り早い補給食は自前でジェルと羊羹を用意していたが,寒さで前半に食べきってしまって,もう少し多めに持っておくべきだった。

第三弾は伊豆で行われるようだが,制限時間12時間で獲得標高6000mまではなんとかいけそう。体重1割減らせばもう少し速く登れるかな。

 

 

The PEAKS 装備

The PEAKS用の装備一覧

WH-9000-C24-CL+Shwalbe One 23c+マキシスフライウェイトチューブ

IRCかMichleinの雨用タイヤしようかと思ったが,下りのコーナーも不安なく曲がれた。

SwissStop FLASH PRO BXP

今回一番役に立った一品。ブレーキレバー握ってすぐにブレーキが効く。シマノのシューだとリムの水膜を拭うまでに空転していたが,BXPは晴天時と変りなくコントロールできる。新品をつけていたが走行後1/3ほど削れて,ブレーキアーチ開放しなくてもホイールが外れるようになった。

Cateye Volt800

トンネルでは点灯,通常はフラッシュで使用。サドルバッグには予備バッテリを入れておいた。

Bontrager Flare RT Tail Light

リモコンで点灯・点滅が切り替えられて最長23時間のランタイムということで装備したが,USB端子カバーのつくりが甘くてコース半分程度で端子から水没。

Cateye RAPID X2

予備のテールライト,こちらは水没せずに生き残った。

Topeak Wedge DryBag

雨用に防水サドルバッグ。少し大きめなので中に入れたものがコロコロ音を立てるのが気になった。走った後にシートポストと本体が擦れて生地に小さな穴が開いた。

Bikeguyトライスターレッド

サドルバッグに装着して点滅で使用していたが,こちらも水没。

Garmin etrex30xj

ルート表示用のGPS。裏蓋から浸水していたが,幸い電池までは濡れずにすんだので無事だった。

Pioneer SGX-CA500

パワーメーター用のサイコン。端子部分には浸水した様子がないが,どこからか浸水して表示が消えて,その後液晶部分が曇った。

Castelli GABBA+カンパニョーロ ノンスリーブ+Nanoflex

雨天用ならGABBAとNanoflex。背中や尻には水濡れの不快感がまったくない。アンダーウェアは廃番のカンパニョーロ。

Goldwin ナノフロントグラブ+ソックス

雨なのでグラブは革ではないナノフロント製グラブ,ソックスも薄手のナノフロントソックス。

veloTOZE

ゴム製のシューズカバー。前半は良かったが,透湿性がなく汗濡れが避けられず,後半には微妙な隙間から浸水した。シューズが汚れずに済んだのは良かった。細かく切り裂き傷が入ったのと,汚れが落ちないので再利用はあと1回くらいか。

mont‐bell サイクルレインジャケット

ブルベ用に買っていたサイクルレインジャケット。ウィンドブレーカーよりも重いしかさばるが,雨の山下りで体温を奪われないように用心した。下りでは着るが登りでは雨でも脱いでいた。

 

The PEAKS Round2 Akagi

前日夕方に前橋駅前のホテルにチェックイン。雨用装備のシャワーキャップとヘルメットのバイザー,心拍計センサーを自宅に忘れたことに気付く。シャワーキャップはホテルから10分ほど歩いて100円ショップで入手。そのまま近くのインド料理屋でビリヤニ食べてカーボローディング。コメはインディカ米でスパイス利いてるが,べちゃっとしていて残念。ホテルへの帰りに夜食に登利平のとりめしを買って寝る。4時間くらい寝られるはずだったが,さすがに19時半から寝るのは無理があって,結局3時間弱程度しか寝られず,23時から準備を始める。スタート地点まで距離27.5km,獲得標高1333mあるので,3時間ぐらいかけてゆっくり行こうと1時過ぎに出発。

パラパラと雨が降り始めたが,気になるほどでもない。ゆっくりとスタートして,ポタリングペース,登りではインナー×ロー固定。真っ暗闇で突然ライトに照らされる鹿の姿。赤城ヒルクライムの残り距離,コーナーナンバー,標高の看板を目標に走るが全然登れている実感がない。今日は調子が悪いのかと不安を感じながら,登りの頂上に着く。気温は13℃を示していてジャージだけだと下りは寒い。大した距離じゃないので,ウィンドブレーカー代わりの雨具は着ないでそのまま青木旅館に到着。まだ集合時間に1時間以上あるので,最初の予定通り2時にホテル出発で良かった。

今回のコースは少し登ってからすぐにダウンヒルなので,単独で下れるように出発は最初のグループで申し込んでおいた。みんな身体が温まってないようでゆっくり登っているので,ここで頑張って先頭で下りに入れるようにダッシュ。2つほどコーナー曲がったところで先頭に追いついて,長い直線で声かけて先頭に。あとは単独マイペースで下る。雨はあまり強くないし,路面もそれほど悪くない。ゼブラゾーンや路面の注意書きのところさえ気をつければ,それほど難しい下りではない。このペースだとST1のオープン時刻より早く着くんじゃないかと思ったが,そこまで速くはなかった。ST1でタグをもらって雨具を脱いで登り始める。心拍計がないので,パワーだけ見ながらそこそこのペースで登る。いつものことだが下りで稼いだマージンを登りで吐き出すので,登りでは追い抜かれるだけ。どうすればあんなケイデンスで登れるのだろうかと憧れのようなものを感じながら追い抜いていく人の背中を見る90分。

予定より少し早くスタート地点に戻れた。アミノ酸を補給し,エイドでオレンジとコーラでカロリー補給。下りに備えて雨具を着て,大沼湖を走っていると後ろから見覚えのある自転車が。前回のPEAKSで最後の登りで一緒になったTOT(東京‐大阪‐東京)フィニッシャーのひとだ。ブログ見てますと挨拶して,少しの登りを一緒に走る。「脚が一緒くらいですね」と言われるが,実は合わせようと結構頑張ってるだけ。下りに入ったので,先に行きますと告げてダウンヒルへ。雨脚が強くなり顔にあたる雨粒が痛い。首元から雨が入ってきてもう雨具を着ている意味があるのかどうかわからなくなった。下りの途中でメーターの表示が消えかけていて,ピーピー音が出始める。どうやら浸水したようだ。これで,速度とパワーが見れなくなった。GPSがあるので現在地標高と現在地だけは分かるのだが,速度がわからなくなったのは精神的にきつい。下り終わって郵便局の角を曲がって500mほどの登り区間に入る。ここから細かい下りを挟みながらの登りなので,精神的にまいってくる。下ったあとの登り返しがどの程度の距離なのか測れないので,下りでスピードを乗せて登り返しをクリアできるかどうかわからない。いけると思って登りをダンシングしてコーナー曲がったらさらに登っていて絶望したことが数度。ブルベくらい時間があればそんなに頑張らないのだが,12時間しか時間がないとどこで稼げるか考えて力の使い方を考えておく必要がある。さらに追い抜かれるだけの存在は精神的に追いつめられる。エイドが見えたので,おにぎりとオレンジにコーラでカロリー補給。「あともうちょっと登れば」と言われたが,残り200mほどの登りが長い。下りを少しづつ挟んでいるのがつらい。やっと下りに入る。自動車が少なく,路面もよく,横風もないので快調に下って,ST2の登りへ。ST2の森林公園への登り道は1車線しかない箇所がいくつかあって,往復するコースなので,なるべく早く登っておいてすれ違いになることを避けたい。途中の平坦箇所を挟んで前半のほうは多少ゆるい登りなのでなんとかなったが,後半は壁のように見えてきた。霧で見通しが悪い。下ってすれ違った台数を数えながら,蛇行せずにまっすぐ登ることだけ考えてようやくST2に着いた。ざっくりとたてた予定よりは少しだけ早くつけた。

ST2でアミノ酸レッドブルで注入して,オレンジとポテチをつまんで,ボトルに水を補給する。暑くないので水の消費が少なくて助かる。タイミングが一緒になった集団で下る。登ってくる後続とのすれ違いに気をつけたが,お互いうまく通り抜けることができた。さっき快調に下った箇所が今度は登りになる。獲得標高は同じだが,登り下りのパターンが違うので,帰りのほうが単調で助かる。ここでも抜かれるだけ抜かれて,下りで抜き返す。エイドが見えたが,今回はスルーした。下りきって郵便局の角を曲がると1000m程度の登り。事前に立てた予定通りで着ているので,そんなに悪いペースではないはずなのだが,時速とパワーが見えないのは不安を駆り立てる。登りで常に追い抜かれる立場はつらい。登っていてコーナーナンバーが見えたころから身体に力が入らなくなる。あくびもでるようになって,結構やばい。ハンガーノックかと思ってポケットをさぐるが,すでにようかんやジェルは使いきっていて,アミノ酸スポドリしかない(実際はジェルがあと1つあった)。止まると再スタートする気力が残っているかどうかわからないので,ペダルを回し続けるだけ。コーナーの数は35までは覚えていたので,35を目標に走ったがさらに先まで登りが続いていた。GPSで現在地と標高を確認する。進んでも進んでもGPSの画面はほとんど変わらない。予定より早くつけそうかなと思ったが,今回は予定より10分ほど遅れてスタート地点に戻ってこれた。まずはオレンジとみそまんじゅう,カレーとパン,オレンジ×2,カレーとおにぎり,コーラ,みそまんじゅう,オレンジ×3,カレーとパン,最後に胃薬。やっと一息つけた。消化は下りの間にすればいいと走ろうとするが,クリートがはまらない。泥でもつまったかと水で洗い流すとなんとかペダルにはまって再スタート。

2度目の下りは,頭を自動車に抑えられてしまうが,気にしてもしょうがないので,車間距離をとってゆっくり下る。ST1だったポイントを左折したころにGPSからバッテリー警告が表示される。さっきの登りで現在地を表示させすぎたせいか。すぐ先のセブン-イレブンで電池を買おうとするが,左足がペダルから外れない。結構な力をかけて無理矢理はずして,電池を買ってGPSの電池交換。ゆるやかにアップダウンがつづくき交通量が多くて神経つかうが,わりといいペースで走れて,当初の計画通りの14時30分より5分ほど早くST3に到着。ここから3時間以上使えるので時速6kmでいける。やっと完走の見込みがたった。赤城温泉ホテルまで5.9kmの看板が見えたので,そこまでを1時間のつもりで走ると40分ほどで通過できた。文字通り九十九折の登りのコーナーナンバーを数えながら,コーナーは傾斜のゆるい一番外側を通る。ST3から1時間で最後のエイドに到着。完走は確実ということでみんなゆるい雰囲気だ。コーラ2本飲んで,あと標高400m。コーナー70番はキツイと聞かされたが,道幅いっぱい使って蛇行。もうダンシングしてクリアする気力もない。山頂が見え始めたころにフロントからシューシューと音がするので,パンク修理かと憂鬱になったが,単に枯れ葉がタイヤとフォークの間に挟まっていただけだった。登り終わって下りに入るが,最後にもう一度登りがあるのを忘れていた。残り標高100mが遠い。11時間切れそうかなどうかわからないまま,八丁峠を越えて県道70号線に合流。最後はそこそこ気力が湧いてきてアウターで回せてゴール。完走認定のキーホルダーをもらって,まずは豚汁とおにぎり食べて一息つく。フィニッシャーボードには書くスペースがあまり残っていなかった。

 

 

The Peaksの準備

ツールドにし阿波が終わって,この後ヒルクライムばかりなので自転車をメンテナンスに出していた。ツールドにし阿波は合計60kmほどの平坦路があるのでリム高のあるカーボンクリンチャーだったが,この後は登りと下りしかないコースが続くので,下りのブレーキを気にせず使えるアルミに交換した。ホイール2セットのグリスアップ,ホイールをカーボンからアルミに換装するのに併せてブレーキシューとスプロケットを交換,アルミホイールリムテープ,チューブ,タイヤを新品に交換,シフトワイヤーの交換と交換部品で結構な出費となった。

3週間後にはThe Peaksなのだが,前回が157kmで5090mを15時間以内,今回が168kmで5327mを12時間以内なので,完走条件は厳しくなった。ツールドにし阿波SSコース166kmで3547mを今年は8時間半を切れたので,残り3時間半で1800m登ればいいという単純計算なら完走できる。

1時間あたり700m登ると8時間弱,下りがコースの半分とすると84kmを4時間という計算でもいける。要するにオーバーペースにならないことと下りでの事故を注意するだけでいいはず。

当日は前橋駅からスタート地点までの27km,1330mが加わるが,午前3時頃に出発すればのんびり走っても間に合うだろう。

案内状には物々しい注意書きがあったが,今回は最高地点で1500m程度なので前回ほどの最低気温にはならないだろう。eterx30の使い方もなれたのでコース案内がなくても問題ない。梅雨明けにはまだ早い時期なので雨だと憂鬱だが,梅雨明けして晴天だと30℃超えそうなので,前回のようにそこそこの気温のままが一番ありがたいが,こればかりは天任せ。

 

 

ツールドにし阿波

年々厳しくなるエントリー峠を越えて,今年で3度目のSSコース。前日に阿波池田駅前のホテルに泊まり,コンビニに朝食用のおにぎりを買いに出かけるが鮭とツナマヨしか残っていない。しかたがないので鮭おにぎり2個買って,夕食は大衆食堂で生姜焼き定食を食べる。

朝3時に起床しおにぎり2個食べて,ホテルを出る。輪行袋から自転車を取り出し組み立てて,会場までの途中にあるコンビニでどら焼きときんつばとコーヒー,ボトル用の氷と水を買って,追加のカロリー補給をしながら,飲む用のスポドリと身体にかける用の真水のボトルを準備する。

受付開始とほぼ同時に受付を行い,ゼッケンと観光パンフレットやツールボトルの入った袋を受け取る。結構かさばるので,デイパックがキツキツになる。ジャージとヘルメットにゼッケンをつけて,荷物預かり所にデイパックを預ける。

招集がかかりスタートにならぶと目の前にママチャリで並んでいるひとがいた。前にママチャリで試走したブログを読んでいたが,まさか目の前とは思わなかった。スタート直後は集団を分解するためにダッシュをかけて信号ごとにインターバル走にする。心拍数160程度でそこそこ頑張って走っていると,1分前に出発したグループの最後尾が見え出す。合流すると7人を超えそうなので,前の集団が分解するまで距離を近づけないように走っているうちに,前の集団が分解したので後についた。そのうち,後続から追い抜く集団が来たので乗り換える。体格のいいひとがさらに前方に抜けだそうとするので,後ろについて36km/hで走っていると,先頭交代のサインがでる。「そりゃ無理だよ」とぼやきつつ,速度を落とさないように走ると心拍数が170を超える。無酸素領域に突入してるので,やばい。結局後続に追いつかれて逃げは不成立。集団のままPC1に到着。スタートから1時間ちょうどくらい。チェックを受けてそのまま再スタート。

京柱峠は無理せず,パワーメーター見ながら走っているうちに,左膝の裏側が痛み出す。徳島600kmの時は膝の外側だったので別の箇所だが,踏み込めないという点では変わりがない。ペダリング効率をあげるように引き足を意識しながら,2kmごとに出てくる看板を目標にゆるゆると登っていく。1時間20分ほどで頂上のPC2に到着。エアサロンパスがあるので左膝周辺にたっぷりかけて,ウィンドブレーカーを来て下りに入る。幸い前に誰もいないので自分のペースで下れる。荒れた路面からの振動を受けながら,グレーチングの隙間をかわし,急傾斜のヘアピンカーブを下ハン握ってブレーキかけながら曲がったりとまったく休まらない下りをなんとかこなしてPC3に到着。ここでもエアサロンパスを膝にふきかける。地元のひとたちがこんにゃくの唐揚げを用意してくれているが,ロングライドの序盤でそれはつらいので,ボトルにクエン酸パウダーと水を追加しただけで再出発。

国道439号線から落合峠への分岐で「あと12km」と声かけられるが,これから90分くらい登り続けられるのか自分の膝の具合次第。パワーよりもペダリング効率を意識しながら,ペダルを回す。急傾斜注意の看板を通りすぎて,森林限界が見え始めたころに,後ろから追いつかれる。ただ,追いつくのにかなりの力をつかったようで,同じくらいのペースで登る。あと何キロとかどこから来たのかとかたわいのない話でも,うんざりするような登りだと気が紛れるし,なにより単独走よりはペースが維持できる。無理はしないが,力は抜かない絶妙なペースでPC4に到着。まずはコーラをかけつけ三杯。落合峠で飲むコーラよりもうまいコーラはここ3年飲んだことがない。

京柱峠からよりも落合峠からの下りは走りやすい。ただし,桟敷峠に差し掛かると登りになるので,リズムの切り替えがつらい。下りで抜いたひとに桟敷峠の登りに抜きかえされる。桟敷峠はこれまであったガリガリ君の配布がなくなっていたので,そのまま通過。吉野川に向かって下る。桟敷峠からの下りはそこそこ自動車が登ってくるし,一方でカーブミラーが少ない。コーナーの入り口前で減速して,コーナー曲がって加速を繰り返すので疲れてくる。左膝の痛みは股関節からふくらはぎまで広がってくる。途中でセンターライン付近の亀裂いフロントタイヤをひっかけてひやりとする。そんなアクシデントにも何事もないように立て直せる愛車の安定性に感謝。カーボンクリンチャーなのでブレーキに気を使いながら,やっとPC4のぶぶるパークに到着。エアサロンパスを左脚全体にかけて,そば米雑炊と半田そうめんを食べる。補給食として持ってきたスポーツようかんとエナジーゼリーで口の中が甘ったるくなっていたので,雑炊とそうめんのしょっぱさで口の中がさっぱりする。ここからは吉野川沿いの平坦路で,幸いにも風はそれほど強くない。膝が痛いし疲れもあるので,30km/hはでない。折り返しを通過して東みよし町に入った頃にDHポジションの小径車に抜かれる。あっという間に差がついてすげーなと思っていたが,さすがにオーバーペースのようだったらしく,三好高校前には追いついた。西山手前のローソンで氷と水を買ってボトルにつめる。余った氷は袋のまま背中につっこむ。もう10km/h維持できない。川人家長門の手前で,桟敷峠で追い抜かれ,下りで追い抜いたひとに追いつかれる。ここでも登りがキツイとか暑いとかぐちをこぼしながら二人で登っていると最後のPCに到着。だが,ここから北海道の頂上までがなかなかに長い。もう北海道を勢いつけて惰性で登る力は残っていないので,じわじわ登って北海道の頂上をクリア。最後の下りは見通しがよく,路面もきれいで,楽しく下って,国道192号線に合流。BRM501とは逆に走ってゴール。ゴール後は半田そうめん,祖谷そばを食べてホームランバー3種完食。そうしているうちにママチャリのひとがゴールするのが見えた。すごいひとだ。

去年より10分ほど早く到着できた。膝が痛かったにもかかわらず,京柱峠,落合峠,西山のどれも自己ベスト記録更新できた。悪いなりに速くなったわけで7月のThe Peaksはなんとかなりそう。

 

 

SR達成後

BRM501完走後しばらく腸脛靭帯炎と臀筋疲労のため歩行速度が低下し,ぎくしゃくとしか歩けなかった。自転車はチェーンが伸びていたので交換,ペダルにグリスアップをして洗車した。結局その後は自転車に乗ることもなくGWが終わった。

ペダリングモニターのベクトル解析みるとひどい踏み方をしていた。疲れてペダルを回すのではなくて踏み込んでいるのが一目瞭然。そりゃ腸脛靭帯炎にもなるわけだ。ペダリングの問題もあるが,クリートとサドル位置も気になるのでにし阿波終わったらフィッティング受ける予定。

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荷物を整理すると,なぜか度付きサングラスが見つからない。しばらくはコンタクトレンズで十分なライドしかしないし,オークリーフレームで度付きサングラスを注文しているので困ることはないがちょっと凹む。それ以外に紛失したものはない。

今年の目標であったSRが達成できたわけだが,天候に恵まれたこととコースそのもののが険しくなく,土地勘のあることが大きかったと思う。機材トラブルもなく体調も良かった。次のブルベはBRM921須波1000kmの予定。それまではにし阿波,The Peaks,久万高原ヒルクライム石鎚山ヒルクライムヒルクライムづくし。にし阿波は吉野川沿いの平坦路があるのでホイールは35mmのカーボンのままでいくが,その後は24mmのアルミに交換する。

BRM501徳島

当日ドロップバッグをホテルに置き忘れるミスをやらかして取りに戻った。先行き不安な朝だった。昼間25℃,夜10℃にどう対応しようかと考え,長袖ジャージとウィンドブレーカーをサドルバッグに入れて,メリノウールアンダー+半袖ジャージにビブニッカーの組み合わせで行くことにした。ドロップバッグには冬用半袖アンダーとレッグウォーマーに着替えの半袖ジャージとビブパンツ,靴下とグラブの替え,仮眠用のアイマスクに耳栓,歯磨きセット,ドリンク用粉末を入れておいた。

100人となるとドロップバッグの受付に始まり,受付,ブリーフィングとあっという間に時間が経つ。スタートとするとグループが出来上がるが,周りを見るとみんな軽装で走っている。ドロップバッグがあるとはいえ,そこそこの装備が必要なのではないかと思ったが,速い人は身軽な装備で十分のようだ。速い人ほど身軽では逆ハンデみたいなものだなと,トレインの中で憂鬱になる。案の定規則正しく交代を繰り返し,自分の番では平均速度を落とさないように必死でペダルを回した。徳島からPC1までの道半ばまで信号地獄のように引っかかりながら,結構な平均速度で走った。ツールドにし阿波で見た景色になるとちょっとだけテンションがあがる。一方でトレインについていくのも一苦労で,あと少しの辛抱とくらいついているとPC1に到着。

コンビニPCなのに有人チェックだけど,トイレに行っておにぎり買ってチェックを受けると,他の人たちはさっさと出発していた。そういえば店の中に入る人って自分以外いなかったような気がする。ここからは独走モード。にし阿波のコースから川之江に抜ける道だが,ゆるやかに境目トンネルに向けて登っている。楽のできないコースで気温もあがってくる。境目トンネルにさしかかろうとしたときに後ろから軽装な人に追い抜かれる。境目トンネルからは下りなので,頑張って踏み倒すと国道11号線に差し掛かるころに後ろに着くことができた。しばらく後ろで走っていたが,ツキイチじゃ悪いよなと思って,先頭交代してみる。どう考えても実力差が明白なので,垂れてきたら勝手に替わってくれるだろう5分間インターバルのつもりで頑張る。たぶん1:3くらいの比率で引いてもらって,土居の登りに来たので礼を言ってお別れ。

新居浜市内で信号にことごとく引っかかり,気温もあがってきて精神的につらくなってくる。西条市内で右折車にちょっとひやっとさせられたりとさんざんな中PC2にたどり着いた。もう結構なひとが出発したような雰囲気を感じる。おにぎりとオレンジジュースを買って,再出発。BRM319と同じコースなのだが,天候が雨か晴れでは大違い。寒いのと暑いのとどっちがいいという二択なので,どちらもしてもあまり嬉しい物ではない。桜三里から旧讃岐街道に抜けるコースでは晴れで助かった。前回は危うくコースアウトしそうになった鋭角カーブも問題なかった。重信川沿いに走ってPC3に到着。

もう水が普通には飲めなくなってきたので,ウイルキンソンの炭酸水を入れてみる。意外といけるので,この後も炭酸水ばかりボトルに詰め込むことになる。ワンボトルで行くにはちょっと暑いが,ツールボトルを使えるとサドルバッグが軽くコンパクトになるので,こまめに自動販売機を使うことを想定して100円玉をたっぷり用意してきた。

結構汗をかいたはずなのに,おにぎりが塩辛く感じる。2RUNで塩分補給しているせいだろうか。さすがに8時間近く走るとみんなばらばらになって100人いてもPCの先着者が1人か2人いるくらい。後続も来たり来なかったり。

GWということもあり夕やけこやけラインは車とバイクでごった返し,双海の道の駅では満車の看板が出ていた。下灘駅も結構な人がホームで記念撮影していた。あまりにも暑くなったので途中の自動販売機で水を買って頭からかぶる。あまりの冷たさに目が覚めた。顔にかけると汗が乾いて塩になっていたのが溶けてしょっぱい。気を取り直して長浜を抜けて,保内へのアップダウンの繰り返しにうんざりしながらだらだら走る。単調な夕やけこやけラインよりもメリハリがあって楽しいと感じるときもあるが,すでに200km以上走ってさらに400km近く走らなきゃならない時はつらいコースである。

前回は日没後だったPC4の八幡浜に日があるうちにたどり着いた。だが,ここまでの頑張りというかオーバーペースで膝に微妙な違和感を覚えた。このままだとちょっとまずいかなとペースダウンしたいのだが,PC5までの登り基調ではあんまり楽はできなかった。BRM319のルートから外れて西予市から野村町を経て高知県津野町へは登って下ってまた登るを繰り返す。いつ高知県にたどり着くのだろうと,アップダウンの繰り返しにうんざりしていたら,トンネルの中に県境が書かれていた。県境を越えたらすぐだろうと思った梼原町までが果てしなく遠かった。日も暮れて周りが見えないし,なおかつ虫が飛び交っている。梼原町の中心部を抜けて,津野町までもまた遠かった。さらに登りが続きいつになったら着くのか精神的にまいってきた。googleストリートビューで見た景色は闇に紛れて何も見えない。そうしているうちに街灯が明るく灯っているのと赤色灯の点滅を見て,PC5があそこだとわかった。500円の寿司に味噌汁を食べてほっとする。こっちは到着したばかりなのに,もう出発するひとがいる。さっさと海沿いに降りてコンビニやファミレスで仮眠を取るのだろうか。こうやってどんどんと差がついていくのだろうか。気にしても仕方がないのでドロップバッグから着替えを取り出し,顔を水で洗って歯を磨いて,タイマーを3時間にしてドロップバッグを枕に仮眠を取る。幸い畳の上が一人分あいていたので助かった。

2時間半で目が覚めたので,ドロップバッグを所定の場所において民宿を出る。自転車に夜露が降りていて,ハンドルが微妙に湿っている。etrex30の電池を交換して,ルートを呼び出し,サドルバッグの長袖ジャージとウインドブレーカーを着込んで出発。津野町から須崎までは下り基調だが,街灯はもちろんないが反射板も少ない。ヘルメットにつけたヘッドライトでコーナーの先を照らしながら下っていく。寒さと見通しの悪さでそれほどスピードが伸びない。緩斜面も身体が動かないので,速度があがらない。須崎市内への右折をうっかりしてミスコースする。昼と夜とでは見える景色に違いがありすぎる。須崎からは再びBRM319のコース。土佐市までは若干の登り下りがあるが,その後は桂浜まではほぼ平坦。桂浜から浦戸大橋に向けての登りで,まったく進まなくなる。やっぱり初日の疲労が溜まっているのだろうか。ダンシングだとあっという間にフォームが崩れて失速し,シッティングだとトルクがかけられないし,ケイデンスもあげられない。結局インナーローで這い上がるような速度で浦戸大橋を越える。そこからも高知空港まで単調な道が続く,空港の明かりが見えたころに物部川にさしかかる。

赤岡から安芸を目指すが,意外と香美市が大きい。30分くらいで着くかと思ったら,安芸市までも距離が長くなかなかたどり着かない。もともとPC5から6までが100kmあるので長いわけだが,高知県の市町村の大きさはこの後に室戸市でいやというほど味合わされる。

PC6でいよいよ超眠眠打破とコーヒー,プリンと水ようかんというカフェインに糖質のドーピングを実行する。仮眠したのに眠気がとれない。安芸市を抜けるとすぐに奈半利かと思ったらそうでもない。そしてやっと室戸市。とはいえPC7は室戸岬のほうなので,室戸市という看板を見てからも走り続けなきゃいけない。そしてやっとPC7を過ぎて,次は高知県の最東の東洋町に行くのだが,室戸岬を回ってから朝日をあびながらひたすら海岸沿いを走っても走っても室戸市のまま。甲浦に着いたら脱ごうと思っていたウィンドブレーカー,長袖ジャージ,アームカバー,レッグウォーマーを途中の自動販売機の横で脱いで,アイスココア飲んでボトルに水を継ぎ足し,もう一本水を買って頭からかぶる。四半世紀ほど前には甲浦から高知に向かって走ったときはこんなにアップダウンあったかと思うくらい登っているような気がする。やっと甲浦についたと思ってPC8の牟岐町はすぐだろうと思っていたが,甲浦からトンネルを抜けても抜けても牟岐町にならない。しかも横を大型トラックがすれすれで飛ばしていく。桜三里のほうが自転車に優しかった。

海陽町を抜けてやっとPC8に到着した。先着のひとが何人かいて店内のイートインにいた。さぬきうどんが食べられるローソンなのだが,うどんよりもおにぎりが食べたい気分だったので,おにぎりとガリガリ君に炭酸水と氷を買う。2週間後のにし阿波でガリガリ君食べるのだけど,気温が高くてもう辛抱できない。両脚の膝から下に力がはいらない。しかも左は膝の外側が痛むのでクリートをはめるのも一苦労になってきた。左は踏み込むと痛むので引き足中心のペダリングにする。もう下りでは脚を停める。ゴールまであと60kmほどなのであと3時間強ペダルを回せばいいだけだと自分に言い聞かせる。星越峠を越えて阿南市に入る。ここから阿南市を抜けるまでが遠い。平坦基調になり,南風で追い風となるが30km/hを超えない。左膝が痛くて信号待ちでは右足をペダルから外す。気温26度という電光掲示板を見てうんざりしながら,さらに交通量が増えて神経もつかう。小松島市に入ってサークルKのT字交差点を左折し,国道55号線に再合流。車の流れに乗ろうと力を入れると意外と膝が痛くなくなっている。とはいえやっぱりクリートをはめる時は痛むので,信号待ちでは電柱があれば手で支える。

やっと徳島市に入る。ラストスパートする必要はないが,車の流れに乗れるように全力で回す。スタバの看板を目印に走るとローソンの方が目立ってた。ゴールはトマトジュースで乾杯。受付のトモニプラザが座敷なのでシューズを脱いだら右のバックルが壊れた。左足をかばうために引き足多用したつけが回ってきた。2週間後のにし阿波までに替えのシューズ買わなきゃとか思う一方で,まずは完走した達成感に浸ってメダルとバッジを購入。ドロップバッグを引き取り,ホテルに自走。輪行袋につめてチェックイン。やっと終わった。

BRM501の準備

日曜日に走ってきて,チェーンを洗って注油を済ませて一晩たったら前輪の空気が抜けていた。ピンホールパンクだった。チューブ交換とタイヤのチェック完了。

BRM501徳島のキューシートの印刷を済ませた。確認するとPC6から逆走してまで國虎屋に寄ることになるので,國虎屋は別の機会にする。GPSにルートの転送も終了。近接アラートの設定も完了。

ルートで走ったことがないのは西予市から津野町経由で須崎市に抜ける区間と甲浦から徳島ゴールまでの区間,そこだけはGoogleストリートビューで予習。

気温は出発時の徳島が14度,昼の松山が24度と,半袖+アームウォーマーにニッカーで対応できる。山間部の梼原町から津野町の最低気温が予報サイトごとに微妙に異なるが低いと8度,高いと12度。ここまで冷えるとさすがに長袖とレッグウォーマーくらいは必要かな。サドルバッグにいれておく。夜明け前の最低気温の時間帯には須崎から土佐市の海辺にいたい。

ドロップバッグには上下の着替えとチェーンオイルくらいあれば十分なので,10リットルのスタッフバッグに入れておく。

誓約書の印刷・署名捺印とドロップバック用の着払い宅急便伝票は明日にでも。

 

ヒルクライム練習

来週はBRM501徳島600kmだが,その後はツールドにし阿波,The Peaks,久万高原ヒルクライムと登りが続くので久しぶりに久万高原ヒルクライムのコースに練習に行った。

2週間前には暗闇の中走った三坂峠を朝靄の中走ったら,自己ベストに2分差と結構いいタイムが出た。久万高原町を通り抜けて久万高原ヒルクライムのスタート地点にたどり着く。薄曇りで涼しいどころか肌寒さを覚えるくらいでヒルクライムには割りといい気象条件。久しぶりということでそこそこの頑張りで登っていく。久しぶりだけど,以前よりはコースが短く感じる。と思っていたらスキー場跡地を過ぎたころにヒルクライムに飽きてきた。ゴール地点のアンテナが見えてきても,まだたどり着かない。結局,ベストタイムの1割増しだった。

ブルベで追い込まない走りをしていたせいか,ヒルクライムのような1時間で全力を使い果たすような走りができなくなった。もうすこし高強度を中時間継続するような走りをしなけりゃならないが,それは精神的にきつい。