ブルベも始めました

2016年からブルベも始めました。

BRM319高松

前日の仕事が立て込んで,高松に着いた時はうどん屋は閉まっていて天下一品でカーボローディング。翌朝天気は曇りで雨は止んでいた。天気予報ではこの後晴れに向かうはずだった。

6時過ぎに高松駅に行くが,高松駅のどこが集合場所かが不明なままだった。たくさんのランドヌールがいるのでそのうち分かるだろうと周りを見渡していると,それらしい人だかりができ始めていたので,受付を済ませる。ブリーフィングはざっくりと終わる。あまり複雑な道ではないし,ルートも多少の選択が可能とゆるい。スタート時間前に車検を済ませて出発。高松駅からはいくつかルートの選択があるとブリーフィングでは言われたが,GPSのルート通りに走っておいたほうが楽なので,信号と交通量が多いがルート通りに走って,通過チェックの琴平のローソンに到着。オレンジジュースだけ買ってさっさと出発。琴平を抜けて海岸沿いに来た頃から雨が降り始める。雨具持ってないのでどうしようもない。幸い濡れるのは上半身だけで済んでる。だが雨粒で前がみにくくてしょうがない。いい感じに前を走っているひとがいるのでそれに着いていくうちに,武蔵も上戸うどんも通りすぎてしまう。鳥越製麺所も過ぎて愛媛県に入る。ダンプやトラックが横を走り抜ける国道11号線から分かれて海岸沿いに向かう。ここらへんでは晴れ間が見えて,これから気温が高くなるのかと期待していた。ひかり食堂が空いていたら入ろうかと思ったが店先にすでに車が数台駐車しているので,そのまま登りに突入。峠は霧に包まれて視界が悪い。ここで頑張って体力消耗したくないので,ゆっくりと登る。頂上かと思ったらそこからアップダウンが続いてやっと下りへ。下りきったところで,edge800がオフコース警告を発する。なぜかedge800は意味不明なオフコース警告を発して混乱させてくれる。

新居浜-西条のルートは事前に予習しているのでなんの問題もなく快調にPC1のファミマへ。トイレ待ちで時間を使うが,ここで昼食代わりのおにぎり2個とボトルの水を追加。西条市内を抜けて,丹原に向かうころから雨が降り始める。西の天気はどうみても雨模様。しかも丹原近辺のルートにいまいち自信が持てず,ルートミスの不安と闘いながら,雨の中国道11号線に合流。ここから桜三里へと登り始めるが,雨足が強くなりトラックが横を追い越していく。濡れたジャージが冷たく感じる。雨粒で前が見えなくなる。尾灯を点灯させて,サングラスをずらして走ると,旧讃岐街道への分岐で国道からは外れられる。旧讃岐街道は交通量が少ないが,道幅が狭くウェットな路面での下りで2度ほどひやっとさせられる。

東温市に入り,重信川の南側を走ってPC2にたどり着く。雨で冷やされて体力を使ったのか空腹感がひどいので,パスタを買ってイートインで食べる。雨は降り続いているが,天気予報ではもうすぐ雨は上がりそう。濡れたジャージを乾かしたいので,伊予市の国道56号線に交差するところから北上してコインランドリーに行くことにする。ジャージと靴下を乾かしていると雨があがる。気を取り直して郡中港から夕やけこやけラインへ。コインランドリーにいた間にかなりの後続に追い抜かれていたようで,数人を追い抜き返す。下灘駅を通過する頃にはまだ太陽は雲に隠れていて夕焼けは見えず。夕焼けが見えたのは保内から八幡浜に抜ける途中であった。

八幡浜市内に入りPC3のローソンにたどり着く。先着していた3人が夕飯を食べていた。ここでもパスタを食べ,口の中をさっぱりさせたかったので歯ブラシセットを買って歯磨きをする。日も沈んだので,サドルバッグからヘッドライト,ウインドブレイクジャージ,冬用の指付きグラブを取り出してナイトラン装備に換装。edge800をリセットして外部バッテリから給電ケーブルを接続する。双岩への登りが長く感じる。夜だと視界が制限されるのと,疲労で速度が落ちていることもあって時間がかかっているのだろうと思う。昼間だと暗く感じるトンネルが夜だと明るいしなにより暖かい。トンネルを抜けて,国道56号線に合流,西予市の警察署のところで左折して歯長峠に向かう。養鶏場の臭いがする真っ暗闇の峠を走っていると,自分が何をしてるのだろうとちょっと考える。走り屋が飛ばしながら逆方向から登ってくるので,精神的にひやひやする。歯長峠は頑張らなかったし,もう焦る気持ちもまったくなく気がついたら越えた。似たようなコーナーに何カ所目だと飽々しながら慎重に下ると四万十2リバーのコースに入る。ブルーラインに沿って走ればいいので,気楽にペダルを回してPC4に到着。

夜も遅くなってきて,ここからは眠気との戦いだと思い,直前1週間カフェイン断ちをしていた効果を見るべくホットコーヒーとシュークリーム,あと一本満足バーにどら焼きを買う。この先窪川まで補給できないから,ハンガーノックにはならないように補給食を多めにしておく。夜の四万十川は誰もいない。たまに対向車が来るが,追い抜かれることはなかった。道の駅を通過し,窪川までの残り距離が減っていくのを見ながら走る。コイン精米所の明かりを見ながら「ブルベレポートだとここで暖を取るひとがいたんだな」とか,自動販売機の明かりを見ると「次のPCでは赤コーラ飲もう」とか雑念混じりに走る。そうしていると窪川に到着。PC5はインターチェンジの近くなので,窪川の町外れにあるので,窪川に到着してからすこし走る。

PC5では,寒いけど赤コーラを飲んで,その後に一本満足バーをホットコーヒーで食べる。気温は6℃なので真冬装備でも十分だったなとちょっと後悔する。先に着いていたひとと話をして,どうせ早く着いても5時まで受け付けないからどうしましょうかねとか話していたが,「ゆっくり走ると寒いし,そこそこ頑張って走るしかないですよね」という結論に落ち着く。窪川から須崎まではそこそこのアップダウンがあり,トンネルも結構多い。トンネルは明るくて暖かいので今回はオアシスのような場所だ。須崎の町中を抜けて海岸沿いを走っていると,ビニールハウスの電照がきれいに見える。遠目にはちょっと近代的な建物にも見えないこともない。ここまで350km以上走ってきたが,たいして疲れは感じず,寒さも走っている限りは感じない。誰もいない夜の道を走るのは結構楽しいものだと思った。これが雨だったらこんなに楽しいとは思わなかっただろう。土佐市に入り仁淀川が見えるとPC6だ。

PC6のファミマはイートインがあるが,さっさとゴールしたいのでコーヒーだけ買ってゴミ箱の前で飲み干して出発する。津波対策?の堤防沿いを走り,標識の「桂浜」への距離が減っていく。ついに「はりまや橋」の文字が出た。北上し,高知市内へ向かう。トンネルに向かう上り坂で気分が悪くなる。PC6のコーヒーのせいか胃がむかむかする。もう水も飲めないなと思ったが,そういえばダブルボトルの中身はもういらないんだよなと,真水の分を信号待ちの間に側溝に流す。雨と低気温でシングルボトルで良かったのも,今回の装備外れの一つだった。やっと高知市の街なかに入り,天神橋を越えて堤防道路を通ってから県庁に向かう。ゴールのサークルKには先着した人たちがいたが,私が買い物を終えたときには誰もいなかった。飲むヨーグルトだけ買って,あとは受付の時間待ち。ここでワイヤーロックを家に忘れてたことを思い出す。明け方とはいえ,自転車盗まれる可能性はそこそこありそう。寒さをしのげて,自転車から目を離さずにすむ場所はどこかと考えて,結局高知駅北側のサークルKのイートインスペースで時間を潰す。食欲がわいてきたのでカルビ丼を食べながら,自転車から目を離さないようにして時間を潰す。5時になったので受付場所に行って認定を受けてメダルを購入し,高知駅に戻り輪行して自宅に戻る。寒さと疲労で自走で帰る気力はなかった。