ブルベも始めました

2016年からブルベも始めました。

久万高原ヒルクライム

今年で3年連続出場の久万高原ヒルクライム。年に1回全力で60分以上走るのでFTP計測機会のつもりで走っている。ブルベやThe PEAKSと比べると70分くらいのヒルクライムなんてスプリントレースみたいなもの。だが,スプリントレースだから全力を出し続ける必要があるわけで,長時間耐久に慣れた身体と頭には辛すぎる。

 

目標70分切りで試走を2回したが,昨年よりはちょっとだけ速くなっているものの70分の壁が厚い。減量は思うようにはいかず,せいぜい現状維持しかできてないので,ペースマネジメントだけを考えた。本番では走りを変えてスタートからの前半3km弱の急傾斜区間はゆっくり入って,その後の平坦・緩斜面区間から全力を出すことにする。水没していたSGX-CA500がメーカーから修理で返ってきてパワーを確認しながら走ることができる。去年のデータから240wを前半維持しておけば,後半の失速を抑えられるはず。

 

去年はウォーミングアップを高強度短時間インターバルをやってみたが,今回は中強度で長めにゆっくり登るのを1本だけであっさりめにした。去年は麓から後半まで晴天で暑かったが,ボトル1本でいけたので,今年も飲み水と掛け水兼用の真水のボトル1本にした。

 

スタート前の下り区間はグループの最後尾に入って,周りを気にせずゆっくりと下れた。急斜面から緩斜面への切り替えや車線の減少区間でグループが圧縮されるときのストレスがないのでマイペースで下れる。スタートが予定より10分遅れ,集団前方でスタートピストルの音がする。のろのろ上がっていって自分のスタート。

 

スタートしてほぼ全員に抜かれる。後続のグループにも抜かれる。メーターを確認して,自分のペースが守れているので気にせず走る。急斜面の後半からスタートで抜いていった同じグループの人を何人か追い抜き返す。ブルベやThe PEAKSでは追い抜かれることはあっても追い抜くことはほとんどないので,新鮮な気分でやる気が高まる。緩斜面・平坦で後続から来た速い人の後ろにつけることができた。だが徐々に引き離されていく。たぶん40km/hぐらい出ていたのだろう。直線区間でなんとか背中が一瞬見えるところまで離されて,スキー場までの急傾斜区間へ。

 

ここからが真価が問われる区間で,メーター見ながら,意識的にダンシングを混ぜながら,傾斜がゆるくなればシフトアップ,急傾斜ではシフトダウンを繰り返しながら走っていく。とはいうもののスキー場手前の東屋への直線では思うようにケイデンスが維持できない。いままでにない順調なペースで登ってきてる。前方には追い抜く目標となる若者達がたくさんいる。やる気を振り絞って登っていると,スキー場の手前から観客の歓声が聞こえてくる。表彰台のある平坦区間で無理やりアウターに入れてダッシュ。

 

ラスト6kmで失速しなければ70分は切れそうだ。1km5分のペースを守れるようにメーターみながら走るが,前半と比べればパワーダウンしている。追い抜く目標も減ってきたし,追い抜かれることも少なくなってきた。追い抜く目標を見つけては,自分にカツをいれて走る。森林限界を超えたところでオープン参加の小学生に抜かれる。若いっていいなぁと羨望の眼差しで見送り。ラスト2kmの看板が見えたところで70分切れる見込みがたった。あとはどこまでタイムが削れるかなんて皮算用していたら失速しはじめる。結構ぎりぎりになるんじゃないかと今度は不安になってきた。あと1kmの看板を越えて,美川峰の看板のあたりでMTBカテゴリーのチャンピオンに抜かれる。ラスト500mと思って追い抜き返すべくスプリントかけれるが,引き離されていく一方。それでもなんとか自分なりに最後を出しきってゴール。念願の70分切り達成。

 

前回よりも9%ほど時間短縮しているが,平均パワーは前回よりも下回っている。予定通り前半抑えて緩斜面・平坦で頑張ることがうまくいった。次は石鎚山ヒルクライムだが,こちらの70分切りはさらに頑張りが必要。久万高原と違って最初緩斜面でヒルクライム2本のインターバルなので,練習でもインターバル走を組み込んで,あとは体重を5%くらい減らしたい。