ブルベも始めました

2016年からブルベも始めました。

BRM331倉敷400km

前回の倉敷300kmを江津市まで伸ばして,距離調整のために新倉敷スタートにした400km。獲得標高3241mと登りは少なめだし,朝スタートなので難度はさほど高くないはず。問題は最高気温が20度超,最低気温5度以下と日較差15度超の寒暖差対策。荷物はなるべく増やしたくないので,暑さと寒さのどちらを妥協するか。悩んだ末にカンパのアンダーウェアにジオラインの重ね着に春用の薄手の長袖ジャージ,下はビブショーツで暑さ対策優先,夜はGoreのウィンドブレーク長袖ジャージとレッグウォーマーとシューズカバー+カイロで寒さ対策。あと前面の風通しが悪い J2X Fitness Full Zip Reflective Cycling Gilet Vest Top Hi Viz で胴体の防寒,昼間はファスナー全開にしておく。J2Xは大きめのバックポケットが着いているので,指付きグラブやキューシートが入れておける。前回も昼に気温が高くなったときに脱いだキャップやネックウォーマーが収納できて便利だった。ただ風通しが悪いので,今シーズンの使用はこれが最後のブルベ。

新倉敷駅に到着すると,8時組のスタート時だった。9時組は8時組と比べると人数少なめ。あっさりとしたブリーフィングが終わり,車検済ませて,時間になって出発。人数が少ないので前回のようにスタートから列車が連なるということもなく,ばらばらで走る。ブリーフィングで言及されたアップダウンが続く広域農道は問題なく通過した先でミスコース。左折すべきところを,ちょっとした丘を超えた3kmほど直進してしまう。丘を登り返してコース復帰。9時組の最後方くらいになったはず。通過チェックのセブンイレブンで集団においつく。前回と同様に府中市街の信号林を抜けて上下への登りに向かう。走っていると先行しているひとがたまに見えてくるので,目標があって走りやすい。前回ほど苦しまずにPC1のセブンイレブンに到着。ボトルに水を補給して,おにぎり2個詰め込んで再スタート。

三次市に入って川沿いはちょっと逆風で,下り基調なのに進まない。日差しが強くて,上下への登りでかいた汗が乾いて顔がざらざらする。桜見物かカメラ持ってふらふら歩いている歩行者が多くて気を使う。三次市街地は昼間とあって交通量が多く,あまりペースをあげられずにPC2に到着。ここでも水の補給とおにぎり2個で再スタート。再スタートしてしばらくするとサドルバッグが右太ももにあたるのが気になる。見るとサドルバッグのシートポストとの接合部分が右に偏っている。サドルバッグの頭の部分に荷物が均等に入っていないために歪んでしまっている。ちょうど船佐駅でパッキングのやり直しをするがうまくいかない。結局,輪行袋を袋に積めず折りたたんでサドルバッグの先頭に押し込むとうまくいった。そんなことをやっている間に三江線の列車が到着して,地元のひとたちが旗振っていた。列車が遠ざかると彼らはあっという間にいなくなり,元の無人駅になった。三江線沿線は駅や展望スポットにひとが鈴なりになっていて,路上駐車多数。前回と比べて走りにくい。

敷藪駅の手前で,スタッフによるシークレットPC。初めてのシークレットなのでちょっと面食らった。前回なら寒くてしょうがないところだが,今回ならなんとかなるだろうけど,それでも4時間以上は待ってないといけないわけでご苦労さまである。敷藪駅はイベントで混雑していて,どこにこんなに人がいたのかというくらいの人出だった。三脚かかえたカメラマンやイベントから帰る地元の人が歩いているので,気をつかいながら走る。そうしていると県境の登りを超えて島根県に入る。小刻みなアップダウンまじりの緩やかな登りなので地味に疲れる。見通しがいいのではるか先に先行するランドヌールの姿を見つけると追いかけようとする気力が湧いていくるが,度々出てくる片側通行の信号によって阻まれる。川本へ交通量が多いトンネルまじりの下りを走って,PC3のローソンに到着。元ポプラのローソンなので,ご飯をよそってくれる弁当を売っているが,夕飯にはちょっと早いので,水の補給だけすませて再スタート。

江津市に向かってゆるく下っているはずなのに,路面が悪くあまり進まない。疲れもあってつらくなるが,追い抜いた人がそんなに遠くに離れていかないので,目標として付かず離れずで走れる。とはいっても集落が見え始めたころに,足が回らなくなってちぎられる。その頃に折り返してくるひとたちとすれ違い始める。狭くてブラインドカーブがあるので気をつけながら走る。

江津市内に入って,大阪王将につられるようにミスコース。戻ってPC4のローソン・ポプラに到着。店内に入るとどうも感触がおかしい。夕飯のミートソーススパと水を買って,食ったあとでシューズをみるとクリートカバーが左右ともにない。PC3ではすでに落としていたが疲れて気づかなかったのかもしれない。そうすると船佐駅かもしれない。Goreのジャージを着て,レッグウォーマーを装着,カイロを入れてシューズカバーをつける。サイコンに給電しようとするとケーブルがない。店内にマイクロUSBケーブルがあったので買って,サイコンに給電開始して,ライト点灯で再スタート。

ちょうど川平駅に列車が到着するということで,見物客やカメラマンが混んでいる道を戻る。ここからはほとんど行きの道をなぞる。日が暮れて,すれ違うひとたちと挨拶しながら,PC3だったPC5に向かう。PC5は500mlの水が売り切れていた。エビアンのミニボトル2本で補給して,アンパン食べていると因原駅の方から声が聞こえてくる。最後の祭りは,四国の遠くない未来の姿だろうなとちょっと感傷的になりながら再スタート。

行きでは長い下りだったトンネル混じりのコースを逆に登る。夜になって交通量が減ったので,走りやすいが登りである。しかも途中でシフトチェンジミスってチェーンをインナーの内側に落とす。サドルバッグは荷崩れするし,クリートカバーをなくすし散々な一日のトドメがチェーン脱落。一瞬,au損保のロードサービス呼んでリタイヤしようかと思ったが,戻れるのは江津市くらいしかないので,倉敷まで走ろうと10分ほどあれこれやったが,最後は自転車をひっくり返して作業すると割と簡単に戻せた。疲れてくるとアウターで行けた登りが無理になってくるので,疲れもあって雑にシフトチェンジしてしまう。なんとかこらえて登り切る。PC6までは60km弱あるので,まだ1/4しか走っていない。またしても片側通行の信号に止められる。人気のない灯だけは点いている口羽駅の上を通過して国道375号線に入る。前回も走ったコースだが,眠気が襲ってくる。だんだんと頭の中に霞がかかったように思考力がなくなっていくのがわかる。だらだらと走っていて,力が入らない。後ろから抜かれるが追いつこうとする気力もわかず見送って,だらだらと走る。バス停に小屋があるのでちょっと横になる。10分ほどだけどちょっとだけましになったので再スタートして,やっと三次市街の灯が見えてくる。やっとPC6に着いた。あと100km。眠気覚ましに激強打破とリポビタンDを流し込んで,豚汁を食べて一息つく。

上下のセブンイレブンまでは30kmちょっと。前回は追い込んで超えられた吉舎町の峠は,インナーローでのんびりクリア。疲労でもう心拍数が120を超えるのも難しい。下って平坦になるとなぜか気力が湧いて足が回る。とはいってもそんなに長時間は持たず,5分ほど頑張っては10分くらいだらだら走るという一定ペースとは程遠い乱高下走りでPC7に到着。もう口の中が甘いのに抵抗があるので,ドリンクだけは麦茶にする。でも食べるのはアンパンとコーヒー。ついでにトメルミンを1錠。

上下からの下りは長い。快調に下って,府中市街に入ると信号は黄色の点滅状態。交通量はほぼ0。昼間とはまったく違う快適な状態で走る。福山市に入って,もうすぐPC8だと思っていたが,前回のコースから離れて9kmほど先にあった。疲れてくると目標までの距離の見積もりが短めになっていく。トメルミンかコーヒーのせいか胃がむかむかし始める。ライトのバッテリの警告灯も点灯する。PC8は食欲がないので,飲むヨーグルトだけで,ライトのバッテリ交換して再スタート。

100mにも満たない小さなアップダウンが繰り返される広域農道は,もうインナーに落として頑張らずにクリアしていく。下りの見通しが悪いので最大光量に切り替えながら走る。行きでは間違えた十字路に入って,やっと終わりが見えてきた。新倉敷駅を通り越して受付のホテルで受付してゴール。

次走はBRM428四国400km。今回よりも600mほど累積獲得標高が増えるが,知ってるコースなので気楽に走れる。