ブルベも始めました

2016年からブルベも始めました。

BRM428四国400km

自宅から自走で参加できる地元開催。22時スタートなので夕方まで寝ていて,20時過ぎにスタート地点に向けて出発。最低気温13度最高気温25度と予想して,上はCraftのIntensityにmont-bellのメリノウールを重ね着,春-初夏用の長袖ジャージに遮風のためにJ2Xの反射ベスト,下は春-初夏用のビブニッカー。指付きグラブにしようかと迷ったが,13度なら大丈夫だろうといつものGiro Zero2。

リタイヤしても輪行での逃げ場はほとんどないコースなのだが,一応お守りがわりに輪行セットをサドルバッグに入れて,防寒用にWindbreak長袖ジャージをどうしようかと迷ったが,荷物を減らそうと持たずに出た。自宅を出るときに忘れ物の確認をするのだが,今回の最後の忘れ物はetrex30xjだった。前回はワイヤーロック。

STIレバーの不具合でハンドル周りは一新して初めての長距離ライド。ハンドルのトップが太くなっている3T ErogoNovaは手のひらの安定感が高くて,特に違和感はない。ブレーキとシフトのワイヤーセットは日泉ケーブルのプレミアムに交換してみたが,シマノのケーブルとの違いはわからなかった。ただコーティングが剥げることがないので,見栄えはちょっとだけ良くなった。

去年の四国400kmのエントリーが12人(スタッフ込)だったのに,今年は26人と倍増。獲得標高が減れば参加者は増える? とはいっても60人や80人といった大規模ブルベと違ってこじんまりとブリーフィングが行われて,車検を受けてスタート。

何度も通った三秋峠からの夕やけこやけライン。去年のBRM1006も夜に走ったのだが,今回は眠気がないので快調に走れる。三秋峠では冷っとした空気を感じたが,海岸線に出るともわっと暖かい空気になったので,そんなに寒くはならないのかなと思っていた。PC1でおにぎりと水の補給を済ませて再スタート。八幡浜から法華津トンネルを抜けて宇和島市を通過。去年は昼間見た景色が,今回は夜ということもあって結構違って見える。コンビニや看板を「去年見たな」と思い出しながら,やっと愛南町に入る。アップダウンの続く海岸線が月に照らされて,昼間とは別の景色。なかなかたどりつかないなとしびれを切らしたころにやっとPC2に着いた。倉敷400kmでは眠気にやられたので,今回は早めに激眠打破を投入して,アンパンとアップルパイで口直し。ブルベだと罪悪感なしに菓子パンが食べられるのが嬉しい。

再スタートして,気温計の表示を見ると気温7度。道理で指先がしびれるはずだ。つま先もかじかんできた。胴体はウールとベストのおかげで大丈夫だが,それ以外は結構寒い。我慢できないわけではないが,我慢したくないくらいの寒さ。早く,太平洋岸に出れば暖かくなるだろうとちょっと飛ばし気味に走る。途中の気温計は更に下がって6度だった。トンネルを抜けて宿毛市街を通過して,足摺サニーロードに出るとちょっとだけ暖かい。でもウェアの想定よりも気温は低いので日の出を迎えるまでは耐えるしかない。

大月町に入ったころに空が明るくなり始める。土佐清水市に入って竜串の看板が見えたころに,太陽が見えた。これで暖かくなるとちょっとホッとした。足先の感覚がないくらいに冷え切っている。去年走って感じた通り,土佐清水市の海岸線は長くて,足摺岬までは竜串から市街地を抜けてさらに先にある。1時間以上走って,やっと鵜ノ岬展望台に抜ける分岐に差し掛かる。Googleストリートビューで見た時は工事中だったために,数百メートルミスコースしてしまう。ブリーフィングでの注意にあった「トンネルに入るとミスコース」の言葉で気づいて折り返す。海岸線の細い道を通るのだが,バス停や民宿がある。割とあっさりと展望台につくかとおもいきや,いくつものコーナーを曲がってやっと通過チェックに到着。写真を撮って,ついでに日焼け止めを塗って再スタート。

足摺岬への急坂をギアチェンジがめんどくさくてアウター×ローで無理やり越えたあと,ジョン万次郎像があったことに始めて気づいた。前回は四国最南端の碑だけに注意が向いていたので,その後ろに像があったなんて気づかなかった。その後,以布利への分岐はまだかなとetrexを操作したら,コース上に自分がいない。一瞬やばいと思ったが単にコースデータの後半を読み込んでなかっただけだった。去年は短く感じた足摺岬からの東側が結構長く感じる。ちょっとした起伏を超えるのがつらくなってきた。フロントをインナーギアに落とすとリアのシフトアップしなくちゃいけないのがめんどくさくて,ちょっとした登りならアウター×ローのダンシングでクリアしてきたツケが回ってきた。まめにフロントとリアのギアチェンジさえすれば,もうちょっと楽に走れたはずなのだが,なまじダンシングでクリアできる程度の短距離の登りということに嵌ってしまった。電動でシンクロシフトにしてしまえばいいんだろうけど,電動よりも機械式の方の取り扱いの楽さから乗り換えには躊躇してしまう。

最初は90回転/分でいけてたのに,60回転くらいにまで低下してしまった。パワーそのものはあまり低下していないので,ギアを重めにして速度をなんとか維持しようとする。小刻みなアップダウンを繰り返してPC3に到着。店頭にベンチがあるので,朝食に豚生姜焼き弁当を食べて大休憩。気温が上がってきたのでウールのアンダーを脱いで,反射ベストのバックポケットにしまい込む。

四万十川沿いに出て中村市街地をかすめると四万十川沿いの1車線道路に入る。観光シーズンということもあって,沈下橋見物の自動車同士の離合で何度か止められる。やっと2車線道路に出て,江川崎の距離が縮まることだけを楽しみに走る。道の駅よって西土佐でなにか食べようかと思ったが,ゴールを目指すこと優先で通り過ぎた。そのまま北上して県境を越えて,やっと愛媛県に戻ってきた。気温が上がってきて暑いが,空気が乾いているのでそれほど不快ではない。ただ,左アキレス腱が痛み始めた。これ以上やばくならないで欲しいと願いつつ,虹の森公園への残り距離が減っているのをブルーラインで見ながら,PC4に到着。暑いのでフラッペを食べて,頭から水をかぶる。ちょっと目が覚めたような気分。残り90km。

日吉夢産地を過ぎると,下り基調になる。これまでの苦労が報われたような気分で,快調に走れる。昼過ぎにきなはい屋しろかわを通ったが,快調に走れているのでそのまま通過して下り続ける。鹿野川湖で一旦登りになるが,再び下りに入って大洲市肱川まであっという間に着いた。内子への分岐で北上すると追い風に助けられる。さすがに平地になると,左アキレス腱が気になるが,悪化する気配はない。内子の町中を通り抜けて国道56号線に出る。PC5 に到着。

水分のとりすぎか運動強度のあげすぎか,食欲がわかなくなったので,グレープフルーツのシロップ漬けで口をさっぱりさせて,メイタンを投入。あと30kmでゴール,犬寄峠までなら20kmほど。追い抜いていく自動車の車間距離の狭さに時々冷やりとしながら,クラフトの里までの残り距離が減るのだけを確認しながらペダルを回す。もう心拍数はまったく上がらない。クラフトの里の営業時間中にたどり着けたらとスタート前には思っていたが,予想以上に早くたどり着けた。自分にご褒美で,小夏のジェラートを頼んで,舐めるのではなく齧って頭痛と戦いながら早食いして,再スタート。

犬寄峠を通って,あとはダウンヒル。疲労困憊している自分が高速ダウンヒル大丈夫かと思ったが,何度も通った道なので問題なく下れて,あとはゴールのファミマにたどり着くだけ。市道に曲がって,やっとゴールにたどり着いて,しばらくイートインスペースでプロテイン飲みながら座り込んでいた。到着時刻に2時間足せばいいだけの,単純な足し算すら結構あやしいのだが,ブルベカードに経過時間を書き込んで,レシート確認して,スタート地点の代表の車に投函して終了。あとは自走で帰るだけだが,全身が痛い。ペダル回すだけはなんとかできるので,ゆっくり走って帰宅。

去年と比べてボーナスコースと走る前は思っていたが,消耗度合いは去年よりひどかった。丁寧にギアチェンジしていけば,ムダな消耗は抑えられたはずなので,それが今後の課題。