ブルベも始めました

2016年からブルベも始めました。

BRM519四国300km

累積獲得標高は前回の400kmが3962m,今回の300kmが5008mなので,100kmの距離短縮の一方で登りが1046m増加で差し引きせいぜい2時間しか短縮が見込めず,去年の300kmとほぼ同じなのでどう頑張っても17時間くらいはかかるはず。

標高1500mの四国カルストに登るので明け方の気温が気になるが,最高気温・最低気温は前回の400kmとほぼ同じくらいだろうと見込んで,ウェアはビブニッカーを裏起毛に変えただけ。2ボトルにしたので,サドルバッグはオーストリッチの大型タイプに変えた。昼寝した後,晩飯食べて,自走でスタート地点へ。ちょっと風が強くて肌寒い。もう1枚ウェア着ておけばよかったかとちょっと後悔した。サドルバッグの容量には余裕があったのだが,なんとなく身軽さを優先させてしまった。

ブリーフィングは路面に注意くらいであとはキューシート通り。車検を受けて,スタートだが,サイコンの反応が悪くてちょっと出遅れる。とはいっても,最初は信号はいくつかあるので追いつく。県道23号線に入るころには目の前を走っていた身軽なひとに引き離される。ブルベで身軽な人に付いていくと実力差がありすぎてやばいということはイヤというほど体験したので,無理せず見送る。

三坂峠への湯砥里館への分岐を曲がって,旧道の寂しい道に入る。昼間でも薄暗いのに夜だとさらに寂しさ増量,体感的には昼間の倍くらいの長さがあるように感じたが,国道33号線に合流。マイペースで登っているはずなのに,前方にテールライトが見える。追いついてみると,見送ったはずの軽装なひとを含む集団だった。どうやら,相変わらずオーバーペースで突っ込んで登ってしまったようだ。三坂峠を越えるとアップダウンの繰り返しになるのだからペースメーカーとして追いかけようと,つかず離れずで三坂峠を越えて,久万高原町を通り過ぎる。そこそこの傾斜のある下りは楽に追いかけられるのだけど,ゆるくなったりましてや登りになるとみるみる引き離される。引き離されまいと踏み込むんだけど,これってちょっとしたインターバルトレーニングになってるんじゃないかと自制心が一瞬働くが,一方で単独走ではできない時間稼ぐチャンスを逃すのはもったないと頑張ってしまう。なんとか千切れずにPC1にたどり着けた。

佐川町から須崎市にはちょっとした登りがあって,その時点で速いひとたちを見送って単独走になる。須崎市街の手前の信号で後続のひとたちと合流して津野町に向かう。四国カルストへの最後のコンビニのセブンイレブンで水とおにぎりを補給。去年のBRM609の時にはなかった広めの店内でイートインスペース完備。残念だったのはアンパンが品切れだったことぐらい。

さて,これから斜度9%9kmの風の里公園と8%10kmの天狗荘への2本のロングヒルクライム。夜の空に風車の塔の警告灯が点滅しているのが見える。果てしなく遠く見えるあの山の上までこれから登るなんて正気だとは思えない。頑張っても仕方がないのだが,頑張らないと進まないし,しかも後ろから迫ってくる自転車のライトが見える。どこまで逃げ切れるかと頑張って走っているが,サイコンは非情にも時速5km以下を示したりする。自転車降りて走ったほうが速いという事実がやる気をへし折るには十分。追いつかれたくないという感情だけが原動力。幸い九十九折なので,後続を気にしなくていい箇所が多くて自分のペース+αくらいのベースで登れる。やっと稜線にたどり着いたが,そこから通過チェック1にたどり着くまでにアップダウンを繰り返す。なんとか逃げ切れて通過チェック1のふれあいホットステーションに到着。

しばらくアップダウンの後に10kmくらいの下りだが,明け方最低気温の時間帯でさすがに寒さが堪えた。下り終えると天狗荘への登り。登りの入り口で後続のひとに追い抜かれるが,抵抗する気力もわかない。登りで追い抜かれる時は,追い抜いていくひとの姿勢良くハイケイデンスで進んでいくのを見て,自分の脚の回らなさとハンドルにしがみついているような崩れた自分のフォームに劣等感を感じる。もう何も考えずたまにでてくる天狗荘の看板だけを励みに,インナー×ローでペダルを踏むだけの単調作業をひたすら繰り返す。ペダルの回転数だけをひたすら数え続けるだけだが,途中で数えるのも嫌になる,再び0から数え始めるを何度繰り返したか覚えていない。やっと開けた場所に出た頃には日差しが暑い。最後の登りに入るがあと1kmが長い。積算距離が10m増えるのにじれったいくらい時間がかかる。天狗荘が見えた頃に,自転車乗りの宿泊客がこちらを見てることがわかった。天狗荘で自転車合宿なら楽しいだろうな,こちらはあの向こうに見える風車のところに登って下ってここまで来たんだぞとよくわからない怒りにも似たような感情が湧いてきた。お腹が空いてたから,天狗荘でなにか食べようかと思ったが,まずは通過チェック2の写真を撮ろうと思って,左折してしまったので,写真を撮った後そのまま姫鶴荘に向かう。去年のBRM609でも平坦なのにろくに進まないのは,今年も一緒だった。もうぼろぼろでどこでもインナー×ローでしか踏めない。やっとのことで五段城を越えて姫鶴荘にたどり着く。軽食ならあるかなと思ったが,残念ながら食堂はまだ開いてなかった。しかたがないのでパンを買ってコーヒーで流し込む。

一旦下って,再び大野ヶ原への登り。斜度はたいしたことないのにローからシフトアップする力はまったく残っていない。ゆっくりと走っているとやっとのことで大野ヶ原のもみの木にたどり着く。PC1に着いた時にはもみの木の開店には早すぎたかと思ったが,走ってみると開店直前にたどり着けた。チーズケーキを食べようと思ったが,チーズケーキは10時からとのことでさすがにさらに30分を浪費したくなはいので,アイスクリームだけ食べて再出発。入店待ちから再スタートまでおおよそ30分。国道197号線までの25kmの下りはただひたすら長い。路面そのものはそれほど悪くないが,ミスのゆるされない下りが1時間近くかかるのは,飽きが来ながら危険と隣合わせで走らなければならない。それが結構つらい。昼近くになり標高が下がるにつれて気温が上がってくる。集落を縫うように下ってやっと国道197号線に入った。前回は城川から下ってきていたので十分にスピードが乗って下れたのだが,今回は平地と大差ない緩斜面なのでじれったい速度でしか下れない。しかも肱川沿いは向かい風。なんとかPC2に到着。

姫鶴荘で食べたパンがまだ残っているような感覚があって,食欲がわかないのでコーラ飲んでボトルに水を足して再スタート。あと70km強なのでゆっくり走っても間に合う。大洲市街を抜けて郷峠に向かう。普通ならそこそこ回せるはずの緩い登りですら全く脚が動かない。だらだらと走り続けるが陽射しが熱い。途中こんな場所でやっていけるのかと思う場所でピザ屋の看板が見えたが,営業している雰囲気ではなかったので素通り。本格的な登りに入るが,斜度と標高はそのものは三坂峠くらいで普通なら1時間もあれば着くはずなのだが,まったく進まない。九十九折りで林の中をぐるぐる引き釣り回される感覚。集中力が切れて路面の穴を避けきれないこともあった。上半身を支えられず手のひらが痛くなってきた。前回下ろした新品のシューズが足に合わずに痛い。もちろんケツは痛い。

etrex30xjのマップを時々眺めながら通過チェックポイントが見えてこないかなと期待するが,まだ手前の横野峠すら越えていない。横野峠を越えてやっと下りに入るが,一旦登ったのにまた下って登ることがこのときほど辛かったことはない。1kmちょっと下ってからまだ6km以上続く登り。もう精神的に一杯一杯。いろんなところが痛いし,暑いし,ボトルの水はぬるいし,顔は塩吹いて気持ち悪いしといいところなし。それでも郷峠を越えないとそもそも帰れないので,しかたなしに走り続ける。etrexのマップを確認してはまだ到着しそうにないことだけがわかるを繰り返す。本当にたどり着けるのかなんて心配する気力すらなくなったころにやっと最後のカーブを曲がれた。通過チェック3の郷峠をやっと越えた。

ここからまた1車線の山道を下る。路面はそれほど悪くないが,コーナー手前で減速して曲がるを繰り返すことに飽きる。路面状態確認しながら,コーナーを見て,ブレーキかけて,曲がるという一連の動作がめんどくさくてしょうがない。いやいや下って開けた場所に出ると肱川から山側に向かっての風。これでは最後まで向かい風ではと懸念しながら,肱川沿いに出て,久しぶりに目にした自動販売機でアイスココア飲んで,ボトルには爽健美茶詰め込んで,長浜大橋に到着。最後の通過チェックの写真を撮って,あとは夕やけこやけラインを1時間半も走ればゴール。

夕やけこやけラインは意外と追い風で快調に走れる。交通量の多さはともかく追い越す自動車の車幅感覚のなさに時々ヒヤッとさせられながら,相変わらず客の多い道の駅ふたみを通過して,三秋峠にやっと着いた。ここを越えればもう終わり。とはいっても片側一車線しかないので,後続車を気にしながらラストスパートくらいのつもりで駆け上がる。三秋峠のバス停を通過したあとは下りきってゴールのコンビニに。

ゴール時刻に1時間足せば走行時間であるということを自分に念押しして,ブルベカードに記入完了。スタート地点に戻ってカード投げ込んで終了。登りがまったくダメになった気分だが,時間では昨年並なので著しく登りに弱くなったわけではない。去年は斜度が緩かったから,激坂への対応力がないのかもしれない。次の四国600kmはさらに長い登りと下りが組み合わさってるし,激坂区間も混じってるツラいコースだ。