ブルベも始めました

2016年からブルベも始めました。

BRM622四国600km

去年の600kmブルベよりも獲得標高が500m程増えて,スタートからいきなり40km以上登りが続く。しかもUFOラインを夜中に通過するので景色は全く楽しめない。それでも去年よりもエントリー数は倍増。それほど広くない武丈公園に反射ベストの一群。

ブリーフィングは工事区間の説明くらいで,車検を受けてスタート。今回は心拍数150を目安に抑え気味に寒風山に向かう。去年も走ったはずなのに,あまり記憶に残っていない。1時間弱走ってやっと新寒風山トンネルの看板が見えた頃に,旧寒風山トンネルに向かって左折。雑草が生い茂っていて,GPS無しでは夜には走りたくないコース。旧寒風山トンネルまで登り10km走らされてやっとトンネルを抜けて,さらに10km以上山道をぐるぐる回らされて,UFOラインらしい開けた場所に出る。ただし真っ暗闇。ちょっと下りに入ったところで通過チェック1に到着。この時点ですでに平均15km/hを下回る。この後下りで雨が降り始めることが予想されるので,長袖ジャージ着込んで下る。県道に入った頃から道が荒れてくる。センターラインには砂利が溜まっている。手前手前でブレーキかけて下っていくと,霧雨だった雨が本格的になってきた。長沢貯水池のあたりで,上だけモンベルのレインジャケットを着る。下はNanoflexで濡れてもいいビブショーツ。靴下と靴は最初から諦めてむき出し。グラブはパールイズミのナノフロントで濡れても大丈夫。

国道に合流して下って,道の駅633美の里でボトルに水の補給とトイレ休憩。PC1が250km先なので,適宜補給と休憩を取る必要がある。雨は本格的になるが,幸い高知らしい強さではない普通の降り方。国道494号線に入って狭い山道を久万高原町に向かって走る。県境はそこそこの登りがあったが,まだ余力があるので問題ない。やっと見覚えのある道を走れる。道の駅みかわを通過して,ゆるく登りの後はダウンヒルで小田の郷せせらぎに到着。笹峠山に向けて朝食を取って休憩する。買っておいたアンパンを食べて,アミノ酸を補給,ホットコーヒー飲んで再出発。

笹峠山は去年の四国200kmで走ったが,傾斜がきつい印象しかない。しかも雨が降り続く中パワーメーターでオーバーペースにならないように抑えめにのんびり走る。のんびりといっても急傾斜なのでペダルには力入ってる。左コーナーを曲がると下りに入ることだけはぼんやり覚えているので,左コーナーが見えるたびに「あれか」と思っては,まだ先だったを繰り返して,やっと頂上を越える。去年は春先で道には枯れ草や枝が積もっていて,下りがやばいと思ったが,今年は路面はきれいだった。ブリーフィングで注意のあった工事区間もなにもなく通れて,通過チェック2に到着。1時間半ほど稼げた。肱川沿いに出て西予市に入って山道を下っているときに,後輪が破裂した音が聞こえた。雨が激しくなってる中,パンクの原因箇所をさがすのに手こずる。タイヤの表裏を確認して,さらにサイドの左右をチェックしてやっと原因箇所がわかる。タイヤブートあてて,ポンプで空気を入れるが,5気圧ほどで力つきる。せっかく稼いだ時間をパンク修理で吐き出す。この先の道の駅で空気入れ借りればいいかと思って走り出すが,雨で身体が冷えてスピードが乗らない。雨は上がってちょうど昼頃にきなはいや城川に到着。ここでレインジャケットと長袖ジャージを脱ぐ。長丁場なので焦ってもしょうがないと,まずはカレーを食べ終えて,空気入れを借りるが,ポンプの口が合わない。10kmほど先にも日吉夢番地があるので,そこで借りればいいやと,再出発して,日吉夢番地で空気入れを借りると,こちらはちゃんと空気が入った。ゆるく下り基調なので,快調に走れてやっとPC1に到着。昼食はさっき食べたばかりなので,飲み物だけ補給して再スタート。

まだまだ平坦が続くので,時間稼ぐために頑張る。県境を越えたあたりからまた雨がぱらつき始める。宿毛までの残り距離の看板が見える頃には雨は本格的になり,レインジャケットを着る。ヘルメットのつばから滴り落ちる水滴がうっとうしい。宿毛市に入ってPC2に到着。PC1まで250kmなのに,PC2までは50km。プロテインとトマトジュース飲んで出発。雨の中交通量の多い国道56号線は片側一車線しかないので,テールライト点灯して神経使う。足摺サニーロードに入って交通量が減ったのでまた気分は楽になる。今回は大月町には向かわず,土佐清水市にそのまま入る。それほど標高はないのだけれど,山の中を走っているような景色の中を走り続けて,やっと海沿いに出る。竜串を通過すると通過チェック3のめじかの里。営業は終了しているので,撮影だけして足摺岬に向かう。市街地を通り抜けて1時間程走ると,去年の10月から3度目の四国最南端の看板。雨の夜ということもあって観光客はまったくいない。

予報では夜には雨が上がるはずだったのに,雨は全然止まない。以布利のジャングルのような道はゴミだらけで,こんなところでパンクしたら精神的にやられそう。パンクしないことを祈るしかない。幸い何事もなく通り抜けて,市境の長いトンネルを抜けて四万十川にたどり着く。雨の夜で疲労もあって,ペースがあがらなくなってきた。10kmもないはずなのに,なかなかたどり着かない。市街地のあかりも見えない。橋が見える度に,あの橋を渡ればいいのかと期待しては外れるを繰り返して,やっと渡川大橋が見えてきた。橋を渡ってから北上するのだが,もう精神的にやられててPC3までの距離が長く感じる。やっとのことでPC3に到着。

スパゲッティを食べた後,雨があがらないので,去年の10月に泊まったホテルに電話すると空き部屋があったので,投宿。シャワー浴びて,着てるもの洗って,タイマーを90分でしかけて寝る。で起きたらなぜか3時半だった。その場でDNFの連絡しようかと思ったが,2時間遅れでもなんとか取り返せるんじゃないか,どうせ四万十町のPC4まで走るのは同じなんだから,いけるところまで行ってみようと,準備をして4時に再スタート。

平地を20km/hで3時間走れば,1時間遅れを取り戻せるのでPC4に行けるはずと自分に言い聞かせて,スピード見ながら走る。国道439号線杓子峠への登りでは路面はまぁまぁなものの,ガードレールなしで1車線しかない。こんな道を雨の夜中に走りたくはない。峠を越えて下りでは小石をうっかり踏む度にヒヤリとしながら走る。道の駅四万十大正にはロードバイクがおいてあったが,DNFを決めた参加者のものだったのだろうか。ゆるい登りだがペースは保てている。途中で日向ぼっこしている副代表のグループに会う。ここでDNFして合流したら気楽だろうなとは思ったが,とりあえずはPC4まではと挨拶だけして先に向かう。津野町に入って四万十川源流点への登りに入る。通過チェックは源流点まで2.5kmの看板なので,源流点まで5.5kmなら,あと3km。とはいっても平均斜度8%だと這うような速さでしか走れない。インナー×ローでトルクかけてごりごり登っているのだが,非力なのでほとんど進まない。カーブを曲がるたびに,この先すぐだと期待してはがっかりするを繰り返して,やっと通過チェック5に到着。この時点で遅れ解消。この後下りで時間稼げば,なんとか行けるはず。

通過チェックから頂上まではさらに距離があって,じれったい。やっと下りになって,時間が稼げると快調に下っていたら,緩斜面区間で後輪の空気が抜けた感触があった。またタイヤの裏と表をチェックすると小さいサイドカットを発見。やはり晴れだと見つけやすい。タイヤブート貼り付けて,チューブ交換,今度はCO2ボンベ使って一瞬で空気満タン。国道33号線に入って,ゆるい登りで進まないがなんとか引地橋を通過してPC4に間に合った。ただ10分しか余裕がない。あと70kmを4時間。

仁淀川町といの町との境界のトンネルまでの登りが,もうかったるいスピードでしか走れない。15km/hどころか10km/hすら下回る。長い長いトンネルを抜けて,下って633美の里を通過,国道194号線に左折したところで前輪の空気が抜ける。またタイヤチェックしてサイドカットを見つけてタイヤブート貼り付け,チューブ交換して,CO2ボンベで空気入れて再スタート。これで手持ちのチューブとCO2ボンベは使い切った。

最後の長い登りに入って,歩く速さでしか登れない。8kmを4km/hで登ると2時間だから,平坦区間頑張らないとかなり厳しい。そうしているとさっき空気入れたばかりの前輪からまた空気が抜けたような感触がする。しばらく走るとやはり空気が抜けている。ちょっとショックで,しかも暑さからか軽い頭痛がする。眼の前にバス待ちの小屋があるので,日差しを避けて,代表にDNF連絡。

しばらく日陰で休んで,空気を継ぎ足すとしばらくは持ちそうなので,走っては空気補充を繰り返した。下りのコーナーの手前では止まって空気補充。絶対に例のポンプを買おうと思った。チューブは6本にタイヤブートも6本,CO2ボンベも6本,交換用タイヤも持っていこうと思ったくらい雨のブルベが怖いと思った。

なんとか家に帰り着いて洗車すると,トップチューブとモノステーがアピデュラのバッグで擦れて傷が入った。コルナゴのクローバーが2葉になってしまった。アピデュラの防水バッグは材質がクリア層を削れるくらい硬いのは想定外だった。DNF以上のショック。