ブルベも始めました

2016年からブルベも始めました。

PBP2019:日本出発から前日受付

台風接近で前日出発すら一時期危ぶまれたが,幸い羽田にたどり着けた。国内線第2ターミナルから国際線ターミナルの巡回バスにかろうじてバイクサンドが乗っけられたが混雑時なら無理だ。

当日はマイル修行の成果でツアーとは別のカウンターで優先受付。従価料金でお願いしたら,担当者が手続きがわからず電話経由で担当者につないでいた。隣の受付に同じくバイクを持ち込んでいるひとがいて挨拶。その人とは前々日にもランブイエで出会うことになる。

従価料金手続き待ちの間に,別のカウンターではチケット紛失客の対応してたり,段ボール4箱持ち込む客など,早朝の鮮魚市場くらいの賑わいというか喧噪。なんとか手続きが終わり,大型荷物検査場へ。CO2ボンベのサイズの確認があったが,それ以外は問題なく終わる。あとは無事に届くのを祈るだけ。

いったんホテルに戻って朝食とって,チェックアウト。荷物検査も問題なく通過できた。ラウンジで去年のCH1200の帰路で出会った人がいらっしゃたのでご挨拶。出発がいくぶん遅れたが,それほどの問題なく搭乗開始。

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機内ではノイズキャンセリングヘッドフォンで耳からの聞き疲れを少なくしつつ,時差ボケ予防に起き続ける。日本時間で11時45分発でパリ着24時。バスでホテルに着いたのが28時(フランス時間21時)。フランスの祝日でレストランは軒並み休みで,晩飯どうするかと思ったが,ホテルの隣のベロドローム前の屋台がまだやっていると聞いて,店じまい前に飛び込んでパニーニとポテチに紅茶のセットを買ってこれた。

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同室の方はAJ岡山の所属。「遅いんですよ」と謙遜されるが,あの岡山をホームで走って完走される方は速いとか遅いとかではなく強いはず。PBPでは序盤200kmで事故にあって半身擦過傷でディレーラー不調なのに完走されていた。

自転車を組み立てる。シートポストのトルク管理がうまくいったかどうかは実際に走ってみないとわからないが,ひとまず何の問題もなく組み立てられた。工具類の忘れ物もない。日本時間ではもう30時(フランス時間23時)。感覚的には400kmブルべを走っているような感覚。身体は興奮状態で起きてられそうなのだが,身体を現地時間に合わせるように,シャワー浴びて睡眠改善剤使って寝る。

何度か途中起きたが,フランス時間の朝7時に起きた。朝食は,パン,ハム,チーズ,ヨーグルト,リンゴ。牛乳とシリアルもある。これなら日本からオールブラン持ってきておけばよかった。

今日は明日車検と受付を行うランブイエに行こうと同室の方と一緒にSaint-Quentin-en-Yvelines駅に向かうが,北口は券売機がクレジットカードが使えず,南口に向かうが立体交差を含む道がいまいちわからず,大回りしたあげく右側の生垣に突っ込んでしまう。幸いRDは無事で,ウェアが汚れたくらいで済んだ。右側通行を意識するのだが,左側の空間に意識が向かいがちで,右側の車幅感覚が意外とない。なんとか南口にたどり着き,券売機も英語を選択することでRambouillet駅まで切符も買えた。

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電車で30分でRambouillet駅に到着。一方通行に戸惑いながらランブイエ城を目標に走る。途中で石畳が出てきて,やばいと思ったが幸いそれほど距離があるわけではない。ランブイエ城の手前で,ランドヌールの一団がいた。あとで確認するとスタート地点に一番近いホテルのようだ。

ランブイエ城の中は荷物チェックやらめんどうそうなので,外をぐるっと回って観光終わり。ゴールと車検場を確認。終わった後にこれからどうするかと思ったら,去年の神戸600kmと広島600kmであいさつした方が自走で帰られるとのことで道案内をお願いして後ろをついていく。高速道路の側道を通り,しかも右側から左側へと変わったり,GPSだけではちょっと難しい道だった。途中昼飯を挟んで2時間ちょっとでホテルに戻ってきた。まだ日が高いので,今度はベルサイユ宮殿へ。片道10kmもしないから簡単と思っていたが,ここも自転車道が途中で途切れてちょっと迷う。途中で,マレーシアの団体に,"Where do you go ?"と聞かれたので "Versailles"と答えて前を牽く。自転車道なのか歩道なのかはっきりしないくらい走りにくい道を通って,ベルサイユ宮殿に到着。中には自転車で入れないので正面の門から撮影して帰る途中で,自転車で走れるゲートがあったので入ると,池のある側に出られた。ぐるっと池の周りをまわってベルサイユ宮殿観光終了。帰りは自転車道の分岐を見落として危うく高速道路に行きかけたりとひやっとしたが無事に帰還。カルフールで水500ml6本セットや晩飯代わりのハムやチーズ買って食って寝る。

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 前日受付は雨。昨日学んだ電車輪行で行くが,ほかの参加者も自走ではなく電車を選んだので乗客はそれほど多くないのに,自転車で出入口付近大混雑。隣駅でCerveloS5やS-Worksと高級自転車に乗ったアジア人一行が来たから,話をしたらタイからの参加者で,私が日本人だとわかると「しまなみで走ったよ」と写真見せてくれる。「愛媛だからしまなみ海道は何度も走ってる」「鳥がうまかったよ」「それはImabari Yakitori」「それだ」とこちらの片言英語に応えてくれる。「次のしまなみ国際サイクリングもいくよ」「大歓迎だ」で駅で別れた。

本格的に降ってきたので,レインウェアを着て走る。シューズもカバーをかぶせた。石畳に気をつかう。車検場につくと大混雑。どうも時間帯別に分けた意味はなかったようだ。多くの者が昼前に車検済ませようとするのは当然か。車検はライトだけじゃなく,ハンドルやボトルゲージの固定具合,ブレーキのひきしろまで確認する結構念入りだった。私は尾灯はReflex autoとOmni5なので,Omni5点灯で通過できたが,左右ともomni3 autoだと車検通らず苦労したひとがいたようだ。

車検通過するとナンバーを書いた紙が渡されるが,雨の中でぼろぼろになりそうであぶない。しかも車体には番号貼られなかった。駐輪場に停めて,受付に。フランス人かそうでないかで建物が分かれている。日本語受付はないので英語の窓口に並ぶ。PDFファイルのプリントアウトを見せて,ブルべカード,タグつきナンバー,反射ベスト,注文したジャージの受け取りだが,最後に手首にまく青いストラップがはいっていない。受付受領書の裏にメモ書きをして,フランスの窓口に行けというので,行ってみると,青いストラップの箱を開けてみるものの,ブルべカードを指さしてフランス語で説明し始めた。再発行するつもりはなさそうということで,ストラップがなくてもブルべカードとパスポートで参加者であることの確認はできるからなんとかなるだろうとサインして受付終了。とはいってもいきなりトラブルで気分は悪い。雨で身体も冷えた。戻ろうとするとクリートがはまらない。見てみると泥が詰まっている。もう一度あの混雑に戻る気にはなれず,同室のひとがいてくれたらと期待して,スピードプレイのクリート1セットお願いするメッセージを送る。しばらく走っていると「緑のひと」と呼ばれた気がして振り向くと,CH1200で私をモンベルグリーンの日本代表に認定した台湾のスタッフの方に出会えた。雨で車検はさんざんだったが,雨のおかげで1年ぶりにめずらしいひとに会えた。

帰りのRambouillet駅のホームで,ドイツ人に話しかけられる。これから車検に行くようで,スタート地点までの距離と聞かれてGoglemapを見せて2.6kmだとわかると,スーツケースタイプの輪行箱から自転車を組み立て始めた。近かったらケースそのままで行くつもりだったらしい。スタート組を聞くとP組だったので,「私は遅いので,追いついたら連れてってよ」というと,「そんなバイク乗っているヤツに2時間差を巻き返せない」「君はトニー・マルティンと同じくらい速いんだろ」「そんなわけねーよw」という会話が成り立ったような気がする。

 


PBP2019 bike check day in Rambouillet