ブルベも始めました

2016年からブルベも始めました。

The PEAKS Round 4 奥多摩

輪行警察に見つからないように新幹線と中央線最後尾に自転車を置けた。福生駅前の東横インにチェックイン。翌日の装備一式を並べて忘れ物がないか確認。問題ないことを確認して,22時にモーニングコールセットして寝る。22時に起きて,ホテルの隣のコンビニで弁当と補給食と水買って出発準備。弁当食べ終わって,シャワー浴びて着替える。ホテルを24時に出る。輪行装備を解除して出発したのが24時15分。

福生駅からスタート地点の小菅村まで約50km,予定では3時間くらい。青梅駅前くらいまでは信号機が並木のようにあって,平均12km/hくらいでしか進まない。青梅駅を過ぎると,信号の数が減って走りやすくなる。ほぼ中間地点で最後のコンビニになる古里駅前のセブンイレブンに2時前に到着。コーヒーといなり寿司で小休憩。2時前に再出発予定では3時過ぎに到着予定なので予定通りといっていい。奥多摩駅を過ぎた頃から傾斜があがってくる。とはいっても脚は新鮮なのであまり気にすることなく登れる。奥多摩湖が見えてくるとまた平坦になる。奥多摩湖を左手に見ながら走って,玉川キャンプ場が見えた頃から登りがきつくなる。脚を使わないようにゆっくりと登って小菅村役場前を左折して道の駅こすげへの最後の登りはダンシングじゃないときついくらい。3時20分にスタート地点に到着。

受付をすませて,タグとリストバンドに参加賞のバッジとステンレスマグを受け取る。補給食とドリンク粉末,アミノ酸パウダーをポケットに入れた後に,荷物をクロークに預けて車検を受けてスタート地点に自転車を並べて準備完了。

194kmで累積獲得標高6176m,制限時間13時間37分ということで200kmブルベとほぼ一緒なので,平均15km/hで貯金借金を計算しながら走れば,6km分=24分+7分の31分追加がある。

気温16度で肌寒い。熱海の時もそうだったがジレだと肩が冷える。今回は完全に夏装備なのでアンダーウェアも1枚しか着てない。予想だと最高気温26度くらいで夕方でも20度くらいなので昼まで耐えればいいはず。

スタートは今川峠組と松姫峠組の交互にスタート。今川峠組の2番手スタートで最初は少し下って,今川峠への登り。3km10%くらいの登りなんだけど,まだ序盤なのでわりと苦にならずに登っていける。背後からゴー,ゴーという音が聞こえるのでディスクホイールかなとおもったらファットバイクだった。あっさりと追い抜かれて,下りに入る。下りではファットバイクの姿が見えていたが,登りに入ると徐々に離されていった。柳沢峠への登りは序盤が緩斜面で徐々に傾斜がきつくなる17km。パワー見ながら走っているので,さぼっているわけではないが,速度の遅さにじれてくる。長い登りなので,集団はバラバラになっているので独走状態が続く。距離計の数字が増えるのを見ながら進んで,柳沢峠に到着。AS1があったが,水は足りているのでそのまま通過。

柳沢峠からの下りは道も広く眺めも良くて気持ちよかった。ただし気温10度。足先がちょっとしびれるくらいの寒さ。この寒さにジレも着ずに下れる人の身体はどうなってるんだろう。9km下って,分岐点の看板を見落とさず曲がって,上日川峠への登り。

1車線しかなく平均10%近い登りが8.5km。1車線しかないわりに車が通るので,ちょっと神経を使う。ここまでの下りで身体が冷えて,急傾斜で力を入れると太股が攣る気配がし始める。芍薬甘草湯はたっぷり持っているのだが,何度も飲むものではないので,とりあえず頂上までは我慢しようと,ゆっくりと登っていく。登り終わってAS2のロッヂ長兵衛に到着。ここまで3時間。平均時速15kmに少し足りない。

ダブルボトルの真水の方をスポドリに移し替えて1本を空にする。この気温なら身体にかける水は必要ない。手持ちのシリアルバーを食べて,アミノ酸芍薬甘草湯を飲んで再出発。上日川峠の頂上まではまだ1kmほどあって,さらに少しの下りと登りを挟んで,本格的な下りまでは4kmほどあるのだが,ここでの少しの登りがつらい。精神的に辛くて,1kmちょっとの登りが終わらないじゃないかと思えるくらい長く感じる。

つらい登りが終わると下りなのだが,13km以上続く下りも辛い。しかももう登って来ている人がいる。下りきって8時過ぎにST1に到着。トイレを済ませて今度は上日川峠まで17kmの登り。登りでは下りの人たちとすれ違う。その中に松姫峠スタート組がもういる。10時前にAS2に戻ってきて,カレーに塩むすびを入れて流し込む。アミノ酸をコーラで流し込んで,オレンジで口直しして,水を補給して再出発。

8.5km下って,柳沢峠への登り。ループ橋の途中で後輪の感覚が変わったので,観てみるとスローパンクしている。路肩が狭い箇所が多いので,ゆっくりと路肩広めのところで作業していると,スタッフのひとたちに「リタイアして乗っていくかい?」と冷やかされる。せっかく貯めた貯金を吐き出してしまうが,まだリタイアするには早すぎる。とはいっても焦って1本目のチューブのバルブをへし折ってしまってやり直し。残り1本しかチューブがないので,慎重にまずはタイヤの内側に異物がないか確認し,チューブをはめて,噛み込みがないか左右を確認,CO2ポンプのバルブがちゃんと締め込まれているか確認,と入念に確認を重ねて今度はミスなく作業終了。慎重に作業したために,もう松姫峠組にも抜かれている。リストバンドが今川峠組は黄色,松姫峠組は水色と色分けされているので,自分が遅れていることが今川峠組には分かる。ちょっとだけ一緒になった松姫峠組のひとは20歳で初参加だそうで,まだ若いんだからヒルクライムとかクリテリウムとかもっと競い合っておいて,年取ってからこんなマイペースで苦しむイベントにしたほうがいいよとおっさんくさい話をしてしまう。とはいえ一緒に走ると気が紛れてありがたい。柳沢峠はそのまま通過。後でアイスクリームが食べられると知ったが,借金背負って走っているからそんな余裕はない。おおよそ20分の借金。

昼前になって観光客などが走るようになっていて,ちょっと気を使って走る必要が出てきた。丹羽山村役場の看板で右折して今川峠に向かう。朝方には気づかなかったが,壁のような斜面が目の前に。もう脚が残っていないのでダンシングで這うように登って,その後の九十九折はハンドルにしがみつきながらやっとのことで4kmの登りをクリア。ちょっと下ってってところで,オーバースピードで後輪をロックさせて斜面に接触して転倒してしまう。後ろから来たDAHON乗りの方に「大丈夫ですか?」と聞かれて,身体の状態を確認して,骨折がないことを確認。擦過傷はあるが,自転車にはトラブルはなさそう。声かけてもらったおかげで,ショック状態から戻れた。礼を言って,松姫峠への登りに向かう。松姫峠は約10kmで6%弱の登り。1時間弱頑張るだけ。気温は25度まであがっているが,暑いってほどでもない。もう少しで松姫峠の頂上ってところでボトルの水が無くなった。なんとかST2松姫峠に到着。

下ってCP1の道の駅こすげに戻ると,スイカ食べ放題。コーラ,リアルゴールドを飲んで,オレンジで口直しして,スイカ食べ放題。10分ほど貯金残して再出発。

ゆるく下り基調で東京都に入って,奥多摩周遊道路へ。休日とあって信号前は自動車とバイクでかるく渋滞。片側一車線しかない上に,中央分離ポールがところどころ立っているので,登りを走る自転車としては後続の自動車にどうやって抜かれるかを考えなきゃいけない。自動車はわりと気を使って走ってくれてるが,それでも気を使うのはしんどい。どこかで人の叫び声が聞こえると思ったら,猿が山肌に群れていた。東京都でも猿はいるんだとびみょうな感心をしながら,道路沿いの距離看板を見ながら走って,14kmを超えたところでCP2に到着。まだ15時前なのでここまでくればほぼ大丈夫。

とはいってもST3への下りは5.5kmとそこそこ長く,だいたい40分くらいの登りかなと考えながら下る。ST3で最後のチェックを受けて登り返し。もうダンシングする体力もなく,ギアを変えるほどの余力もなくインナー×ローでペダルを回すだけ。積算距離と高度が増えることだけを見ながら走って,さきほど通ったCP2でオレンジ食べてコーラを飲んで気分転換。

あとは14km下って8km平坦だなと思って,下っているとゆるいコーナーで登り車線からバイクがセンターライン越えて飛び出してくる。やばいと思ってブレーキかけて左側に避けるが,バイクが止まらなければダメだなと覚悟したが,なんとかバイクが止まってギリのところで事故にはならずにすんだ。今日は踏んだり蹴ったりの日だなと自虐的に思いながらゆっくり下って,再び小菅村に入る。もうまともに走る気力もなく,後ろから来たひとたちに抜かれまくる。とはいっても,お互い完走できるので,「お疲れ様」と声かけあう。道の駅こすげの最後の登りだけはカッコつけてギアをアウターにいれてダンシング。ウェルカムシャワーあびてゴール。1時間弱の貯金。

フィニッシャーの記念品タオルを広げてというポーズ指定での記念撮影。フィニッシャーボードのサインは混雑していたのでパス。まだスイカ食べ放題だったので,スイカ1/4ほど食べて,医者に消毒してもらって帰路につく。疲れた身体であと50kmと考えるとちょっとうんざりする。

帰りは下り基調なので,快調に進んで1時間半で青梅駅前に到着。この後信号地獄が待っているし,青梅駅発の電車は多いはずなので,輪行に切り替え。20時にホテル着。20時間の長い一日が終わった。