ブルベも始めました

2016年からブルベも始めました。

ツールドにし阿波 2018

今年はSSコースがなくて,久しぶりのCコース参加。今年から番号順ではなく,整列順ということを忘れていて,受付済ませて駐車場からスタート地点に戻ってきた時には,結構な行列が形成されていた。並ぶのは諦めて,2013年以来の開会式を眺める。徳島県知事は以前はクロスバイクだったのだが,今はディスクロードに乗り換えていて,県知事の意気込みが伺える。遠目にはSpecializedに見えたのだが,高知県知事がTrek愛媛県知事がGIANTとそれぞれ違うのは,いろんな事情があるのだろうな。

7時スタートで,スタートラインに遅れて並ぶ。天気予報なら11時頃だったのに,雨が早く降り始めた。17分後にスタートできたが,160人くらいが先に出ているってことで,見ノ越からの下りを考えるとなるべく追い抜いておきたい。最初の国道192号線は車列が長くならないように,前方の集団を数えながら追いかける。ブルベだと集団で走ることはほとんどないが,こういうイベントだと平坦区間は集団になってしまう。前とは4-5mほど離して走っているが,結構いいペースのようで,後ろから追い抜かれることはなく,前方からの集団を追い抜いていく。つるぎ町に入った頃に雨足が強まってきた。国道438号線へ曲がると登り区間に入る。

国道438号線は前半20kmが緩斜面で残り15kmが平均斜度6%超のロングヒルクライム。前半はアウターで登っていく。途中でツールドにし阿波の顔といってもいいママチャリライダーを捉えた。ママチャリで鬼脚完走できるくらいの走力なので,緩斜面区間をハイケイデンスで登っている。雨足が弱ってしばらくすると第1チェックポイントに到着。バイクラックがほぼ満杯。みんな豚汁食べてのんびりしているようだが,空腹感はないので,トイレだけ寄って再スタート。

去年の秋から,ロングヒルクライムは全く走ってないので,どこまでやれるかと思ったが,まったくダメで最初の20分程で脚が売り切れる。200wどころか180wがせいぜいで,後続10人ほどに追い抜かれる。途中給水所から「コーラありますよ」と言われるが,気温20℃にもならない雨の中だと誰も給水には寄らないだろう,「ありがとうございます」と返事だけして,先に進む。ヘアピンカーブごとに数字がふられているが,下から順なので何の参考にもならない。なぜ頂上から番号をふらないとちょっと腹立てながら進んでいると,剣山スキー場のあたりから雨足が強くなってくる。国道最高地点の看板が見えたところで風が強くなってくる。ここから下りなので,防水ジャケットを着て,見ノ越の第2チェックポイントに到着。どら焼きとディニッシュ詰め込んで再スタートする頃にママチャリライダーが入ってきた。やはりこの人速い。

風雨が強くて横殴りに近い状態になったが,迷っていてもしょうがないので,栃之瀬までの下り区間に入る。ブラインドカーブ多数で国道439号線の荒れた路面に加えて今日は水たまりや川のようになっている。何人かはパンクしているし,カーボンホイールだとブレーキが効かなくてブレーキかけぱなしになっているようだ。Exalithリムですら晴天時の7割くらいしか効かないので,早め早めにブレーキかけて,ブラインドコーナーは対向車を想定して一旦停止くらいで下っていく。雨で路面状況がわかりにくく,路面からの突き上げが強くて手が痛い。サスペンション付きのMTBに追いついたが,さすがにこういう下りだと楽そうでちょっと羨ましい。落合峠への分岐を通過して,Bコース参加者とスライドするようになる。客観的に参加者の姿を見ると,この豪雨の中ずぶ濡れで大変そう。1時間強下り続けてやっと第3チェックポイントに到着。

寒いのでそばをつゆまで飲み干して再スタート。この辺になると路面状態はいいので走りやすい。1時間近く下ってきたので脚もちょっと回復したので,アップダウンの繰り返しもそれほど苦ではない。と思ったら最後の西祖谷の登りは進まない。プロフィールマップだとちょっとの距離に見えるが,実際に走ると結構長く感じる。トンネルに到着して登り区間終了。トンネルを抜けて大歩危からは最後の平坦区間

国道32号線も平坦区間とはいうものの,ゆったりとアップダウンが繰り返される。国道なので交通量も多く,追い抜いていく自動車からたっぷりと飛沫を浴びせられる。もうずぶ濡れなので,どうでもいいはずなのだが,気分はよくない。20kmほどなので,ゆっくり走ってもいいのだが,さっさとゴールしたいのと,運動強度を下げると身体が冷えるので,ラストスパート。後ろから集団に追い抜かれるが,目標ができたので,追いかけられる。前方に目標があると追いかけることだけを考えればいいので,経過時間や経過距離も気にせず走れるので楽。ゴールすると,いつもならAコースBコース参加者で結構混んでいるはずなのだが,今日は閑散としている。完走証がちゃんと袋に入れられていて,雨に濡れてぼろぼろになることがないのはありがたい。まずは誰もいないマッサージを受けて,そうめん,うどん,イチゴ,揚げパン,コーヒーと一通り食べていたら,ママチャリライダーがゴールしてきた。登りだけじゃなく平坦区間も相当速い。

参加者のデータを見ると,DNS率はA,B,Cの順で,DNF率はC,B,Aの順。参加者の意気込みがDNS率,コース難易度がDNF率とすると妥当か。にし阿波のコースは登りの歯ごたえ十分なのだが,登った後の下りがテクニカルでつらい。晴天時でも下りが長くてつらいのに,雨でさらに難しくなった。今回は気温がそこそこあったから良かったのもの,見ノ越で気温一桁だったらDNF率は跳ね上がっていただろうな。雨天装備持たずに走って,チェックポイントでゴミ袋もらっていた人が結構いた。