ブルベも始めました

2016年からブルベも始めました。

BRM1020神戸600km

午前0時スタートの神戸600km。今年の四国600kmをDNFしたのでSRがかかっている。累積獲得標高5668mなので昨年の四国600kmより3000m低い。四国の山の中ほど路面はひどくないだろう。問題は夜中の中国山地の冷え込み。5度対応でウールのアンダーウェアとGore Windstopperジャージ,レッグウォーマー,靴下は厚手のウール。

前日夕方にホテルにチェックインして22時まで寝る予定だったが,21時には目が覚めてしまってそのまま準備してHAT神戸に。後輩が人形焼を差し入れしてくれた。ブリーフィング,車検のあとスタート。

信号峠どころか信号の森のように,かたっぱしから信号に止められる。須磨区からはさらに登りが加わる。一つ一つの登りの距離は短いが傾斜がきつい。西区に入ると傾斜はゆるやかになるがゆったりとしたアップダウンにかわる。神戸市を抜けるとやっと平坦基調になる。やっとのことでPC1に到着。

しばらく走ると見覚えのある景色になって,昨年の神戸300kmのコースを通る。その時のPC1だったコンビニで休憩。戸倉峠に向けての登りに入るが,北海道のようにゆるい登りがずっと続く。平坦のつもりで走ると全然進まないので焦るパターン。しかもだらけてきてちょっと眠くなる。音水湖にむけて傾斜がちょっと急になってトルクかけて登れるとむしろ気分がいいくらい。戸倉峠を抜けて鳥取県に入るとダウンヒルダウンヒルの途中で通過チェック1の不動院岩屋堂。さらに下りつづけて鳥取市に近づくと,だんだんと通行量が増えてくる。PC2に到着して,朝食。

湖山池の南岸を通って,投入堂への途中にある峠に向かう。朝練の人に抜かれながら,一時間耐えるだけ。その後の下り坂の途中に通過チェック2。フォトチェックのはずがスタッフチェックだった。寒い中ご苦労さまです。三朝温泉を通過して倉吉市内に入る。市内の宿場町らしい街道を通らねばならず,ロードバイクで疾走するわけにはいかない。琴浦町に入るとアップダウンが頻発する。下りで勢いつけて登りをこなすわけにはいかないくらいの微妙な傾斜と長さなので,登りでじれったく気は焦る。登りでダンシングつかうので,疲れてきた。ちょうど昼になったしコンビニで昼食。再スタートして荒れる日本海を少し眺めた後は大山に向かう。

一旦登ったあとに少し下りが入っては登らされる。気温は20度くらいあるらしいが,登りでかいた汗が下りで冷える。暑いのと寒いのを同時に感じながらなんとか一息坂峠を登り終えたが,ちょっと下らされてまた8kmぐらい登りが続く。スキーリフトや旅館と観光地らしい場所にたどりついた。モンベルショップがあったのでフリースキャップ買おうかと思ったが,そのまま通過して,通過チェック3に到着。折り返すとダウンヒル。あっという間に米子市米子市は自歩道走行。狭い自歩道なので,ここも徐行せざるをえない。やっと通常の道に戻って走って米子空港を通過すると,ひたすら遠くまで見通せる直線道路。ただし2車線で歩道なし民家がすぐそばに建っている。気を使って走るが,ひたすら直線。まだたどり着かない。やっと着いたら,水木しげるロード。ここを自転車で通過するのはありなのか。観光客がたくさんいる中反射ベスト着た自転車乗りが通過する。

前半の最後の山場ベタ踏み坂。歩道は走行禁止なので,ここも自動車と並走せざるをえない。なので全力ヒルクライム。PC3に到着。折り返して,もう一度全力ヒルクライム。無事に鳥取県に戻って,今度は県道47号線で米子市に向かう自動車が増えてくる。夕方で暗くなってくるし,交通量が増えて気を使う。すっかり日が落ちた頃に米子市中心部に着いて,ホテルにチェックイン。シャワー浴びてモーニングコールかけて即寝落ち。

21時に起きて準備して再スタートが21時30分。貯金1時間半くらい。1時間強走って蒜山高原への登りに入る。周りは真っ暗で稜線くらいしかわからない。途中歩道で寝てる人がいてびっくりした。眠いとは言っていたが寒くはないのだろうか。エマージェンシーシートを持ってくるのを忘れたことを思い出す。県境を越えると下り坂。蒜山高原を通過して,ちょっとした登りを越えると通過チェック4の湯原温泉。ここもスタッフの方がいらっしゃて,温泉入りたいひとにはタオルありますとか言われたが,一刻も早く帰り着きたいので,写真だけとって再スタート。スタート地点から400km先の湯原温泉は宿泊先にはいい場所なのだが,ネット予約簡単なビジネスホテルとちがって旅館は心理的ハードルが高い。

川沿いを走っていると靄で前が見えにくくなってきた。そのせいもあってか眠気もやってくる。コンビニによって気分転換を図るが,それもしばらくするともとにもどる。寒さのせいで腹も空いてきたので,またコンビニに寄る。今度は寝落ちしそうになったので,やばいと思い,3度目のコンビニによってコーヒー飲んでトメルミンを服用。これですっきりとしたら,その先2kmもしないうちに通過チェック5のローソンだった。

津山を過ぎて,岡山国際サーキットの看板が見える頃に明るくなってきた。それとともに登りになってくる。疲れた脚には緩やかでも長い登りが堪える。一旦下ったあとそびえ立つ県境の山伏峠。2kmもない峠なのだが上に行くほど傾斜が急で10%を超える。やっとのことで兵庫県に入れた。下ってPC4に到着。朝飯にホットドッグ2個食べて,ところどころアップダウンをはさみながら東に向かう。たつの市では倉吉市と似たような旧街道ぽいところを通らされて,最後は橋の階段を押して登る。担ぎあげなくて済んだだけましか。相変わらずルートラボでは判別できないアップダウンが繰り返されて,気がつくと姫路城の北側にたどり着いた。狭い道を抜けて加古川市に入るころには陽も高くなって暑くなってきた。せめてPC5に着いてから脱ごうと我慢して走るが,そこまでの1時間が非常に長かった。やっとPC5に着いて,まずはGoreジャージを脱いで身軽になった。あと36kmくらいなので,ボトルは1本だけ補給して再スタート。

しかし道が悪い。加古川市に入った頃から路面が悪くてタイヤが跳ねてしょうがない。チューブレスいいよな,チューブレスホイール欲しいなと独り言つぶやきながら,神戸市に入ると路面がきれいになる。一方で行きのときの下りが登りとなっていた。広域農道のアップダウンを大きくしたような登り下りが西区で,ダンシングじゃないとつらい斜度のきつい坂がでてくるのが須磨区。歩行者とバスと自動車で混み合う道を下って板宿に戻ってきた。あとは平坦。なのだが,ここからは信号地獄。何度か走ったことがある道なのに,疲れているのか見知らぬ道を引き釣り回される感覚。長田,大開,新開地って自転車でこんなに時間かかったけと疑問に思いながら,神戸駅のガードしたをくぐって国道2号線に合流。幹線道路なので,路肩に余裕があるとはいえ横を自動車が疾走しているので慣れていない者にはストレスかかる。トラブルなく元町のゴールに到着。ゴールはローソンかファミマか選べるのだが,南京町入り口にあるファミマは到底自転車でたどり着ける場所ではないので,ローソンを選択。輪行で帰ることを考えて汗拭きシートを買って,ゴール受付へ。三宮のど真ん中を通り抜けて,国道43号線から国道2号線に入って車の流れに意識を向けすぎて,うっかりゴール受付のマクドナルドを通り過ぎてしまった。戻って受付だったが,自署欄を空白で提出してしまって,サインを求められてしまうくらい疲れていた。それ以外は問題なく今年の600kmブルベ完走でSR達成。累積獲得標高で四国600kmより3000m低いはずの神戸600kmが走行時間ではほぼ同じ。恐るべし信号峠。