ブルベも始めました

2016年からブルベも始めました。

BRM102四国400km

例年なら帰省で参加できない年始ブルベだが,今年は帰省しないので参加できた。ブルベを始める前には,正月早々寒い中徹夜で走るなんて想像もできなかったが人は変わるものである。

寒さ対策で防寒用にバーミッツをつけた。assosの厳冬用のグラブでも手先が痺れるくらい冷え込むので,防寒グラブを探すのはあきらめて見かけの不格好さを受け入れることにした。内側の両サイドにカイロを貼り付ければ,滑り止めの15度用の薄型グラブで十分だった。ただ氷点下5度の内陸部の下りでは一気に冷えて10度用くらいにしないと厳しかった。開口部が狭くてブラケットポジション取るには肘をまげないといけないし,空間に余裕がないので,もっと大きなサイズが欲しい。そうすると横風にさらにあおられやすくなってしまうが。

あとGOREの防風キャップは蒸れて汗をかくので,ヘルメットのインナーを防風にして防寒用にSmartwoolのキャップにした。透湿性が高いので蒸れずに寒くなかった。

他は例年通りの装備で,Finetrackのベースレイヤー+Dryのメッシュ+outwet WP3にGOREのアウターと冬用タイツ,Finetrackのベースソックス+assos bonka socks,おたふく手袋のハーフフェイスウォーマーネックウォマー。背中と腹,つま先上下にカイロ張り付けている。

高松駅輪行解除して,スタート地点の高松港MIKAYLAに行くが光の鎧装備の勇者たちの姿が見えない。と思ったら風よけのためトイレ前に集まっていた。出走サインでブルべカードを受け取り装備チェック。ブリーフィングでクイズ問題を確認。いつもの面々とお久しぶりのひととも会えた。ウェーブスタートといってもいつもの四国らしいゆるっとしたグループ分けとスタート。序盤は信号,信号,信号。それでもなんとか先行スタートに追いついて,信号,信号,信号。郊外に抜けて後続から追い越したひとにくっついて,そのまま登りに入ると単独走。交通量もめっきり減り,自転車のライトに照らされた前方だけを見て独りで走っていると,去年の600kmブルべを思い出す。ゾーンに入るというかちょっと瞑想にも似たような気分で前に進むことだけに集中できてる。

そんないい気分も徳島県に入ったところでパンクしたかのように感じる荒れた路面でぶち壊し。前に進まない。徳島県は自転車王国と自称するのに,徳島市に通じる幹線道路の路面がどれも荒れていて楽しくない。通過チェック1のローソンに到着。スタート前にポカリ1本ボトルに入れていたのに空になったので,ポカリとどら焼き買って再スタート。どんどん寒くなってきて,腕と肩が冷えてきた。もう1枚インナーを増やしておけばよかったかもしれない。ケイデンスを意識してあげて発熱量を増やしてみる。

阿南市に入って,星越トンネルを抜ける。この後は下りだと思っていたが,実は意外とアップダウンの繰り返しだった。日和佐にたどりついて,もう一度内陸部の登りをこなして牟岐のローソン。4年前の四国1000kmで「イベントやるなら連絡しろよ」とぼやいていた店員だった。今回も半ギレぎみの愚痴聞かされた。ハンバーガーをコーヒーで流し込んで,ボトルにポカリ注いで再スタート。

あと60kmで折り返しの中岡慎太郎像。時速30kmなら2時間だよなと出来もしない皮算用。だんだんと東の空が明るくなってきた。室戸岬に向かうんだから下っているはずなのだが,ところどころ登っているし,下りらしさは感じられない。期待していた追い風もなかった。中岡慎太郎像についた。像の後ろを見なければならないので,階段上って後ろを見るが見つからない。どこだよと思ったら予想よりも上の部分だった。撮影して,ボトルにポカリと思ったがコカ・コーラの自販機しかなかったので,アクエリアス入れて再スタート。残り200km。

行きの登りが下りに下りが登りになる帰りだが,疲労がリセットされるわけではない。3カ月ぶりの実走で首は痛いし,バーミッツでポジション変えられないためハンドル握る手もつらくなってきた。スライドするひとが登っているところを下るのはちょっとだけ気分がいい。

すっかり明るくなって,唯一のPC日和佐のファミマに到着。カルビ弁当にコーヒー買った後にレシートがないと慌てたが,目の前のイートインのテーブルに置きっぱなしになっていた。注意力が薄れてきている。あとは時間内でゴールするだけ。

星越峠を越えて,平地に戻ってきたら風が強い。行きでは風の恩恵がなかったのに,ここからは逆風続きか。吹き曝しで逃げ場はない。それでも交通量があるので,追い抜く自動車が風をさえぎってくれる。小松島に戻って国道55号線の交通量と追い抜く自動車の速度にびびりながら,信号に停められ停められ徳島市に入る。まだまだ続く信号。吉野川大橋で風にさらされて昼間なのに寒い。行きではあっという間に通り過ぎた気がする鳴門ー徳島間だが帰りはなかなか遠い。松茂町に入って,空港を通り過ぎると最後の通過チェックのファミマ鳴門インター店。牟岐のローソンからここまでコンビニが進行方向の左側でイートイン完備と主催者の完璧な配置。あと70kmなのでプリンとコーヒーだけで軽くすませて,ボトルにポカリ入れて再スタート。

丘を越えて海岸線に出たとたんに猛烈な右斜め向かい風にさらされる。右に流されないことだけは助かるが,とにかく前に進まない。トルクかけようとするが,脚が売り切れて力が入らない。こらえてこらえて香川県に入ると,交通量が増えて信号待ちの車列が長い。信号待ちと車列の長さに気分が滅入ってきた。三本松駅の看板見て一瞬DNFが頭をよぎったくらい。

県道10号線に入ると丘陵地帯ぽい長めの登りがまじってくるともう登れない。腹が減ってきて,フードポーチを探したらスポーツようかんが残り2本しかない。あとは食べかすだった。寒くて硬くなっているようかん2本を詰め込んで,補給のためのコンビニを探しながら走る。みろく公園前にセブン‐イレブンがあったので,最後の補給に一本満足バー3本とポカリを買う。立て続けに3本食べると落ちついた。

高松市に入ると平坦になり,脚が回るようになってきた。最後の右折のあとは6km北上するだけ。信号ごとにゴーストップのインターバル走状態。栗林公園を通過して,やっとゴール。