ランドヌール熊本Flèche Japon
これで3度目となるフレッシュ。3~5台の自転車で24時間走ることが基本ルール。総走行距離が360km以上で,22-24時間目の2時間で25km以上走ると認定される。フレッシュが面倒なのが,24時間走り続けなければならないこと。600kmブルベなら24時間走る前に宿泊場所にたどりついているので,これまで24時間走り続けたことは400kmブルベ2本と前回のフレッシュの3回しかない。
最初の関門がチーム編成。週末とはいえ年度初めに参加できるひとはそれほどいない。しかもコロナ禍ということもあって県外への移動が職場の事情でできないひともいる。幸いゴール受付が郵送なので,愛媛県内だけでルートがひけそうだったので知った道だけで行けた。最初に700mの峠があるが,その後は大きな登りはない。後半100kmはほぼ平坦。最後は信号が増えるが22時間と24時間目は時刻の証明が必要なのでしかたない。最初は松山駅からのスタートを考えたが,信号と通過チェックの数を減らしたいので,スタート地点を南に移した。ルートチェックで通過チェックポイントの追加が求められたが,コンビニと道の駅を追加でルートは承認された。
ルートが決まり,当日の天候もぎりぎり持ちそう。あとは24時間走るだけ。休憩や補給については走りながら,必要と感じたひとに主張してもらうことにした。
スタートしてまずは最高地点の峠越え。南風が結構強いが,登りに入ると風が凪いだ。のんびりだらだらと峠を越えて,PC1の郵便局で写真撮影。コンビニで補給とトイレ休憩の後は大洲に向かってゆるい下り基調。のんびりポタリングペースで伊予大洲駅に到着。券売機で入場券を買って再スタート。この先宇和島まで70kmくらいルート上にコンビニがないので,コンビニで休憩と補給。BRM314でも走った肱川沿いのしばらくゆるい登りが続いた先の郵便局がPC3。AR四国でおなじみのきなはい屋しろかわは通過して,海洋堂がつくった柚鬼媛で有名な日吉夢産地でトイレ休憩のはずが,まずはメンバー全員柚鬼媛の撮影に行く。
宇和島の向かう途中で雲が厚くなってきた。さらに西の空は明るいので部分的な雨雲の下で雨がぱらつき始めた。幸い本降りになる前に通り抜けて,宇和島駅に着いた。夕飯時なので駅から少し走った先にあるすき家で食事。ここ先は再びBRM314のコースになる。南風が吹いてくれるので追い風基調になって助かる。宇和島市と西予市の境界となる法華津峠を貫くトンネルをひとつひとつ通り抜けると,西予市からは平坦と下りで八幡浜みなっとで写真撮影。風の影響なく3連続のトンネルを抜けて,長浜の赤橋を通ってローソンで休憩。新店の方が夜間閉店で老舗の方が営業していた。残り12時間をきって,やっと半分。いつもの夕やけこやけラインを走って,いつものブルベなら伊予市でゴールなのだが,今回は松山市内を抜ける。夜の松山市内は交通量も少なく,通過チェックのセブン-イレブンでレシートを取って,三津の海岸沿いに抜ける。フェリー乗り場の看板を撮影して,北条の市街地を抜けて道の駅風和里の看板撮影。ここのベンチでちょっと休憩。
夜明け前で東の空がだんだんと明るくなってきた。久しぶりのサンライズ糸山に到着。さすがに午前6時前だと誰もいない。今治の市街地を抜けて,22時間予定のローソンの手前にあるすき家で最後の休憩を取るべく,いいペースで西条市まで走れた。最後の大休憩兼朝食をすき家で取る。その後午前8時にローソンでレシートを取った頃から雨が降り始めた。天気予報では夜明け前くらいからの雨とのことだったので,よく持ったほうだ。レインウェアを着て走り始めるが,それほど降ってこない。新居浜市内に入る頃には雨はほとんど止んでいる。しかしパンクやスリップのトラブルの可能性はあるので,ちょっとでも早く距離を消化したい。残り距離が1kmを切ったときに,ここでパンクしても最悪歩いてゴールしても間に合うとちょっとほっとした。結局トラブルなく361km地点のファミリーマートに着いて,レシート取得。と思ったら,時刻が1分前だったのでもう一度買い直して午前10時の証跡取得。
Flècheの場合は,平坦の向かい風くらいが単独よりも有利なだけで,24時間走り続けるとメンバーそれぞれの弱点(登り,下り,休憩の必要性,食事時間など)が積み上がっていくので,よほど似たタイプのメンバーじゃない限り単独走よりも距離が延びない。最短なら22時間かけて335km走って残り2時間で25km走るという2つの走りが要求されるのだが,22時間経過してからそうそう速度を上げられるものでもない。なるべく平坦で信号が少なく,通過チェックを最小限に抑えられるルートがひけるか。そうでなければ難易度があがっていく。