ブルベも始めました

2016年からブルベも始めました。

BRM0415四国400km

累積獲得標高7000m超えのアップダウン連続ブルベ。スタート地点がすでに駅から登っている。参加者10人ちょいの小規模ブルベなのだが,サイクルジャージを着た県議会議員がゲストでスタート地点で参観。自転車への理解が高まることは望ましいので,一緒に記念撮影してスタート。

目の前をいいペースで走っている人がいたので,目標にしながら序盤の大永山の登りに向かうが,目標にされている人にとってはいいペースだったようだが,私にとってはギリギリ上限のペースだったようで,頂上手前であっさり振り切られる。別子山から法皇湖,金砂湖への下りは向かい風が強く,桜吹雪がきれいだけど,ペダルを回さなきゃ失速するくらい。

霧の高原への登りで,もう足を使い果たしてしまって,両足がピクピクと攣る寸前。序盤がオーバーペースであったことに気がついたのだが,後の祭り。登れば登るほど急になる傾斜にボロボロになりながら,やっと通過チェック1で貯金1時間。スタート前にはスタッフの人に前半はあまり貯金ができないといわれていたので,オーバーペースでも飛ばした甲斐があった。

塩塚峰から下りは路面が悪く,ひび割れや瓦礫が散らばり,湧き水で泥が浮いてたりとうかつにブレーキかけると吹っ飛んでいきかねない。コーナー手前でしっかりと減速してラインを決めたらハンドルをまっすぐにして突っ切るしかない。下り終えると県境に向かっての九十九折りの登り。サラ脚なら問題ない登りがつらくてしょうがない。しかもぐるぐるとコーナーを回らされ,先がわからず精神的に折れてくる。

県境を越えると下りになり,その後本山町からは平坦。ここで時間を稼ぐ必要があるので,下ハン持って飛ばす。ここでやっと信号で止まる。前半100km以上信号なし。ただし,累積獲得標高はすでに2000m超え。PC1のローソンにたどりつくが,貯金は2時間弱。ここから雨がぱらつき始める。小雨なので,登りで雨具を着ると発汗で濡れるので,そのまま工石山を登る。頂上付近で雨が強くなり,下りになるので雨具を着込んでトンネルに入る。トンネルを抜けてすぐのところに通過チェック2の工石山自然休養林の看板があるはずなのだが,暗くてよくわからない。何を書いているか読めないが,キューシートの写真と同じ看板を背景に撮影。貯金は1時間強まで目減り。

雨は強くなって,下りでのブレーキの利きが甘くなる。特に最初ブレーキングの車輪1周分が空転に近く,コーナーの手前でしっかり減速する必要がある。水しぶきで足先が濡れる感覚が不快だが,シューズカバーも防水ソックスもないので我慢するしかない。下りきったところで,もう一度登らされる。工石山からはそのまま下りだと思っていたのであてが外れて,がっかりしながら丘を越えて高知市内に入る。

雨は本格的な降りになり,時々稲光がする。交通量の多い市街地で,信号待ちもあり,雨は止まないとストレスフルで,ここでリタイヤしてホテルに逃げ込むかとちょっと考えた。海岸線に抜けるころには雨が小雨になり,PC2のファミマに入る頃には雨は止んだ。先に副代表の方がいて,試走時よりも早いので完走は問題ないとお墨付きをもらうが,自転車乗りの「もうすぐ」「楽勝」「すぐ着く」「できるよ」といった言葉を信じてはいけないので,気を抜かずに再出発。横浪半島はアップダウンに加えてところどころガスが出ていて視界が悪い。先がぼんやりとしか見えないくらいの箇所があって,センターラインと道路端の反射板を目安に走るしかない。このまま霧に包まれて異世界チートハーレム主人公に転生しないかなと考えたりもしたが,そんなこともなく通過チェック3の帷子崎展望台へ。看板が見つからず,ぐるっと1周してやっと見つけて,写真を撮る。貯金は1時間半と少しだけ増えた。

アップダウンを繰り返してやっと横浪半島を抜けて須崎市内へ。すき家もガストもあるが,寄らずにそのままPC3津野町のローソンへ向かう。去年のBRM501では檮原からのダウンヒルの終盤にあったコンビニだったが,今後は逆に登り基調にさしかかるところ。貯金は2時間弱まで増えたが,この辺から胃の調子が悪くなってきた。食べないとハンガーノックになりそうなので,胃薬飲んで無理やりおにぎりとどら焼きをつめこんでおく。BRM501のコースを逆に上りつづけて,国道439号線に曲がって長沢の滝に向かう。もう登りは這うようなペースでしか上れず,貯金が目減りする焦燥感に惑わされないように,淡々と上り続ける。胃の調子は良くなくしかも眠気が襲ってくる。路上でそのまま横になりたいくらいだが,雨上がりで濡れているのでそれもできない。なんとか長沢の滝に着いたが,通過チェック用の看板が見当たらない。滝からさらに西に登って探すが見つからず,土手の上を眺めてやっと発見した。貯金は1時間半に目減り。

胃の調子はさらに悪くなり,胃がムカムカする。眠気も収まらないので途中で屋根のあるバス停で10分ほど横になる。レスキューシートを忘れてきたが,長袖ジャージと雨具を着込めばそれほど寒さは感じない。少しだけ横になって目をつむって眠りに落ちたような感覚に入ると眠気はちょっとましになったので再出発。仁淀川町への下り基調のはずなのだが,足に力がはいらずポタリングペースでしか進まない。コースを外れて仁淀川町のローソンによってココアとシュークリームに胃薬で休憩する。そろそろ空が明るくなってきた。

長いトンネルを抜けていの町に入る。最後の最大の登りをだらだらと登る。もう頑張ろうという気持ちはまったくなく何も考えずペダルを回すだけ。途中で止まっている参加者がいたので声をかけると,たんにチェーンに注油ということなので,そこから一緒に駄弁りながら走る。人と一緒だと一人よりも頑張れるような気がするが,登りの途中で力尽きて先行する姿を見送る。登り切っても下りに入るわけではなく台地状で細かいアップダウンを繰り返す。ここらへんで手の先が冷たくなってきて,身体の力が抜けるような感覚に襲われる。道の駅木の香によってカフェオレ飲んで,手持ちのようかんとアミノバイタルを流し込んで,しばらくすると手の先がじんわりと暖かくなってきた。どうやらハンガーノックの前兆だったようだ。

やっと寒風山トンネルに入る。長い長いトンネルをくだり続け,さらにダウンヒルが続く。10km以上下り続けて,やっと下界にたどりついた。気温も上がったので,長袖ジャージを脱いでしまって,黒瀬湖に向かう。通過チェック4の横峰寺バス乗り換え所が最後にちょっとだけ登っているのをうんざりしながら,斜面を這い上がり写真撮影。貯金2時間強。

最後は西条から新居浜に向けて,交通量が多く信号待ちが続く中24時間切りができるかどうか。ゴール地点のファミマが予想以上に駅から遠く,24時間切りはならず。受付のマイントピアまでの登りがつらい。なんとかたどりつくと代表がいたのでその場で受付して終了。

帰宅して砂と桜の花びらで汚れた自転車を洗車し,ブレーキシューをアルミホイール用に換えて,ホイール交換。

難関の400kmブルベを完走できたが,オーバーペースに睡魔とハンガーノックに胃の不調とダメなことは一通りやらかした。とはいうもののほぼ事前の予想通りの時間で走っているので,走力としてはそれほど落ちていないようだ。来週はThe Peaksだが,これならなんとかなるんじゃないかというあまり根拠のない自信だけはある。