ブルベも始めました

2016年からブルベも始めました。

BRM409松山

地元でのブルベ,300kmのうち走ったことがないのは15kmくらいしかないので心理的負担が非常に低い。雨の心配もない。問題は三坂峠,七子峠,歯長峠と3つの峠が入って獲得標高が多め。過去2回が2124m/200km,3047m/400kmだったのに今回は3247m/300km。しかも夜9時スタートは初体験。

昼寝しようとしたが,朝方タイヤに空気を入れると前輪がバーストし,しかもガラス片が食い込んでいた。チューブ交換した後にショップでタイヤ交換でドタバタする。結局昼過ぎに2時間ほどしか寝られなかった。

ウェアの選択を悩むが明け方が10℃くらいの予報だったので,峠越え用に上はファイントラックに冬用のアンダーと秋物の長袖,下は裏起毛のビブニッカーの組み合わせにした。下りはジレを着て,深夜の四万十川沿いではウィンドストッパーの長袖ジャージを更に着こむつもりだった。

重信川沿いから国道に出て三坂峠へ。夜だとバックライト消しているパワーメーターが見えないので,息切れしないように登っていく。ベストタイムの10%増しくらいで峠を越える。登り切ってジレを着ようとしたが,なかなかファスナーが閉まらず,その間に追い抜かれる。見るからにパワーのありそうな人で,下りで追いつけない。結局その人には通過チェックの後PC1まで追いつけなかった。三坂峠の後,PC1までは下り基調ではあるものの登り返しが混じっていて,スピードを乗せて登れるかどうかで差がついていく。

PC1から先行した二人を追いかける。佐川町に入った頃にルート確認のためにetrex30を見るが,うまくルートが表示されない。一応Googleストリートビューで予習しているとはいえ不安は残る。街灯がそこそこ明るいので国道33号線からの右折のポイントは間違えずに行けた。真っ暗闇のダウンヒルを慎重に下って須崎市内を通過,七子峠に向かう。感覚的には須崎市内を抜けたら七子峠がすぐに来るかと思っていたが,トンネルを抜けても抜けても七子峠にならない。まだかと思った頃に「七子峠まで6km」の看板。精神的にこの看板を見てがっくりきたのと,前半のアップダウンの繰り返しで足を使っていたようで,全く進まなくなる。空腹感も強くなってきたので,持っていたどら焼きと羊羹を詰め込んで,だらだらとペダルを回す。先行していた二人の姿は全く見えなくなった。七子峠までの看板の数字がなかなか減らない。あと2kmのころから足に力が入るようになってきたが,今度はアイウェアが曇り始める。今回始めて使ったadidasアイウェアだったが鼻にあわずアンチフォッグといいつつ曇りがとれずと散々だった。この頃から眠気に襲われるようになる。寝落ちというほどではないが,眠い。400kmの時はゴールするまで眠気を感じなかったが,今回は事前のカフェイン断ちを行わなかったためか,前半のオーバーペースがたたったか,眠い。道路沿いのラブホに飛び込んで眠れば気持ちいいだろうなとか思いながらPC2へ。

PC2ではスパゲッティ食べて,眠眠打破を飲むが眠気はどうにもならない。おにぎり2個はポケットに入れて走りだす。BRM319では月明かりがあったが,今回は真っ暗闇の四万十川で川音が聞こえるだけ。朝もやの中県境を越えてPC3にたどり着く。もうすっかりと明るくなって眠気も取れてきた。コーヒーでディニッシュパンを流し込んで再スタート。

歯長峠は七子峠以上に険しく感じた。ケイデンスも心拍数もパワーもあがらない。普通ならギアが足りなくなることもないが,インナー×ローでじわじわとしか登れない。ギアを上げるとケイデンスが落ちて失速するのであとは足を回すだけ。なんとか峠を越えて西予市に入る。国道の交通量が少なくて,精神的な負担が少なく大洲市に入ることができた。風もゆるく肘川沿いに走ってPC4にたどり着く。ここでレッドブルを注入して精神的にカツを入れる。夕やけこやけラインも風がゆるくて助かった。最後の三秋峠を越えて,伊予市内からは信号にひっかかり続ける。ちょっとイラつくが,いまさらタイムを削ろうとするなら,もっと削れる場所は前にあっただろと自分に言い聞かせる。もう足が動かず信号停車でクリートが外れずに落車しそうになる時もあったが,重信川を超えてゴールの空港にたどり着く。空港のサークルKで買い物して一旦終了。そのまま一度帰宅してシャワーを浴びて着替えてゴールチェックを受けて,メダルとバッジを購入してBRM409は終了した。

前半で頑張りすぎたことと眠気もあって,いままでで最も辛いブルベだった。ホームコースだし距離も100km短縮,天気にも薄曇りと好条件が揃っていながらペース配分を間違えるだけでボロボロになった。我慢しながら走り続ける練習としてはいいのだろうが,次回のBRM501はうまく時間を使って楽に走りたい。